
『案ずるより産むがやすし?「子育ては3人目から」の真実』我が家の少子化対策#11
- 更新日:2019/05/14
- 公開日:2018/08/27
「3人目を作るつもりはなかったんだけどね」と、上2人とは年齢の離れた3人目を育てているママさんもいますが、我が家は計画的に3人目を出産しました。とはいえ、産むにあたっては、もちろん不安もありました。なんといっても、子育てを主に担うことになる母親の私の手は2本。子どもが3人いたら、どうしたって手が足りないと思ったからです。
今回は、実際に3人目を出産した今、どう感じているかをお話します。
子育ての楽しさは3人目から?

「子育ては3人目から」という言葉、聞いたことがある人もいるでしょう。3人育てることで初めて子育てを語れるようなベテランママになれる、という、ちょっと上から目線の意味かな、と思っていたのですが、産んでみて実感するのは「子育てを楽しめるのは3人目から」ということです。
1人目は初めての子育てで精神的な負担が大きく、2人目が我が家のように年齢が近いと、小さい子2人の子育てで余裕がなくなりがち。それが、3人目になると、心に余裕があるせいか、ちょっと孫みたいな感覚でめちゃくちゃかわいいです。
赤ちゃん時代の子育ては、あやしても反応が薄かったり、意思疎通ができなかったりすることがしんどく感じますよね。
でも、2歳と4歳を育てていると、赤ちゃん時代からその子の個性が出てきていることや、4歳くらいになっても意外と自分の赤ちゃん時代のことを覚えていたりするので、反応が薄くても気にならなくなります(どのくらい本当に覚えているかはわかりませんが、4歳長男に「赤ちゃんの頃、おっぱい飲んでたの覚えてる?」などと聞くと、「うん!」と言ったりします)。
イヤイヤ期でもかわいい盛りの2歳と4歳が赤ちゃんの頃を懐かしく思い返しながら、今はまだ赤ちゃんの次男が、どんな子に成長して、どんなお話をしてくれるのかなー、と想像するのも楽しいです。
初めての子では、子どもがどんな風に成長するのかわからないため、育児が先の見えないトンネルみたいに思えたものです。
私の場合は3人目でしたが、2人目から楽しめる人も、もちろんいると思います。
自分で決めたのだから、何があっても受け入れられる

3人産んだことで、母としての自分自身の覚悟もできたような気がします。育児がどんなものかわかっていながら、わざわざ好きで産んだのですから、「子育てってこんなに大変!」などとグチを言ってもはじまりません。
周りのお母さんたちでも、2人以上を育てている人には、どこか開き直ったようなタフさがあります。
でもそれって、もともとタフだからそうなったんじゃないんですよね。2人以上を産んでから、半ば強制的にたくましくなっているのだと思います。
周りに頼ることもスムーズにできるようになりました。我が家は夫の実家が近いのですが、1人目では親といっても義理だし、義両親も働いているし……と、なかなか頼ることもできませんでした。
でも、2人目、3人目ともなると、自分が病気をしたときに1日預かってもらうなど、頼らないとどうしようもない場合があります。実家の母に来てもらうこともありますし、保育園の一時預かりもよく利用しました。1人目では、仕事もしているのに、保育園に預けることすら「こんなに小さい子を預けるなんて」と後ろめたく思っていましたが、子どもは案外、楽しんでくれるものです。
がんばるより、手を抜いてでも楽しむこと

家事でも育児でも、つらいときは無理しない。がんばりすぎない。無理をして体調を崩すと、後からもっとひどい目に合うのがわかっているからです。少々部屋が散らかっていても、食事が手抜きの日があっても、子どもは元気に育ってくれることがわかってきたので、「できる範囲で努力する」ことができるようになってきました。
程度はあるでしょうが、完璧にできないことを気に病んでいるよりも、笑顔の母でいたほうが、子どもたちも夫も明るくなります。我が家は“特に”かもしれませんが、子どもも夫もこの点ではとてもわかりやすい反応があります。
子どもとも夫とも、いい関係であろうと思えば、何はなくとも自分がなるべく笑顔でいればいいだけだと思えば、ある意味ラクです。
「案ずるより産むが易(やす)し」をリアルに実感

出産前はいろいろ心配になるが、産んでしまえば意外とたやすいことのたとえですが、2人目・3人目育児もまさに当てはまるな、と思います。
よく考えて、納得した上で出産すれば、当たり前ですが子どもを産んで後悔することなどありません。たとえ多少の不安があっても、産んでみると自分や周りが変化して、思ったよりうまくいくということもあるのです。
次回は、連載の最後の総論として、子どもが増えると家族は豊かになれるのかということについて、お話してみたいと思います。
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『3人産んだ今だから言えること』▻我が家の少子化対策|バックナンバー
・『上の子がかわいすぎて、下の子が愛せないかも』と、不安になったら?
・『2人目を産んだら仕事は辞めるべき!?育児と仕事の両立の話』
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鈴本りえ
(ライター/エディター)
旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。
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