女性のカラダ

ある朝起きたら、息ができなくなっていた。うつから社会復帰を果たすまで

うつからの社会復帰

こんにちは、トイアンナです。うつ病の知名度はここ最近で一気に上がりました。「ウツで休職」なんてのもよくある話で、うつから復帰する支援プログラムが用意された企業も増えてきました。その一方で「うつは甘え」と内心感じている社員が少なくないことも事実です。


私自身はもともとメンタルが弱めでしたが、どちらかと言えば怠け者タイプです。休日は家から一歩も出ずひたすらインドアで遊びます。うつになるのはマジメで几帳面な人という事前情報もあって「まさか私が」と思っていました。


それがある朝起きたら、息ができなくなっていました。ZARDの曲か、ってくらいに。呼吸ができないといっても、肺がおかしいんじゃない。脳が毎回「息をしろ~」と意識しないと、体が息をしてくれないくらいだるくて、起き上がれなくなりました。


今思えばその前から食欲がなかったり、気力がわかなかったのですが「風邪かな」くらいにスルーしてしまったのです。


【参考文献】書籍:宮島 賢也 著『自分の「うつ」を治した精神科医の方法』


うつの辛さには根拠がないこともある

「息ができない事件」が起きたのは今から約15年前。当時はまだうつへの風当たりも厳しい……どころか、認知度すら低めでした。とにかく家で横たわっていることしかできず、トイレも歩いて行けないので水分を取るのすら嫌というありさま。


親から見ればただの怠け者というのもしんどかったです。こちとら別に彼氏に振られたとか、哲学書を読みすぎたとか辛くなるようなことは一切していません。発症するまで学校に友達はいたし、ネットでもオタク活動にいそしんでいました。それがいきなり呼吸もしんどい、頭で念じないと指先一本動かせない。もう内科系の病気と何が違うのか、と歯がゆい思いでした。


回復期に涙が止まらず、自殺を試みる

このままじゃどうにもならん、と1か月後、ようやくうつの薬をもらいました。7日目ごろからメキメキ効き始め、空は青いわご飯はおいしいわで、逆に「薬でこんなにテンションが変わるなんて、人の感情って何て簡単なんだ」とショックを受けたのを覚えています。


といっても順風満帆に回復できたわけでもありません。うつの患者はいわゆる「回復期」が危険と言われます。うつが悪化していると自殺する気力も無くなっているので自殺することもできませんが、回復すると行動を起こせるようになってしまうからです。


【参考】:しのだの森ホスピタル:気分障害(うつ・躁うつ)>・回復期


回復期に涙が止まらず、自殺を試みる

回復してきたころから、涙が止まらなくなりました。理由もなくウエッウエッと夜中に泣いているのは、今思い出すとホラーです。けれど当時は「もう死ぬしかない」という思い込みから逃れられませんでした。


私は何度も死にたいと思い、またそう発言してきました。しかし当時の死にたい気持ちを分析すると「本当の私は生きたいと思ってる、なのに頭の中にうつという別の生物がいて、死ななきゃだめだと追い詰めてくる。だからもう死ぬしかない」と苦しんでいたことを思い出します。


その後は自殺未遂を何度か経験しましたが、いろいろな人、とくに医師・看護師のおかげで私は生きています。数年後から新しいうつの薬を試すこともでき、認知療法で「うつへ向かいがちな思考パターン」も直したことから現在は死にたいと全く思いません。


うつから直るというと、治療中の方にとっては世界を革命するような大事に思えます。死にたい人が死にたくなくなるなんてことがあるのかと。現在も、すべてが保険適用ではないかもしれません。けれど新しい薬や治療法は日々誕生しています。


あなたがもしうつの当事者なら、そして死にたい気持ちがあなたの本心というより「うつに襲われているから」だと思うなら、今日1日だけ生きて待とう、と思ってもらえれば嬉しいです。明日には新しい医師と出会えるかもしれないし、新しい治療法へアクセスできるかもしれない。それまで寝たきりでも、社会復帰できなくてもいい。生きる最低限の活動以外はがんばらないで、待ちましょう。



【参考】

書籍:宮島 賢也 著『自分の「うつ」を治した精神科医の方法』

しのだの森ホスピタル:気分障害(うつ・躁うつ)>・回復期


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  • トイアンナ

    外資系企業で消費者インタビューを経験後ライターとして独立。500人超のヒアリングから女子の楽しさも悲しさもぎゅっと詰め込んで文章にしています。現在はアラサーの恋愛とキャリアを中心に多くの媒体で連載中。

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