女性のカラダ

恥ずかしい!「産後ハイ」でやらかしちゃった事件簿【知っておきたかった妊娠・出産・育児のはなし#6】

産後ハイ

本当にあった怖い話、それが「産後ハイ」

皆さん、「産後ハイ」ってご存知ですか? 私は3人目の産後、初めて体験しました。

もうなんだか、とにかく元気で、幸福感に満ち、普段は心配性の私が「なんでもうまくいくし、なんでもできる! 」 と本気で思っていました。3人育児も全然いけるっしょ!くらいに感じていたのですが、3カ月後、産後ハイという魔法が切れて……「え、しんどい! なんにもうまくいかない! 無理! 」 と、我に返ったのでした。そして、産後ハイ中に自分がしたことを振り返り、恥ずかしいやら恐ろしいやら。


「産後ハイなんて、そんなのあるなら知っておきたかった! 」と心から思ったのでした。


問題視される「産後うつ」と静観される「産後ハイ」

産後うつ

近年、世間で問題視されているのが「産後うつ」。産後、育児のストレスなどで「私に育児なんて絶対に無理、母親失格なんだ」と思いつめ、中には命を絶つことまで考えてしまう人もいる、怖い症状です。


私も産後うつのことは知っていましたし、1人目出産のあとその片鱗も体感しました。

一方で、3人目出産後まで知らなかったのが「産後ハイ」です。こちらは、出産したことで異常な万能感と脳内がお花畑に支配される、ちょっといつもとは違うハイ状態になる症状です。詳しい原因はわかりませんし、医師に診てもらったわけではありませんが、私だけでなく、産後にこうした状態を体感したお母さんは多いようです。

命に関わるわけではないので、お母さんたちの間でもそれほど問題にされていないのかもしれません。


では、産後ハイを知らずにいると、どんな怖いことが起こりうるのか、私が体験した例も含めてご紹介しましょう。


感動がオーバーフローして家族を困惑させる

育児

私は結婚式の両親への手紙でも涙は見せない、人前ではどちらかというとクールで淡々としたタイプです。人生で最も感動的といえる出産でも、1人目、2人目は見た目には冷静を保っていたと思います。


ただ、3人目の産後ハイ時には、様子が違っていました。なんというか、喜びの感情が日頃よりちょっとオーバーで、両親に「母子手帳に2人から赤ちゃんへのメッセージを書いてほしい」と柄にもないことをお願いしたり、「この子が産まれたときの空を撮りたい」と言って、空の写真を撮りまくったり。母子手帳のメッセージまではつきあってくれた両親も、空の写真は「うちの分は現像しなくていいからね」と言われました(笑)。


SNSにキャラと違うポエムを投稿

ポエム

この感動のオーバーフローを、SNSで投稿してしまうケースもよく見かけます。出産すると「私を母にしてくれてありがとう。心から愛しているよ」という感情が素直に湧いてくるものですが、それを情感豊かな長文ポエムにして大々的に、仕事関係の人まで見ている可能性があるSNSに投稿している友人を見かけると、「あ、これは…もしかして産後ハイ?」と疑ってしまいます(笑)。

いつもそういうタイプの人ならいいのですが、「え、まさかこの人が」と思った場合、産後ハイの可能性も高いでしょう。


はたから見るとそんなに変わらないように見える、赤ちゃんの微妙な角度違いの写真を何枚も連続で投稿したり、さらには自作の誕生ソングを送ってくれたりした友人もいました。そんないつもと違う友人の言動に遭遇したら、「あ、産後ハイね」と優しく見守ってあげてください。


なんでもできる万能感!でも実はがっつり抜けている

家事と育児

夫は、妊娠中でだるいときや育児疲れでぼんやりしている私を見てよく「どうしたの、ナマズみたいな顔して」と言ったり「ナマさん」と呼んだりしていました(夫婦間のジョークなので、ひどい!と思わなくても大丈夫です(笑))。が、3人目の産後、人が変わったようにテキパキと家事育児をこなす私を見て、「なんか今回は産後なのにすごいね、ナマズじゃなくて電気ナマズって感じだけど!? 」と驚いていました。そう、電気だって発せそうなくらい、力がみなぎっていたのです。

3人育児になってやっていけるか心配だったけど、この調子なら余裕でいけるじゃん!? と思っていました。


でも、実は違ったのです。産後ハイから抜けた後、子どもの予防接種の予約をすっ飛ばしていたり、新生児に週に一度、2カ月間飲ませないといけないお薬を、実家から戻った2カ月目からすっかり忘れていたりと、シャレにならない“抜け”をしでかしていたことに気づいて、愕然としました。


産後ハイから抜けた後、ツケを払わなければいけなくなる

パニックになる母

産後ハイのツケはまだありました。

長男の幼稚園には、保護者が給食の配膳を手伝う係があるのですが、新生児を抱えているのに、できる気がして立候補していました。在宅ライターの仕事は産後2カ月後から復帰し、それはまあいつものことなのですが、様子を見ながら徐々に仕事を増やしていくはずが、安請け合いして回らなくなり、プチパニックに陥ったことも。


幼稚園の係は、他のママさんたちが気を遣って、子どもの首が座って抱っこもしやすくなる4カ月以降の当番を回してくれ、本当に助かりました。仕事も週末に夫や義実家に子どもたちを見ていてもらって溜まった分をかたづけたり、遠方の実母に家事の手伝いに来てもらったりしてなんとかしてきましたが、産後2カ月からほぼ完全復帰は早すぎた、と反省しました。

ということで、私の場合、産後ハイのツケは、家族や周りの皆さんの助けによってなんとか払うことができたのですが、助けがないといろいろとマズいことになるところでした。


産後もできれば冷静に、客観的に自分を見よう

冷静になる女性

出産という大きな経験をした直後なのですから、ちょっと感動屋さんになるくらいは大目に見てもいいでしょう。

でも、何か取り返しのつかないことをしでかして、後からツケを払うのに苦労しないよう、「産後ハイというものもある」ということを知っておいて損はないと思います。特に、PTAの役員や仕事など、責任のあるものは、安請け合いする前に「本当に大丈夫かな?」と立ち止まって考えたり、旦那さんに相談したりしてみることをおすすめします!


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  • 鈴本りえ(ライター/エディター)

    旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。

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