女性のカラダ

【乳がんなう#3】ところで手術したの?君のおっぱい、今どうなってんの

乳がんなう

前回に引き続き、乳がん闘病中の装花デザイナー・関尚美さん(34)に、同じ中学校時代を過ごした同級生のコラムニストの私・東香名子(34)がお話を聞きました。今回は、闘病生活や手術についてお話を聞きます。


苦しい闘病生活だけが全てではない

――改めて、友人の関さんが乳がんになって思ったことはありますか?


東:いまはがんの治療が進んでいて、そこまで深刻になる必要はないと、彼女から教わりました。治療をしながらも、これまでと変わらず生活してるように見える。私の中で大きな発見でした。それを発信することは、病気を理解する上で、重要なことだと思います。


関:私も、こんな闘病生活になるなんて思いもしなかった。もっと悲壮感溢れた暗い日々になると思って、超ビビっていました。特に抗がん剤は、未知の世界で怖かった。死の恐怖で泣いているんじゃなくて、「きついかも、怖いかも、やばいかも!」みたいな。病気についてネットで検索した時は、トップに上がってくるのは、いかにもかわいそうな悲劇的なブログが多くて……。見るのをやめました。


東:そうなんだ。


関:そして、ふたを開けてみれば、こんなにあっけらかんとしてる自分(笑)。


東:本当に(笑)。辛くて苦しい闘病生活を送っている方も、もちろんいるのだろうけど、それが全てじゃないんだなと。


関:医学が進歩してくれているおかげだと思う。4年くらい前に出た吐き気止めがすごく良いものらしくて、以前よりも苦しくないみたい。それがない時期は、大変だったんだって。今は、1日生きれば、がんの研究も1日進む。がんは、優秀な人たちが世界中で研究しているラッキーなほうの病気だと思います。研究しても答えが見つからない難病に苦しんでいる人もたくさんいるから。


東:髪が抜けても、オシャレなカツラもあるしね。


関:まあ、坊主はよかったんスよ。いつかやってみたかったから!


東:ははは(笑)


関:今回いいタイミングだなと。カツラもあるし、別にいいやと思って。実際、坊主でも気にならなかったのは、夫のおかげ。私、家ではすっぴんでメガネ。度数も強いから目がすごい小っちゃくなって、オタク度がかなり上がる。ほら、覚えてるでしょ、私の。


東:ああ、中学の時のオタク尚美ね。私もあんまり変わらないけど(笑)。


関:でもね、夫はそれが1番かわいいって言ってくれるの。だらけた状態を見られる特権だって。だからハゲることにも抵抗がなかった。だからオープンな暮らしをしておくと、病気の時にお互い助かるかも! 私たちは普段からお互いのダメさに爆笑し合ってるよ。


東:うらやましいな、そんな夫婦関係!


ところで君のおっぱい、今どうなってんの?

関:それに、おっぱいがなくなるのも別によかったんだよね。全摘出の可能性も告げられてからの手術ではあったのだけど。


東:胸は、今どうなってんの。


関:部分摘出でここ(脇に近い箇所)を切っただけ。握りこぶし一つ分くらいのおっぱいを取ったんだけど、あんまり前と変わらない。引き攣れとかはあるけど、先生がベテランで、傷も全然目立たない。ディテールを気にしてくれる、職人気質な先生だったから助かった。


東:まさにおっぱい職人!


――いまは再建手術も進んでいますよね。保険適用になりましたし。


関:乳首も色を選んで付けられるらしい。すごいよね!


東:へぇ~。今、そんなふうになっているんだ!


今のうちにやっておけ!その1「生理前のマンモは厳禁」

東:いま健康な人達に向けて、やっておけ! ということはある?


関:生理前にマンモグラフィーに行くな!


東:おっ。


関:生理前はめっちゃ痛いです。マジで。だから、生理後に行きましょう。


東:そんなに違うの?


関:生理前に行ったら、トラウマになるレベルよ。検診のガイドラインに書いてほしいくらい。(※)


――生理前は、ホルモンの関係で乳房が張って痛む事があるので、生理後の方がいいみたいです。国立がん研究センターのガン情報サービスによると、「生理前の1週間は避けると痛みは少ないみたいです」だそうです。


東:心得ておきますッ。

※マンモグラフィーで感じる痛みには個人差があり、本記事で記載されているのはあくまで個人の感想です。

今のうちにやっておけ!その2「がん保険への加入」

関:続いて、がん保険に入っておけ!


東:おっ。


関:生きるために保険に入っていた方がいい。私も入っていたんだけど、実は90日間の審査中だったからお金が下りなくて(涙)。治療はとにかくお金がかかります。今すぐ簡単なやつにパッと入って、それから吟味するのでもいい。気持ちの余裕を持つために非常におすすめいたします。


今のうちにやっておけ!その3「日々の幸せを実感せよ」

関:最後は、当たり前の幸せを感じること!


東:おっ。


関:今回病気になって1番良い効果を現したのは、夫との犬の散歩でした。「なんと地味な!」と自分でも意外でしたが、隠居生活のようなゆったりした時間が、私の心を満たしてくれました。そこから思ったことは、好きな人、家族や友人には「大好き」と恥ずかしがらずに伝えることが大切。背伸びせず、等身大の自分と向き合い、他の誰でもない「自分」を満足させることをおすすめします。


引き続き、乳がんの治療がんばってね!

関:というわけで、今は病気のことをすっかり忘れて普通に過ごしてます。抗ガン剤投与後1週間は、ベッドから起き上がるのも、呼吸することすらもしんどかったりしますが、副作用が抜け始めると積極的にガンを忘れます。時々元気な自分と勘違いして、予定をつめこみ過ぎたり……。そこは反省しますね(笑)。


東:あ、私がんだった! みたいな?


関:そうそう。もうちょっと落ち込めよ、自分。まだまだ死んじゃう可能性大きいんだから! みたいな。


東:えっ、まだ死ぬ可能性あるの!


関:わかんないけど、再発率が結構高いって言われて~。アハッ(笑)。


東:おおい、明るく言ってくれるなぁ(涙)。とはいえ、装花デザイナーとしての活躍、いつも見てるよ!


関:ありがとう。「装花デザイナー」の名付け親は東香名子なんだよね。その節は感謝してます!


東:実はそうなんだよね~(笑)。使ってもらって嬉しいよ。これからも、治療も仕事も無理せずがんばってね!


関:うん。起こるか起こらないか分からない事に悩む時間ってもったいない! 引き続き、毎日を楽しむよ!

#乳がんなう

――ありがとうございました!



参考:国立がん研究センターがん情報サービス【乳がん検診の勧め】

関尚美(装花デザイナー)

1983年生まれ。16歳からフラワーデザインに触れ、日本フラワーデザイン専門学校を卒業。日比谷花壇勤務、マミフラワーデザインスクール デザインルーム勤務を経て、現在はフリーランスで活動中。フラワーデザインで得た技術を用い生花のみならずあらゆる素材で空間装飾、スタイリング、ネイルデザイン等制作活動をしている。

URL:http://sekinaomi.jp



東香名子(コラムニスト)

1983年生まれ。東洋大学大学院修了。編集プロダクション、外資系金融、女性サイト編集長を経て現在フリー。独身女性のリアルな視点から書くコラムが好評を博す。テレビ、ラジオ、雑誌などメディア出演を精力的にこなす。著作に「100倍クリックされる Webライティング実践テク60」(パルコ出版)。趣味は鉄道一人旅。

URL:http://azumakanako.com



撮影協力:GOOD MORNING CAFE 神田錦町店

URL:http://www.gmc-nishiki.com/


GOOD MOENING CAFÉ 神田錦町店

Address:東京都千代田区 神田錦町3-20 錦町トラッドスクエア1F

都営三田線、都営新宿線、地下鉄半蔵門線 神保町駅 A9出口より徒歩3分

地下鉄丸の内線、JR総武線、中央線 御茶ノ水駅より徒歩10分

地下鉄東西線 竹橋駅 3b出口より徒歩7分



#乳がんなう バックナンバー

#1:もしも友達が癌になったら?実際なったらどうなる?


#2:「死んじゃうかも」を間近に感じたとき、思ったこと


#3:ところで手術したの?君のおっぱい、今どうなってんの



  • 東 香名子(恋愛コラムニスト)

    ひとり妊活実践者。独身女性の本音に切り込み、これまで1000本以上のコラムを執筆。

    著書に「100倍クリックされる超Webライティング実践テク60」(パルコ出版)。趣味は鉄道。

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