女性のカラダ

骨盤底筋群のケア【ガスケアプローチ】って知ってる?

骨盤底筋群

ペリネは女性にとって大切なところです

女性にとって、ペリネ(骨盤底筋群)は大切なところです。

ペリネは、骨盤の底にある筋肉のガードルのようなもの。一生を通して自分のペリネを保護することが尿失禁や子宮脱など、骨盤底筋群の不調や機能不全の予防につながります。


ペリネには、尿道・腟・肛門と3つの穴があります。その周りにある筋肉がペリネ。

腹圧が高まって、上から過度の圧力が加わると、骨盤内にある臓器が下に向って下がって押し出されるかたちになり、ペリネそのものにもダメージを与えることになります。

その結果、尿もれ、ガスや便モレ、子宮脱、性機能への悪影響といった問題を引き起こすこともあります。


ペリネへのダメージは産後に多く起こります

産後ダメージ

ペリネにダメージが及ぶ多くは、出産です。

けれども、日常生活での姿勢のとり方や呼吸法、せきやくしゃみ、排便時のいきみ方、腹筋運動など、不適切な方法によって過剰な腹圧が下方に向かう圧力になると、結果的にペリネは日々小さなダメージを受け続けることになります。


そして、特に、産後の女性に悩みが多いのが、ペリネの緩みなどからくる、尿もれ、頻尿です。

そのため妊活中から、ペリネに関心をもって、鍛えておくと、将来にわたって大きな財産になります。


姿勢と呼吸でペリネに働きかけるガスケアプローチ

姿勢と呼吸

ガスケアプローチとは、フランス人の女性医師ベルナデット・ド・ガスケ先生によって確立された、姿勢と呼吸からペリネ(骨盤底筋群)に働きかける身体的アプローチのこと。姿勢と呼吸で体の使い方を学ぶのです。


ガスケアプローチでは、出産だけでなく日常生活全体の中で、姿勢と呼吸を整えて、腹圧をコントロールします。

しなやかなペリネを維持することで、出産後の女性に多く見られる尿もれや子宮脱などの予防を目指しています。


腹式呼吸でペリネを意識するだけで体型づくりにも

腹式呼吸

ガスケアプローチは、腹式呼吸が行えるように姿勢を整えることからスタートします。


背骨を十分に引き伸ばして、まずは骨盤と横隔膜、さらに肩との距離を最大限に遠ざける状態の姿勢に整えます。そうすると、呼吸は腹式呼吸になります。


腹式呼吸にペリネの動きを一緒に行い同化させることで、下部の腹横筋が一緒に働き、しなやかなペリネになり、体型の変化にもつながります。

普段、ほとんど意識することのないペリネの存在を意識すること。ペリネに大きな影響を与える呼吸や姿勢、生活習慣の重要性を知ること。それだけで、体は大きく変わります。


安全に体幹のインナーマッスルを整えていくことになるので、姿勢や体型が変化していくおもしろさなど、ガスケアプローチを通して感じられます。


出産時にも役立ちます

出産時にも役立つ

また、出産時にも役立ちます。

ガスケアプローチを学んで、生理的に備わった産む力を生かしてペリネを保護することで、お母さんと赤ちゃん双方にとって優しいお産に。

産後のダメージを増長させず、お母さんの体を妊娠前の状態まで、極力回復させるような産後ケアもあります。


ガスケアプローチが体験できるところ

ペリネに対するケアは、婦人科や女性泌尿器科を中心に、日本でも関心が高まり、ペリネケアを指導してくれるクリニックや教室も増えつつあります。


なかでもガスケアプローチは、フランスのベルナデット・ド・ガスケ先生が考案したペリネに対するアプローチ。

ガスケ先生は1946年生まれの、医学博士。婦人泌尿器科的再訓練法有資格者で3児の母。

母であり、ヨガ指導者でもあるド・ガスケ先生は、自らの出産体験から「生理的分娩の探求」を目的に医学の道に入り、47歳で医師となりました。


ガスケ先生、自らが構築した身体的アプローチ「呼吸と姿勢からのガスケアプローチ」で、産科領域だけでなく、腹筋の訓練、腰部や背部や骨盤底筋の保護、リラクゼーション、呼吸、排泄に関わる問題など、広範囲な領域で、人生のあらゆるステージに活用できる理論と方法論を展開。

2000年以降、フランスのおよそ半数の産科の関連施設で「生理学的分娩と性器脱の予防」についての研修が行われています。


日本でも、ガスケアプローチ協会が2014年にでき、ガスケアプローチを体験できる教室があります。代表理事は、産婦人科医としても有名な宋美玄先生です。

ぜひ、妊娠中、産後の体を守るために、今からペリネのことを知って、ガスケアプローチでケアしてみませんか?



一般社団法人日本ガスケアプローチ協会

▼著者:増田美加の人気コラム▼

吹き出モノを根本から改善する習慣と漢方
あなたの【冷え】タイプは? タイプを知って適切に対処しよう
PMSを漢方の考え方で対処してみよう!
風邪・インフルエンザ対策と漢方
骨盤底筋群は緩んでいませんか?
性交痛はどう治療する?
  • 増田 美加(女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

女子力アップ

編集部ピックアップ

女子カレとは?

今週のお悩みQ&A

広告掲載について

Facebook

Twitter

ページTOPへ