女性のカラダ

「帝王切開は3回まで」のウソ・ホント【知っておきたかった妊娠・出産・育児のはなし#2】

妊婦

帝王切開だと母親失格?

皆さんは帝王切開にどんなイメージをお持ちでしょうか?ひと昔前までは、というか、未だに「自然分娩で出産の痛みを味わっていないと母親失格」なんて悩んでいたり、そういったことを人から言われて傷ついていたりする妊婦さん、いますよね。


ただ、1人目を自然分娩、2人目・3人目を帝王切開で出産している私からすれば、そんなことは心の底から、どうだっていいんです。たとえ、友人やネット上に帝王切開になることを気に病んでいた妊婦さんがいたとしても、彼女たち自身、産んでしまえば目の前の子どもの世話に追われて、どうでもよくなっているはずです。


もし、これを読んでいる方で、帝王切開が決まっていて、1ミリでも「母親失格かも」と悩んでいる方がいたら、繰り返しますが、大丈夫、どうだっていいんです。


あなたと、赤ちゃんが無事であることだけが大切なのですから。


帝王切開の2つの種類

帝王切開

帝王切開での出産が、いのちがけであることは、自然分娩と同じです。


帝王切開になる理由はいろいろありますが、私の場合は、2人目が逆子で(お腹の中で娘の首にへその緒が3重に巻き付いていたため)、臨月になっても戻らなかったことで、事前に手術日を決めた予定帝王切開になりました。


このように、逆子やその他の異常がわかっているとき、母子の安全のために予定帝王切開が勧められます。これに対し、自然分娩のはずが、陣痛が進まなかったりして、やむなく行われるのが緊急帝王切開です。


私の産院では、麻酔科医が常駐していなかったため、予定帝王切開の場合は総合病院から麻酔科医が派遣されて立ち会いますが、緊急帝王切開の場合は、産婦人科医が麻酔も担って手術を行うといわれました。詳しいことはわかりませんが、麻酔は麻酔の専門医のほうがよさそうな気がしますよね。状況は病院によって違うと思いますが、一般的にも予定帝王切開に比べて緊急帝王切開のほうがややリスクが高いといわれているようです。


予定帝王切開は予定日の2週間前後に設定されることが多いのですが、それまでに破水したりして緊急帝王切開にならないよう、ゆったりした生活を心がけていました。


帝王切開がこわい!

女性恐怖

予定帝王切開とはいえ、子どもが宿るお腹を切るわけですから、手術前はめちゃくちゃ怖いです。もし麻酔から目が覚めなかったら、もし大出血でもしたら…。手術前は私も夫も気が気でなくて、万が一の場合も覚悟しました。


1度目の帝王切開の後、しんどかったのは、手術直後、麻酔で身動きがとれないということ。それまで手術の経験がなかったので、生死をさまよっているような気分になりました。麻酔が切れると、術後2日目くらいから自分でトイレに行けるようになるのですが、お腹がパックリ切れて、下半分が糸でつながれてぶら下がっているような感覚があり、こわいし痛いし、歩くたびに「えええー」とおののく感じでした。


そして、出産後に子宮が収縮して元の大きさに戻っていくときに起こる、後陣痛が痛い。痛み止めを途切れなく飲んでも痛いので、どうなることかと思いましたが、退院予定の術後1週間くらいになると、ゆっくりめでも普通に歩けるようになっていました。


2度目の帝王切開、やっぱりこわい!

手術って、慣れないものですね…。しかも、一度、帝王切開を経験していることにより、術後の癒着などがあると手術時間が長くなる、と説明されていました。めちゃくちゃ癒着しまくってたらどうしよう。幼子を2人も3人も残して、いざとなったらどうなるんだろう。夫も前回以上に挙動不審気味で、手術時間が迫ると上の子2人を連れて桜咲く公園へ、散歩に出かけてしまいました(笑)。


麻酔科の先生と、「夫は今ごろ散歩です」と和やかに話しつつ、「前回、麻酔で最初、ちょっと気持ち悪くなったからよろしくお願いしますね」とプレッシャーもかけながら、いざ麻酔。ここまで来たら、もう先生を信じてお任せするのみです。


と、手術前はやっぱりこわかったのですが、言いたいのはこの後のことなのです。


2度目の帝王切開、術後は全然つらくなかった

出産後

2度目の術後も、1度目と同じく、体に点滴や麻酔を刺して、脚に血栓防止のポンプをつけた状態で、身動きのとれない身となりました。でもこれ、すでに経験していたので大して苦になりませんでした。


後陣痛もつらいというほどではなく、鎮痛剤もそれほど飲まずに済みました。1度目でこわかった傷のパックリ感も気にならず、「あら?こんなもんだっけ?」と拍子抜けするほどラクでした。術後も早いうちからひょいひょい動いていたので、看護師さんにも「元気ですね!」と軽く驚かれたくらいです。


手術ですし、いろんな条件があるのでしょうが、心の準備ができているだけでこんなにも違うんだな、と思いました。看護師さんによると、術後に使う痛み止めの種類も変わっていたそうで、技術の進歩も影響していたかもしれません。


帝王切開は究極の無痛分娩

出産

担当してくれた麻酔科の医師が、ホームページにこんなことを書いていました。帝王切開もいのちがけとはいえ、確かにうまくいけば「究極の無痛分娩」といえます。2度目はまさにそんな感じでした。


手術ではお腹の下の方を横に切ったのですが(縦に切開する場合もあります)、1度目と同じところを切るので傷は増えません。退院後も1カ月程度は傷の保護などが必要で、動き過ぎるとちょっと痛いかな、と思うこともありましたが、1カ月を過ぎればそういうこともなくなりました。ときどき、「帝王切開後の傷が退院してもずっと痛い」とか「何年経ってもたまにうずく」という方もいらっしゃるといいますが、私は今のところありません。


検証結果:帝王切開はこわくないし、母親失格なんてことは全くありません

母子

そんなわけで、帝王切開は決して「母親失格」なんて不名誉なことをいわれても仕方がないようなラクなものではありませんが、恐れる必要もありません。信頼する医師にお任せして、ゆったりとした気持ちで臨みましょう。産婦人科医は、何度も帝王切開に携わっているプロなのですから、大丈夫! 産後には、そんな悩みも忘れ、かわいい我が子のお世話に明け暮れているはずです。


私が出産した産婦人科では、「帝王切開は3回までOKだよ」と言われました。病院や母体の状態によって違う場合はあるようですが、一般的にも帝王切開は3回まで、と言われているようです。


2回帝王切開して半年が過ぎた今、特に傷が痛むなどの問題はないので、3回でも4回でもいけるのでは、という感覚です。もう1回帝王切開するとなると、愛すべき我が子が4人に増えちゃうので、それはまた別の問題ではありますけどね。


次回は、帝王切開と同じく、お母さんにとって悩みのタネとなりやすい「母乳神話」についてお話します!


NEXT》こんなに苦労するとは思わなかった!ママたちの母乳事情



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  • 鈴本りえ(ライター/エディター)

    旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。

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