女性のカラダ

②いつまで妊娠できる?【産む・産まない いつまでに決断するべき?】

高齢出産

前回の記事では、平成28年度の日本人女性の第一子出産平均年齢は、30.7歳であることをご紹介しました。


30代での出産は、現代では遅いとは考えられず、むしろ普通のことになってきています。また、医療の進歩にともなって、40代でも妊娠・出産は可能になっています。しかし、年齢とともに出産しにくくなっていく、という事実は変わりません。


今回は、高齢出産と言われる35歳以上の妊娠・出産の現実について統計データをもとに確認していきたいと思います。


35歳以上で第一子を産んでいる人は何人いる?

高齢出産

実際に、35歳以上で第一子を授かっている人は年間どれくらいの数いるのでしょうか。


厚生労働省の平成28年人口動態統計月報のデータを見てみましょう。


★平成28年の出生数★

合計       約97万7千人

19歳以下    約1万人 

20~24歳   約8万2千人

25~29歳   約25万人

30~34歳   約35万人

35~39歳   約22万人

40~44歳   約5万3千人

45歳      約千人


★平成28年の第一子・出生数★

合計       約45万9千人

19歳以下    約1万人

20~24歳   約5万5千人

25~29歳   約14万7千人

30~34歳   約14万9千人

35~39歳   約7万8千人

40~44歳   約2万人

45歳      約700人


このデータを見ると、平成28年に第一子を出産した約45万9千人のうち、35歳以上で出産した人や約10万人ですから、約2割の女性は、35歳以上で第一子を出産しているということが分かります。


この2割という数字を多いと見るか少ないと見るかは人それぞれですが、「35歳以上でもできるのなら、妊娠・出産を先延ばしにしておこう」と考えるのは早計です。


なぜなら、年齢の増加によって、妊娠率の低下やリスクの増加があることは、まぎれもない事実だからです。


卵子が老化する理由と、老化にともなうリスク

卵子の老化

「年齢が上がると妊娠しにくくなるのは、体が老化しているから」という認識はどなたもお持ちかと思いますが、実際は体の老化というよりも、「卵子が老化していくから」というのがより正確でしょう。


ここからは、卵子の老化と、妊娠の関係について、『いつまで産める?わたしの赤ちゃん いま、不妊治療・生殖医療ができること~自然妊娠から卵子提供・代理出産まで』(川田ゆかり著・実業之日本社)を参照しながら解説していきます。


卵子は、お母さんの体内にいるときが一番多く、生まれてから年齢を重ねていくごとにどんどん減っていきます。精子は新しく作り出されるものですが、卵子は生まれる前に作られて以降、新しく作りだされることは無いので、自分の年齢とともに老化していくのです。


通常女性は約200万この卵子をもって生まれてくるといわれています。それが10代で初潮を迎える頃には相当数がすでに消滅している状態になり、およそ20万個程度になっているといわれています。初潮を迎えてから、毎月生理のたびに、一定数の卵子が排出され、失われていきます。(略)卵子はこうして排出して失われてしまうだけであり、新しく体内で作り上げたり、老化現象を起こしている卵子を若作りさせてあげられる技術は、今現在、世界中探してもまだどこにもないのです。(P.77-78)


本書では、卵子が老化することによって、受精卵に染色体異常が起こる確率が上がるため、高齢の出産では、流産のリスクが高まってしまうことについても言及されています。


目安として考えていただきたい大雑把な数字ですが、20代での流産率は一回の妊娠に対しておよそ12~15%と考えられており、それが、40代に入ると、なんとせっかく妊娠しても成立した妊娠の50パーセントほどが流産に終わってしまう、という悲しい結末を迎えます。(P.79)


で、結局いつまで妊娠できるの?

妊婦

年齢が上がるにつれて、卵子の染色体異常の確立が上がり、流産のリスクが増加することはご説明しました。反面、45歳以上でも年間約700名ほどは、第一子を出産できている、というデータもあります。


実際問題、いつまで妊娠できると考えるべきなのでしょうか。


先に紹介した書籍の著者で医療コーディネーターの川田ゆかりさんは、下記のように述べています。


「いつまで妊娠できるか?」これは英語でいうとLoaded Question、つまり、一言では考えられない、あらゆるケースがかんがえられるものでもあります。統計や生殖医療、出産数などの数値を見ていくと、個人差はあるものの一般的には、

・40代に入ると自己卵子では妊娠しにくくなり

・40代に入ると自己卵子で妊娠が一旦成立しても流産率が大変高くなり

・40代半ばに入ると自己卵子での妊娠の可能性はほとんどなくなる

といった事実が挙げられます。(略)自己卵子による妊娠は「45歳」という年齢が基本的には上限である、と考えておくのがよいと思います。(P.75)


45歳以上になると自分の卵子を使用しての妊娠の可能性は限りなく低くなる、と認識しておくべきでしょう。


これまで、女性の年齢と妊娠の関わりについて述べてきました。次回は、男性の年齢と妊娠の関わりについて解説していきます。


参考文献



≫ 40歳までに知っておきたい、心と体のこと

生理前、わけもなく泣いていた私がもっと早く知りたかったこと

【産む・産まない いつまでに決断するべき?】 ①第一子は何歳で産む?

  • 今来 今(フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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