女性のカラダ

女性に多い下痢はどう改善する?

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下痢は腸の病気を確認して!

便秘だけでなく、下痢に悩む女性の声をよく聞きます。特に冬はお腹が冷えやすい季節。下痢に悩んでいる場合は、いくつか気をつけたほうがよいポイントがあります。


まずは、病気の可能性がないか、下記でチェックしてみましょう。下痢に加えて、ほかにどんな症状があるか、体の声を聞いてみてください。


□ストレス+便秘、腹痛、腹部不快感

過敏性腸症候群(IBS)

ストレスに起因して下痢や便秘をくり返す病気です。腹痛やお腹の張りなどがあり、排便によって症状が軽減します。


□生理前のイライラ、落ち込み、肌荒れなど

PMS(月経前症候群

生理前に多く起こる場合は、PMSの一症状である場合もあります。また次の冷え症も併せて持っている場合も少なくありません。


□腹痛+女性ホルモンの乱れ

冷え症

女性ホルモンのバランスの崩れで冷え症がひどくなります。冷えが原因で、下痢や腹痛を起こします。


□体重減少、イライラ、ドキドキ

甲状腺機能亢進症(こうしんしょう)

バセドウ病ほか、甲状腺ホルモンが過剰になる自己免疫疾患。血圧の上昇、多汗、体重減少などの症状もあります。


□体重減少、血便

炎症性腸疾患

潰瘍性大腸炎、クローン病。腸の粘膜が炎症を起こし、ただれや潰瘍ができます。長期に下痢、血便が続く難病です。


大腸がん

大腸(結腸、直腸)粘膜にできるがん。下痢以外にも残便感、腹痛、便秘、便が細くなるなどの症状があります。40代から増えてきますので注意しましょう。


下痢の原因はなんですか?

女性用トイレ

ほかにも下痢の原因となるのは、食中毒、感染性腸炎などもあります。下痢のほかに嘔吐や発熱、激しい腹痛を伴うときは、一刻も早く病院に行きましょう。

今回は、食中毒や感染性腸炎以外の女性に多い病気に絞ってまとめました。

 

下痢や腹痛は、誰もが経験する症状ですが、単なる下痢、腹痛と思っていると、原因となる病気が隠れていることもあるので要注意です。

考えられる病気は数多くありますが、特に、見逃してはならないのが大腸がんや炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)です。


また、女性に発症することが多い、甲状腺機能亢進症という病気の場合もあります。長期間、慢性的に症状が続く場合は、病院を受診することが大切です。


腸に、原因となる異常が認められないにもかかわらず、ストレスによって不快感を伴う便通異常がくり返し起こる場合には、過敏性腸症候群(IBS)が疑われます。

今、IBSは日本人の5~10人にひとりが当てはまると言われるほど多く、誰もがかかる可能性のある病気です。


また、ストレスや疲れなどで、女性ホルモンのバランスが崩れると、多いのは、冷え症からくる下痢です。


ライフスタイルの改善が大切です

朝

まず、過敏性腸症候群(IBS)を疑う場合には、消化器科、胃腸科を受診します。


IBSの治療は、3食を決まった時間に摂る、暴飲暴食を避ける、睡眠や休養を十分とる、ストレスを解消する、朝の排便を習慣づける、といったライフスタイルの改善が大事になります。


香辛料、冷たいもの、脂っこいもの、乳製品やアルコールを控えるなどの食事の工夫や、ウオーキングなど軽い運動も大事です。


食事や運動で症状が改善しない場合は、お薬による治療を行います。病院で処方される薬は、下痢や腹痛などの症状をやわらげたり、症状が起こるのを抑えることができます。


冷え症やPMSによる下痢の場合は、冷えを改善するセルフケアが大事です。漢方薬もよく効きますので、漢方専門医を受診してください。



お腹のために冷えを解消できるセルフケア

冷えているのに、冷えを自覚していない人もいます。手足が冷たくなることがあれば、冷え症を疑ってみましょう。また、夜布団から足を出してしまうほど、足がほてる場合も冷え症の可能性があります。


冷やさないためには、お腹だけでなく首周り、手首、足首を温める服装を工夫することが大事です。

就寝時にも、ネックウオーマーやレッグウオーマーなどで首周り、手首、足首を温めるようにしましょう。

冷え症改善には、シャワーだけで済ませず、湯船でじんわり汗をかくまで温まることも効果的です。


腸内細菌と体内酵素を増やして大腸の免疫力をあげましょう!

腸菌

腸内細菌の善玉菌を増やして大腸の調子を整え、腸管免疫をアップすることも大切です。特に、下痢をしたあとは、善玉菌を増やすチャンスと考えて、発酵食品や食物繊維を積極的に摂ることをおすすめします。

善玉菌を増やす食物にはさまざまありますが、自分に合ったものを見つけるなら、まず1週間食べてみて。お通じの調子がよくなったかどうかで見極めてみるといいでしょう。


●発酵食品と食物繊維を摂りましょう

年齢とともに悪玉菌が増え、善玉菌が減っていく傾向にあります。発酵食品(納豆、味噌、塩麹など)と食物繊維(キノコ、豆、海藻、野菜、果物)は、悪玉菌を減らす作用があります。


●酵素食やローフードを摂りましょう

下痢や便秘をする人は代謝が悪くなり、体内酵素が働きにくくなっています。酵素は生の食品(ローフード)に含まれています。生野菜(たとえば、大根のタカジアスターゼで消化を助ける)、果物(たとえば、パイナップルのパパイン酵素など)を摂ることで、腸内環境が整い免疫力アップにつながります。



女性のお腹に効く漢方は?

お腹に効く漢方

下痢など、お腹の不調に効く漢方もあります。


●腸内細菌を調整するために…

「桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)」。腸内細菌を調整する働きがあります。比較的体力のない人でお腹の張りや腹痛を伴う人に。下痢だけでなく便秘にも。


●女性ホルモンのバランスを整えるために…

「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」。体力がなく疲れやすい人の冷え症によるおなかの不調。

「加味逍遥散(かみしょうようさん)」。体力がなくメンタルの症状がある冷え症によるおなかの不調。PMSの症状にも。

「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」。体力があって、のぼせがある冷え症によるおなかの不調に。


●冷えが特に強いときに…

「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」。手足や下肢の冷えが著しく強く、さしこむような下腹部痛があるときに。このような人の頭痛や腰痛にも効果があります。


●ストレスを感じているときに…

「半夏瀉心湯」(はんげしゃしんとう)。腸の不調に効果があります。

「茯苓飲合半夏厚朴湯」(ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう)。胃の不調に効果があります。



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  • 増田 美加(女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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