女性のカラダ

男性が原因の不妊は約半数。精子の質は4ヶ月で改善できる?

悩む男性

かつて、不妊と言えばイコール女性の体に問題がある、と考えられていました。ですが、現代では、不妊の原因の約半数は男性にあることがわかっています。


少し古いデータになりますが、1978年にWHOは、男女別の不妊原因の割合を以下のように発表しています。


・男性に原因あり    24%

・男女ともに原因あり  24%

・女性に原因あり    41%

・不明         11%


男性に原因・男女ともに原因ありを合計すると48%になり、男性側に原因のある不妊は半数近かったことが明らかになっています。


もちろん、不妊の原因について、妻と夫、どちらに原因があるのか、を追求することに意味はありません。実際には現在の医学では解明しきれていない原因も多数あるでしょうから、このデータはあくまで現在分かっている範囲では、ということになります。ごく最近までは、「男性の年齢は不妊には影響しない」と考えている医師も多数いましたが、近年の調査では、男性も高齢になることで不妊のリスクが高まることが指摘されています。


今後も、医学の進歩にともなって、今までは考慮されていなかったような不妊の原因が明らかになる可能性は多いに考えられます。


確かなことは、妊娠は男女ふたりが協力して行う必要があるものだということです。今回は、妊娠するために男性側にできることをご紹介します。


妊娠するために男性側ができること。精子の質を高める方法とは?

夫婦

子供を授かりたいと考えたときに、女性の場合、冷えを解消するためにお風呂にゆったりと使ったり、漢方薬を飲んだり、食事に気を使ったりすることで「妊娠しやすい体」を作るための工夫をされる方が多いでしょう。


一方、男性側の健康管理についてはおろそかになりがちです。ここでは、精子の質を高める生活習慣・食習慣のヒントをご紹介していきます。


・下半身を締め付ける下着を身につけない

下半身を締め付ける下着は、血流を阻害し、睾丸や陰嚢のムレにつながるため好ましくありません。フィット感のある下着よりも、ゆったりした下着を選ぶとよいでしょう。


・長風呂やサウナは控えめに

精子の特徴として、高温に弱いということが挙げられます。睾丸内の温度が上がると、精子の数が減少してしまいかねませんから、長風呂やサウナなどは控えめにした方がよいでしょう。女性の場合、体を温めるための長めの半身浴は推奨されていますが、男性の場合は異なります。


・ビタミン・亜鉛を積極的に摂取

亜鉛やアルギニン、ビタミン類は、勢力をアップし、精子をつくる機能を促すといわれています。日々の生活でバランスよく取り入れましょう。


・タバコはやめる

男女ともに、タバコが与える妊娠への悪影響は計り知れません。


女性の場合、タバコは女性ホルモンの分泌を減少させ、卵子の老化を促します。また、妊娠できた場合でも、胎児の先天異常や発育遅延などの原因になってしまうリスクがあります。男性の場合は、タバコにより精子の数が減少し、運動性も低下、さらには奇形精子の出現頻度が高まることも報告されています。


妊娠・出産を望むならば、すぐにでも禁煙すべきでしょう。ただし、「禁煙には何度か挑戦したけれど失敗してしまった」という人も多いと思います。そういった場合は禁煙グッズ(禁煙バッチ・禁煙ガム・禁煙茶など)を試すか、禁煙外来を訪れ、禁煙治療を始めてみましょう。


・お酒は控える

日常的なアルコール摂取は、勃起障害や精子の質の低下が懸念されます。できれば、週に1〜2回、グラス1杯程度に抑えておくことが望ましいでしょう。


精子の質はすぐに改善できる?

健康的な男性

生活習慣を変えれば、精子の質は4ヶ月程度で改善すると言われています。


通常、精子のもとである精原細胞が精子になるまでは、2ヶ月半程度かかります。その後、精巣の後ろ側に移動し、貯蔵されるまでは2週間程度かかります。つまり、精子がつくられてから射精されるまでには3ヶ月程度かかるというわけです。


逆算すると、質の改善された精子を使って妊娠するためには、余裕をもって4ヶ月くらいの期間がかかるということになります。お酒を控え、禁煙するなどの生活習慣を見直すことで、4ヶ月後の精子の質を改善することは充分可能なのです。


さいごに

今回は、妊娠するチャンスを高めるために男性側にできることについて紹介してきました。


次回は、夫婦で協力して妊活・不妊治療に取り組むための、性生活のヒントについてご紹介します。


参考

・『不妊治療を考えたら読む本 科学でわかる「妊娠への近道」』(講談社)著者:浅田義正・河合蘭

・『最新版 赤ちゃんがほしいときに読む本』(ナツメ社)監修者:宮内彰人・笹井靖代

・『「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」 男45歳・不妊治療はじめました』(光文社)著者:ヒキタクニオ

・『マンガでわかる!はじめての不妊治療―人工授精、体外受精もこわくない!

』(主婦の友社)監修者:堤治



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  • 今来 今(フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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