更年期

更年期のはじまりのサインとは? 症状から見る“更年期指数チェック”

  • 更新日:2019/03/07

更年期の始まりの症状は、「自律神経失調症?」「うつ病?」「それとも風邪?」と思うことがあります。そのくらい更年期の症状は、多彩で、不安定で、揺れ動きます。これは、プレ更年期で起こる症状とも共通します。うまく言葉で言い表せない症状も多いのです。自分でもよくわからない症状が起こり、それが更年期の仕業と気づかないことが多いのも特徴。

まずは、更年期に起こりやすい症状を知るうえで、自分に当てはまるかどうかをチェックしてみてください。


最近、こんな体の症状に不安を感じていませんか?

それでも「こんな症状はある?」と聞かれると、「そうそう」とあてはまることがあるのが更年期の症状なのです。

 まずは更年期に出やすい体の症状で、よくあるものを経験者の声からまとめました。あなたはいかがでしょうか?


更年期の不調 ― カラダ編 ―

生理

・「生理のときの出血量が減ってきた」「生理周期が短くなった」など、生理周期が乱れてきたり、出血量が減ったり増えたりしておかしい。

・「暑くもないのに、顔がほてることがある」「のぼせたり大汗をかいたりする」など、首から上に汗をかきやすく、腰や手足が冷えやすい。

・「特別なきっかけなく、息切れや動悸がする」

・「便秘しやすい、下痢しやすい、消化不良を起こしやすい」など、胃や腸の調子がおかしい。以前はこのくらい食べられたのに、今食べようとすると、胃腸の調子が悪くなるなど。

・「頭痛がする、頭が重い」「めまい、耳鳴りがある」「吐き気がする」など、これまでほとんどなかった症状が現れる。

・「すぐ疲れる、疲れやすい」「体がだるい」「疲れがなかなかとれない」などがある。

・「首コリ、肩コリがひどい」「腰痛がある」「手や足の関節の痛みがある」「ひざや手首など関節が痛むことがある」など、これまで以上に筋肉や関節にコリや痛みを感じる。

・「ダイエットしても体重がなかなか減らない」「今までと同じだけしか食べてないのに、体重が増える」など、代謝が落ちてむくみやすく、太りやすくなる。

・「トイレが近くなった」「ちびってしまうことがある」「すぐ膀胱炎になってしまう」「トイレに行きたいと思った瞬間、我慢できなくなる」など、頻尿や尿もれの初期症状がある。

・「腟が乾燥してセックスのときに痛みを感じる」「外陰部や腟がかゆい」「すれて痛い、しみる、ヒリヒリする」「ショーツが食い込んで気持ち悪い」「自転車のサドルがあたると痛い」など、外陰部や腟の乾燥や萎縮を感じる。

・「目がかすんで見えにくくなる」「目が悪くなる」「小さな文字が見えにくくて困る」「ドライアイが進む」など、目が疲れやすくなる。


こんな心の症状はありませんか?

 体だけでなく、メンタルにも現れることが多いのが更年期の症状です。以下のような「今までの自分と違う」と感じることから、更年期の不調に気づくことがあります。


更年期に出る不調 ― メンタル編 ―

不安な女性

・「寝つきが悪い、なかなか眠りにつけない」「眠りが浅く、明け方早くに目が覚めてしまう」など熟睡感がもてない。

・「怒りやすく、すぐイライラする」、逆に「クヨクヨしたり、憂うつになる」などメンタルが不安定になることがある。

・「すぐ涙が出る、涙もろくなった」「心にぽっかり穴が開いたようになる」「喪失感や寂しさを感じる」「わけもなく不安になる」など、漠然とした寂しさ、喪失感、不安を感じる。

・「固有名詞が思い出せなくなった」「忘れっぽく、人の名前が思い出せない」「物覚えがわるくなった」こんなはずではないのに…。

・「小さなことが気になったり、昔のことを思い出してこだわることが増えた」「人と会うのが面倒になってきた」「おしゃれをする意欲がわかない」

・「以前より集中力が衰えた」「以前より意欲が低下していると感じる」「家事も仕事もやる気がしない」「自分に自信がなくなってきた」と感じることがある。


お肌や粘膜にも症状を感じることがあります

 体と心だけでなく、肌や粘膜にもさまざまな症状が起こります。たとえば、こんなことありませんか?


更年期に出る不調 ― 肌・粘膜編 ―

中年女性のお肌

・「肌が乾いて、かゆい」「肌のたるみが気になる」「肌がくすみ出した」「しみ、シワが気になり始めた」というお肌の変化。

・「髪の毛のハリや艶、コシがなくなってきた」「髪が細くなってきた」「生え際が薄くなってきた」などの髪の変化。

・「爪が割れやすくなる」「爪にすじが入りだした」「ネイルをすると爪が痛んでできない」など、爪にも変化が…。

・「口の中が乾く」「のどがつかえるような感じがする」「うまく呑み込めないことがある」など、口腔内の粘膜の変化。歯周病も起こりやすくなります。

・「手足がしびれる」「皮膚がピリピリして感覚が違う」「皮膚がかぶれやすくなる」など、全身の神経や皮膚の変化。


 ここにあげたような体、心、肌の症状は、ひとつではなく、複数重なって起こることも少なくありません。また、現れては消えて、異なる症状がまた現れて、変化することもあります。

そして、どんな不調が現れるかは人によって違います。その人の弱いところに出てくるのかもしれません。真面目で几帳面で繊細な人ほど、症状を感じやすくもあります。


また、症状は人によって重い、軽いがあります。「まったく更年期の不調は感じなかった」という人もいれば、「つらくて大変だった」という人まで。

 でも、更年期の不調は、更年期でほぼ終わります。一生続くわけではありません。それに、きちんと対処すれば、予防も治療も可能です。


更年期指数をチェックしてみましょう

「もしかしたら、私のこの症状は更年期かしら?」と思ったら、この「更年期指数チェック」で客観的にチェックしてみましょう。あなたの更年期度を診断します。更年期がどの程度進んでいるかによって、どう予防したらいいか、どう対処したらいいのかがわかります。


更年期指数チェック

強:つらくて我慢できない。日常生活に差し支える状態。

中:何とか我慢はできるが、症状をどうにかしたい。

弱:ふつうに我慢できる状態。

なし:とくに症状を感じない。

更年期指数チェック

合計点

0~25点:上手に更年期を過ごしています

26~50点:食事や運動に注意をはらって、無理をしない生活を心がけましょう

51~70点:婦人科や更年期外来などを受診して、治療(生活指導、カウンセリング、薬物療法)を受けたほうがよいでしょう

71~90点:半年以上の計画的な治療が必要です

91点以上:まず各診療科の精密検査を受けてください。更年期による症状と特定された場合は、婦人科や更年期外来、女性外来などで長期的な対応、治療(生活指導、カウンセリング、薬物療法)が必要です

「東京医科歯科大学SMI(小山嵩夫)」野末悦子改変より


このチェックはあくまで目安ですので、合計点が低くても、ひとつでもとてもつらい症状がある場合や不安がある場合は、婦人科や更年期外来を受診しましょう。

 婦人科や更年期外来の医師は、丁寧に相談にのってくれるはずです。


 次回は、更年期とは何か、についてお伝えします。本当に更年期のこと、正しく知っていますか? 知ることこそ、予防と対策につながります。



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  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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