ヘルスケア

更年期は本当につらい? 更年期って何かを知れば怖くない!

更年期

「更年期になるとつらい症状に襲われる!」「怖い」「どうしたらいいの?」と不安に感じている女性が多いと思います。でも、更年期とは何か? を正しく知れば、更年期は怖くありません! そんなにつらく感じることなく乗り越えることもできますし、予防することも可能です。更年期障害の原因やメカニズムを知って、不安を払拭してください。


女性の一生のうちで更年期はどこ?

女性の一生

更年期が女性としての人生のステージで、どのあたりにいるのかをまず知ることが大事です。そして、プレ更年期、更年期ってなんなのでしょうか?

これを知っておくと、プレ更年期、更年期の症状や老化対策についてより理解できます。


女性は、男性と異なり、妊娠、出産という体の機能が備わっているため、一生の間に体の状態が大きく変化します。

この変化は、実際に妊娠するしないにかかわらず同じです。この変化を司るのが、女性ホルモンです。女性ホルモンのサイクルは、今も昔も変わっていません。

 

この世に生まれ、体がだんだん大きくなってきて、小児期から思春期にさしかかると、初潮がやってきます。女性ホルモンの分泌が始まって、ホルモンの働きがだんだん増えてくる年代、これが思春期です。

次に、女性としての体の働きができあがり、女性ホルモンの働きが活発になって、妊娠、出産にふさわしい時期が性成熟期です。

性成熟期が終わると、だんだんと女性ホルモンの働きが衰え、生理が止まり閉経する時期に入ります。これを更年期といいます。


女性ホルモンが減り始めるゆらぎの世代です

ゆらぎの世代

女性ホルモンの分泌が盛んで、妊娠、出産が可能な10代から40代を「リプロダクティブ世代」といいます。

その後、女性ホルモンの分泌が低下し、閉経を迎える45歳から55歳を「メノポーズ(更年期)世代」と呼びます。閉経の平均が50.5歳。その前後、5年間を更年期と呼ぶのです。


また、最近、この女性ホルモンの変化の中で、性成熟期から更年期に向かう間を“プレ更年期”と呼ぶ人もいます。医学的な分類ではありませんが、そう考えると、プレ更年期は40代前半の世代を呼んでいると考えられます。


メノポーズ世代が終わった70代からを「ポストメノポーズ世代」と呼んでいます。

女性ホルモンのピークの時期が続いたあと、だんだんと女性ホルモンの分泌が落ちてくる、そして、しばらくたつと女性ホルモンの分泌がなくなっていく……。この微妙な時期が更年期なのです。

プレ更年期世代でも、早いうちから更年期と同じ症状を感じるという女性たちがいるため、プレ更年期という言葉が使われるようになりました。


女性ホルモンは45歳ころから急激に減少します

更年期の始まりは、ちょうど女性ホルモンが下がりかけた微妙な時期。女性は、45歳からの更年期世代に一気に坂道を転げ落ちるように女性ホルモンの分泌が減少します。


でも、男性の男性ホルモンは、変化が少なく、徐々にゆっくりと減少します。これが男女の差、性差です。ですから男性には、女性のような更年期障害はほとんどありません。もちろん、男性ホルモンも徐々に減少するのですから、50代後半あたりから不調を感じて、それを「男性更年期」と呼ぶ人もいます。

女性ホルモン

女性のライフサイクルは大きく変わった!だから起こること

しいたけの中華麺

女性の一生の中で、女性ホルモンの変化は、今も昔も大きく変わりませんが、とても大きく変わってきたものがあります。それは、女性のライフサイクルです。

まず、とても長寿になりました。昔は、閉経するころに人生が終わり、寿命50年時代でした。戦後、女性のライフスタイルがすっかり変わり、栄養と衛生状態がよくなり、今は世界でもいちばんの長寿国です。

女性の平均寿命は90歳を超えています。高学歴になり、仕事をもつようにもなりました。また、妊娠、出産回数が減ったことで、生理の回数が多くなりました。それによる病気や不調も増えています。しかし、女性ホルモンの変化は今も昔も変わりません。

 

こうしてみると、閉経後に女性の長い人生があることがわかります。女性ホルモンの分泌が減少する閉経の時期は、45歳から55歳くらいまで。平均が50.5歳です。

長い女性の人生のおよそ半分。大人になってからの折り返し地点が閉経なのです。


更年期は人生のまだ真ん中!更年期対策が人生の後半戦を決める

ところが、生物学的なピークは、だいたい20代後半から30代です。それを過ぎて40代に入ると、徐々に女性ホルモンが減ってきて、プレ更年期を迎え、40代後半の更年期になると体調の変化を感じてきます。

ここからがまだまだ人生の長い道のりです。だからこそ、更年期の対策が大事。人生の後半戦をどう生きるかに大きくかかわってきます。


【昔と今の女性のライフスタイルの変化】

女性のライフスタイルの変化

昔の女性は女性ホルモンが減少し、閉経する(哺乳類としての役目を終える)とともに亡くなっていました。

 ほとんどの哺乳類は、閉経とともに亡くなります。しかし、現代女性は、閉経で女性ホルモンがほぼなくなって哺乳類(生物)としての役目を終えたあと、40年近く生きるのです。


 次回は、女性にとっても大きな力でもある、この女性ホルモンの秘密について、お伝えします。


▼バックナンバー

・更年期のはじまりのサインとは? 症状から見る“更年期指数チェック”


  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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