女性のカラダ

【タイプ別】寒いときの便秘改善法

冬でも快適に過ごす女性

ひどい便秘なら、子宮筋腫や大腸がんなどがないことを確認して!

便秘は、女性に多い悩みですね。寒くなると冷えて、胃腸が動きにくくなり、便秘などの腸トラブルが起こりやすくなりますね。


便秘などの腸トラブルは、年齢を重ねるごとに、深刻な病気が増えてきます。単なる便秘か、背景に病気がある便秘かを見極めることが大切です。


便秘以外に、下記のような症状がないかをチェックしてみてください。


□便が細くなる

□黒っぽい便や残便感がある

大腸がん

早期は無症状のことも多く、40歳からは毎年、大腸がん検診を行うことが大事。生活習慣、食事の欧米化によって、日本でも50代から増加傾向です。現在、日本女性のがん死亡率1位です。


□おなかに張りを感じる

□おなか周りが太った

子宮筋腫や卵巣の腫瘍

子宮筋腫や卵巣の腫瘍があると、腸を圧迫し、正常なぜん動運動を阻害するため便秘の症状が出ることも少なくありません。年1回の婦人科検診を怠らないでください。


□無力感、顔のむくみ、皮膚の乾燥、体重増加、低体温など

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンの分泌が低下し活動が低下する病気です。圧倒的に女性に多く、40歳以降の女性で軽症を含めると5%にのぼります。内分泌内科を受診します。


□昔、婦人科系などのお腹の手術をした

腸の癒着

以前、婦人科系や腸などの腹部の手術をしたことがある人は要注意です。手術による腸周囲の癒着が時間を経過して、便秘の原因になることもあります。



単なる便秘にもいろいろな種類があります

便秘の種類

便秘とは、3日以上排便がない、便の量が少ない、便意を感じないなどの症状です。


3日以上排便がない。毎日排便があっても残便感があるなど。大腸がんや婦人科系の腫瘍、腸の癒着などの隠れた病気がないものが、便秘症と診断されます。


便秘には大きく分けて、3つの種類があります。


●弛緩性(しかんせい)便秘

腸の働きやぜん動運動の低下、腹部の筋力低下などから、便を押し出す力が足りないことが原因です。内臓が下垂気味の人、薬の服用で起こることもあります。


●痙攣性(けいれんせい)便秘

ストレスや疲労が原因で大腸の働きを調節する自律神経がバランスを崩すことで起こります。便秘と下痢をくり返したり、コロコロした硬い便が出ます。


●直腸性便秘

直腸の感受性が弱くなり、直腸に便があっても便意が感じにくくなります。トイレを我慢するような生活習慣によって起こる代表的な便秘。女性に多い便秘です。


便秘症(単なる便秘)の多くは、生活習慣に問題があって起こります。原因や経過などによって、大きく3つの種類に分けられます。でも、必ずしもきちんと区別できるとは限りません。

どの種類にも当てはまらなかったり、複数の特徴を併せもっているケースもあります。


つらい便秘の原因はなんですか?

錠剤

気をつけたいのは、機能性の便秘症ではなく、腸の病気を起こしていたり、腫瘍などが原因で便の通過障害で便秘になっている場合です。

また、甲状腺機能低下症や糖尿病、うつ病など、ほかの病気の症状のひとつとして、便秘になることがあります。

さらに、飲んでいる薬の副作用で便秘に、ということも。これらの場合は医師に相談することが大事です。


便秘になると、腸内に有害物質が発生し、悪玉菌が増加します。

そのことで、さまざまな症状を引き起こします。おなかの張りや食欲不振、吐き気などの症状から、吹き出ものなどの肌症状、さらには頭痛や腰痛、痔、イライラなど精神的症状が出ることがあります。


便秘は治せるものです。放っておかず、まずは食事、運動、ストレスなどの生活面を見直してみましょう。


便秘を漢方薬で治療するには?

漢方薬で便秘の治療

東洋医学では、便秘の要因として、多くは“気の滞り”“血の巡りが悪い(瘀(お)血(けつ))”“冷え”などを考えます。

これらの体の状態を改善するために、漢方薬を処方します。


漢方薬は、体力のある、ない、というような“証(しょう)(体質)”を見極めてから、処方されます。

体力や病気への抵抗力があるタイプは“実証(じっしょう)”。体力や病気への抵抗力があまりないタイプは“虚証(きょしょう)”です。


たとえば、「冷え」が要因の虚証(きょしょう)の人の便秘の場合は、生姜や山椒ほかの生薬で腸を温める「大建中湯(だいけんちゅうとう)」がよく処方されます。冷えという体質から改善していく薬です。


また、「血の巡りの滞り(瘀(お)血(けつ))」が要因と考えられる実証(じっしょう)の人には「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」を。

虚証(きょしょう)の人には「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」。


「気の滞り」が要因で実証タイプには、「大承気湯(だいじょうきとう)」、虚証タイプの人には「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」、「抑肝散加陳皮半夏(よっかんさんかちんぴはんげ)」などが代表的です。


その人に合った漢方薬は、飲み始めてすぐ爽快感あるお通じが戻ってくることが多いです。便通だけでなく、冷えや血のめぐり、気の滞りなども改善し、体調もアップします。


自分に合った漢方薬を見つけるには、“証”を漢方専門医に診断してもらうことが大事ですね。


食養生のポイントは“朝活”です!

理想的な朝食

便秘改善の基本は、生活習慣の見直し。養生が大切です。


便意があったら、絶対に我慢してはダメ。我慢し続けると、便意を感じにくい体になってしまいます。

また、食べているのに便が出ない人は、海藻類、こんにゃく、果物類など水溶性の食物繊維がおすすめです。便に水分を溜める作用があり、腸内の善玉菌を増やし、便を柔らかくして排泄しやすくします。


少食の人やダイエットをしている人は、穀類、豆類、野菜類(ごぼう、切干大根)、いも、きのこなどの不溶性食物繊維を多く摂って、便のかさを増やします。

ただし、不溶性食物繊維だけでは便が硬くなるため、水溶性食物繊維と水分も摂ることが大事です。


養生食としては、冬は特に冷えない食事が基本です。ポイントは朝、温かい和食を摂りましょう。


1日の始まりにお腹に入る食事は、大事。お腹を温めて機能をよくするものにしましょう。

生姜を味噌汁、納豆、お浸しなどに入れると、胃や結腸の反射を促し、腸のぜん動運動を促進します。朝の冷たい水や牛乳は、体を冷やすので控えましょう。


ストレスによる自律神経の乱れが原因の便秘も多く、ストレスケアも大切です。お薬を飲んでいる人で精神安定剤などの服用で、便秘も起こります。さらに、体を温める食事や下着などの工夫で、冷え対策を心がけましょう。


便秘解消のツボを刺激しましょう

便秘のツボで有名なのは、「天枢(てんすう)」と「大巨(だいこ)」。

「天枢」はへそから指3本分外側にあるツボ。「大巨」は「天枢」から指3本下にあるツボです。

まず、右下の「大巨」に左手の中指を置き、右手を添えて、てのひら全体で2~3秒刺激します。

次に、右の「天枢」、左の「天枢」、左下の「大巨」の順で時計回りに刺激していきます。


「大腸兪(だいちょうゆ)」のツボも便秘解消のツボです。

「大腸兪」は腰骨の高さで、背骨から約指2本外側のツボ。親指で2~3秒刺激します。


これらのツボは、入浴後、体が温まったあと押してみましょう。特に寒い季節は入浴で体を温めて行うことが大事です。

気持ちのいい程度に押しましょう。刺激し過ぎは、厳禁です。



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  • 増田 美加(女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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