女性のカラダ

55.2%の夫婦が「不妊かも?」と感じている今。男性不妊ついて知ろう

男性不妊

「普通に子作りしているのに一年間妊娠しなかった。友達はあっさり妊娠しているのになぜ?」「もしかして私って不妊?こんなことで悩んでいるのは私だけかも」と、妊娠しないことを自分だけの問題と考えて不安を感じている女性は多いでしょう。


しかし、実際は、数多くの女性・男性が同様の悩みを抱えています。


国立社会保障・人口問題研究所が2015年に行った調査(※1)では、不妊を心配したことがある(または現在心配している)夫婦の割合は、35.0%と前回の調査(31.1%)よりも増加したことが報告されています。子どものいない夫婦では、この割合はさらに増加し、55.2%(前回52.2%)にものぼりました。


つまり、子供のいない夫婦の半数以上が不妊を心配した経験があり、その割合は年々増加しているということです。


また、実際に不妊の検査や治療を受けたことがある(または現在受けている)夫婦は全体の18.2%で、子どものいない夫婦では28.2%にのぼります。


子供のいない夫婦の4組に1組以上が不妊の検査や治療を受けているということになりますから、「不妊かもしれない」と悩み、治療を受けることは現代日本ではまったく珍しいことではないと言えるでしょう。


「妊娠しにくい体なのかもしれない」と感じつつも、不妊の原因にどのようなものがあるかを知っている人はあまり多くはないかもしれません。


不妊の原因は、女性に原因があるもの、男性に原因があるもの、女性と男性の両方に原因があるもの、に大別されます。今回は、見落としがちな男性不妊について簡単にご紹介していきます。


不妊の原因の41%は女性・24%は男性。不妊治療をおこなうなら男性側の検査もマスト

検査

医学博士で産婦人科委員長の辰巳賢一さんは、『最新 不妊治療がよくわかる本』(日本文芸社)のなかで、WHO(世界保健機関)の行った調査結果を紹介しています。


WHOが7273組のカップルに調査を行った結果、

・女性のみが原因の場合41%

・男性のみが原因の場合24%

・男女双方が原因の場合24%

・原因不明の場合11%

だと報告されました。


24%は少なくない割合ですから、不妊治療を行う場合には、男性側もきちんと検査する必要があるといえそうです。


男性不妊の検査方法「精液検査」。半数以上は女性が結果を聞きに行くという現状

病院

医学博士の放生勲さんの著書『35歳からの妊娠スタイル』(主婦と生活社)によると、男性の検査は、基本的に精液検査のみとなるようです。


男性が精液を医療機関に提出し、精液量・精子数・ペーハー、運動率・奇形率を調べ、異常がなければ問題なし、と判断されます。


厚生労働省が平成27年度の行った調査(※2)によると、不妊治療中の男性の83%が、精液検査を行った経験があるといいます。


ただし、男性が精液検査を受けたのは、半数近くが「女性の検査が終わってから」であり、女性側の検査が終わったあとに男性が受ける、という流れが一般的なようです。


検査結果については、「夫婦ふたりで聞きに行く」カップルが半数近くを占めていますが、一方で、同じく半数近くは、「女性ひとりで聞きに行く」と回答しています。


男性が仕事の関係でクリニックに行くことができないという事情が考えられますが、まだまだ夫婦ふたりで取り組むべき不妊治療であっても、女性の側が負担する部分が多いことが見受けられました。


不妊治療を夫婦ふたりで乗り切っていくためには、なるべく夫婦そろって検査結果を聞きに行くことが望ましいでしょう。


男性不妊の原因。精子が十分に作られない・精子を運ぶ道に問題がある?

悩む男性

ここからは『最新 不妊治療がよくわかる本』を参照しながら、男性不妊の原因について解説していきます。


精子の数が少ない、精子の運動率が悪い、精子の形態異常といった、精子に問題があって妊娠できないケースを男性因子の不妊といいます。このような場合、精子は卵子の待つ場所までたどりつくことができず、また、たとえ卵子に会えたとしてもなかなか受精が成立しません。(原因)

その原因には、精巣で精子が作られる過程で何らかの問題が生じ、十分な精子が作られない「造精機能障害」や、精子を運ぶ精路に問題がある「精路通過障害」などが挙げられます。(P.81)


原因によって、治療の方法は異なってきます。まずは精液検査を行い、原因を特定してから治療を行っていく必要があります。


さいごに

不妊治療を始めると決めたら、女性だけでなく男性側にも原因がないか検査しておくことが望ましいでしょう。


ただし、精液検査は、ストレスや寝不足などによって一時的に悪い結果が出る場合があるので、すぐに決めつけることなく、時間をおいて再検査をした方がいい場合があります。精液検査を3回ほど行い、連続して結果が思わしくない場合は、男性不妊外来の受診を検討してみましょう。



※1 国立社会保障・人口問題研究所 夫婦調査の結果概要


※2 厚生労働省子ども・子育て支援推進調査研究事業

我が国における男性不妊に対する 検査・治療に関する調査研究



≫ 40歳までに知っておきたい、心と体のこと

不妊治療はギャンブル?始める前に決めておきたい「治療のやめ時」

タイミング法を成功させるために「基礎体温」の測り方・続け方を知ろう

「タイミング法」の妊娠率は一回で約20%?いつまで続ける?

30代ではじめる妊活。「手っ取り早く不妊治療しよう」はNG?

①第一子は何歳で産む?【産む・産まない いつまでに決断するべき?】

  • 今来 今(フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

女子力アップ

編集部ピックアップ

女子カレとは?

今週のお悩みQ&A

広告掲載について

Facebook

Twitter

ページTOPへ