
『2人目を産んだら仕事は辞めるべき!?育児と仕事の両立の話』我が家の少子化対策#9
- 更新日:2019/06/06
- 公開日:2018/08/13
改めまして、私は0歳、2歳、4歳の子どもを持つ、地方在住フリーランスのライターです。一番上の長男は3歳から幼稚園、真ん中の長女は2歳から保育園に通い始めました。
仕事と育児の両立、現代に働く親ならとても重要な命題ですよね。「仕事のことを考えたら2人目は無理かな…」と悩むママも多いと思います。最初にお伝えしておくと、私は子どもが3人いても、仕事は辞めませんよ! ……ということで今回は、実際に2人目以降を出産して、どのように両立して、どう考えているのか、お話したいと思います。
育児×フリーランスのメリット・デメリット

まず、「フリーランスだから続けていられるんでしょ」と思われた方がいたら、それは一つ、その通りだと思います。フリーランスなら仕事の時間やペースを調整することができますし、外に出なくても仕事ができます。自分の仕事を同僚に負担してもらって、心苦しい思いをすることもありません。
ただ、自宅で子どもを見ながら仕事をするのは、私は2歳までが限界です。そして、自営業だと点数的に保育園に入れにくいです。さらに、会社員のように育休はなく、長女の保育園を続けるためには、下の子が小さくても働き続けないといけません。また、あまりブランクを作ると仕事がもらえなくなるのでは……という恐れもあり、産後2カ月から仕事復帰しています。
そんな状況なので、産後1年は育休がとれる会社員の方には、正直、憧れます。ただ、1年後に職場復帰した後は、毎日出勤しないといけない分、大変だろうなと思います。
2人育児と仕事を両立することの現実

私の場合、1人目から3人目まで同様に、妊娠中は予定日2カ月前くらいから仕事量をセーブして、産後2カ月で復帰しました。仕事内容は、しばらくは家でできるもの限定で、1人目、2人目のときは産後7カ月くらいから時々、託児所や近くに住む義実家に預けて取材に出るようになりました。
しかし、託児所料を引くと地方ライターのギャラは寂しいものに。
長男が幼稚園に行き出してからは、幼稚園の延長保育を利用しても、お迎えが託児所と幼稚園の2カ所になったり、それぞれお弁当が必要だったりして、段取りをつけるだけでも一苦労です。
取材日近くにきょうだいどちらかが風邪を引くとハラハラし、40度の熱を出した子どもを病児保育に預けてまで取材に行ったりしていると、「そこまでして私は働きたいのか?」と思ってしまうことは、どうしてもありました。
かわいい盛りの子どもを置いて…

そんなふうに、仕事と育児を両立してあくせく過ごしているうちに、子どもはあっという間に大きくなってしまいます。かわいい時期を仕事に費やすなんて、考えようによっては「もったいない」かもしれません。忙しいと掃除や料理もおろそかになり、母として子どもが育つ環境を整えるほうが先なのでは、と思うことも。実際、2人目までは何かあるたびに「育児と仕事の両立なんて無理なんじゃないか」とあきらめそうになりました。
それでも仕事を続けた理由

3人出産した今、育児と仕事を両立することに迷いはありません。なぜなら、今まで迷いながら両立してきて、よりはっきりとわかったことや、変化したことがあったからです。それがこちら。
・いくら子どもがかわいくても、家事育児だけというのもしんどい
・子どもの将来を考えれば、お金はあればあるだけいい
・好きな仕事ができているので楽しい
・育児しながらでもできる仕事が増えてきた
・両立しながら今までなんとかやってこられたから自信がついた
仕事をしなければ子どもにずっと向き合えていいかというと、そればかりでも煮詰まってくるもの。仕事をすることで、電話やメールを通してでも大人や社会と関わりを持てるというのは大きいです。
それに、1人目を妊娠中から約5年の間に、自宅でできる仕事が増えてきました。子どもに何かあったときに対応できるよう、スケジュールに余裕をもって仕事ができるようにもなり、これからも大変なことはあるだろうけど、なんとかなるだろうという見通しがついてきました。
育児ではうまくいかないこともあります。そのとき、仕事という育児以外に認められるものがあることは、気分を変えてまた子どもに向き合えるため、育児にとってもプラスになると考えています。
直面する保育園・幼稚園問題

1人目のときは、「小さいうちから保育園に預けて仕事をするなんて、子どもがかわいそうなのでは」という思いもありました。でも、2人目が保育園に通い出し、とても楽しそうにしているので、子どもにとってどうかということはそれほど気に病むことはないんだな、とわかりました。あるとすれば、親の気持ちの問題だけです。
保育園だとやはり保育時間が長いので、あっという間に大きくなっちゃいそう、という気はしています。幼稚園は長期休みなど苦労しますが、その分、子どもと一緒にいる時間は長くなります。ただ、幼稚園だとやはり、子どもが家にいるときに仕事せざるを得ないこともあり……。「パソコン触っちゃダメ!」と親の都合で叱るのは嫌なので、…長女を来年から幼稚園にするか、保育園にするか、実はまだ迷い中です。
「そこまでして働きたいの?」と言う人に
共働きが当たり前になった現代。ところが、地方だからということもあるのか、未だに「そこまでして働きたいの?」と言ってくる人はいます。2人目までは、思い当たるところがあるだけにグサッときていましたが、3人目を産んで迷いがなくなった今、「そうですね、働きたいですね」と笑顔で返すことができます。相手が共感してくれても、くれなくても、どちらでも構いません。
子どもが小さいと、できる仕事は限られます。ただ、制約がある中で、いかに仕事ができるかを模索することで、新しい視野が開けることもあります。
少なくとも独身時代の私は、こうして育児についての連載をすることなど考えてもいませんでした。自分が選択した3人育児の現状やその楽しさを、こうして皆さんにお伝えできるのは、ライターとしてとてもうれしいことです。
次回は、3人子どもがいるてんてこまいの日常を、どうやって切り抜けているのかということについて。夫が仕事に出ている平日を中心に、乗り切り方をお伝えします!
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・『上の子がかわいすぎて、下の子が愛せないかも』と、不安になったら?
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鈴本りえ
(ライター/エディター)
旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。
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