女性のカラダ

鉄不足の女性が増えています!

鉄分不足で眠る女性

鉄が不足すると酸素不足になり…さまざまな不調が

疲れやすい、息切れしやすい、めまい立ちくらみがする、爪が割れやすい…などの症状を感じたことはありませんか?


今、女性の鉄不足が問題になっています。

鉄分のいちばんの働きは、酸素を全身に運ぶことです。そのため、鉄分が不足すると、体に酸素が行きわたらないため、酸素不足の症状が現れます。


鉄分が不足するとどのような状態になるかと言えば…


鉄が不足することによって起こる症状とは?

鉄分不足の症状

おもな症状としては、めまいや息切れ、動悸…これに加えて、筋力が低下して疲れやすくなる、倦怠感や脱力感を感じやすくなる、不眠や胸が痛むといった症状が起こることもあります。


ほかにも、運動能力の低下、消化器の異常、舌や口内の炎症、皮膚や爪の異常、免疫力の低下なども起こります。

外見的にも、肌がくすんだり、顔色が悪くなったりもします。

もちろん、貧血の原因にもなりますので注意が必要です。


貧血がなくてもフェリチン不足が原因かも!

生理がある女性のこれらの症状は、フェリチン(貯蔵鉄)の欠乏が原因となっている場合があると、問題になっています。


病院の血液検査で、ヘモグロビンを測って正常値でも、フェリチン(貯蔵鉄)が欠乏している場合があります。

一般の血液検査では、フェリチンを測らないことが多いので、ヘモグロビンが正常値だと、貧血と診断されないため発見しづらいのです。


正常値は検査機関によって異なりますが、フェリチン値が12ng/ ml未満であれば、鉄欠乏症と診断できるという考え方もあり、30ng/mlを下回ると、先ほどあげたようなさまざまな症状が見られ、20ng/ml以下なら鉄を補充したほうがよいとも言われています。


思い当たる症状があれば一度、病院でフェリチンを調べてみましょう。


女性に鉄分が必要なわけは…

女性には鉄分が必要

人間の体内に存在する鉄分は、体重の約0.005%。

体重50kgの大人で約2.5gになります。その70%近くは、血液の赤血球の成分であるヘモグロビンに含まれています。残りは、筋肉や肝臓、脾臓、骨髄などにあります。


鉄は、体内でつくることができず、食事で摂取するしかありません。

生理のある女性、妊婦さん、授乳期の女性、成長期の子どもたちなどは、鉄分不足に陥りやすいため、特に注意が必要です。


また通常の大人の場合、食べ物から摂取した鉄分は10%前後しか体内に吸収されません。さらにそのうえ、もともと体内にあった鉄分も、汗や尿、便によって排出されていきます。

ほとんど、1日の吸収量と同じ量が体外に出ていってしまうのです。


生理のある女性では、鉄の排出量が特に多くなります。

生理のときの正常の出血量は、最大で60~80mlと言われています。出血量1㎖あたり0.4mgの鉄分が含まれているので、生理のときの鉄の喪失量は、24mg~32mgもあるのです。

現代女性が食事から摂れている鉄分の摂取量は、1日当たり平均して8mg以下と言われていますので、生理の出血による鉄分の喪失量は、かなり大きいものになることがわかると思います。


そして、これは生理の出血量が1回80ml未満の女性の場合です。通常より生理の出血量多い、過多月経の人は、より多くの鉄分が排出されてしまうので、さらに多くの鉄を補給する必要が…。過多月経の人は、通常の男性の約2倍の鉄分が必要とも言われています。


鉄分が不足する要因は?

生理のよる鉄の排出量が多いこと、妊娠、出産、授乳などは、鉄不足になる大きな要因ですが、それ以外にもあります。


偏食、ダイエット、小食、胃腸障害などによる鉄の摂取量の不足です。

また、胃酸の欠乏、胃切除、慢性下痢など、吸収阻害が原因のことも。

さらに、潰瘍や腫瘍などによる消化管からの出血、痔、子宮の病気などによる出血の可能性もあります。


どのくらいの鉄分を摂ればいいの?

では、どれくらいの鉄分を毎日摂ればいいかと言えば…。18~29歳の女性は、10.5 ㎎、

30~69歳の女性は11.0㎎を毎日摂る必要があると言われています。


ダイエットで野菜中心の生活をしていると、野菜にはあまり鉄分が含まれていないため、鉄不足に陥りやすくなります。

食事の量が全体的に少ない人も、鉄分不足になりがちです。


鉄は体内の酸化を抑え、免疫力にも関係します!

鉄分は、酸素の運搬が代表的な役割ですが、そのほかにも多くの役割や効果・効能があります。


鉄分には、私たち女性に関心が特に高い“活性酸素”の除去したり分解したりする役割があります。体内に活性酸素が必要以上に増えると、正常な細胞を傷つけ、老化を促進したりするなど、さまざまな悪影響を与えます。

つまり、鉄分が少ないと、体内の酸化が進むということです。


また、鉄分は免疫機能の維持にも重要な働きをします。

体内の鉄分が不足すると、体内に侵入した細菌などを食べて殺してしまう役割のある白血球の一種、好中球の殺菌能力が低下することがわかっています。鉄は免疫機能の維持にも役立っているのです。


鉄分を毎食、食べるように心がけましょう!

鉄分は、体内でつくることができません。さらに、汗や尿、便によっても日々排泄されてしまっています。特に女性は毎月の生理によって、男性に比べて多くの鉄分が失われています。毎回の食事でしっかり鉄分補給することが大切です。

十分に鉄分を摂取できないという人は、サプリメントで摂ることも考えましょう。


次回は、おすすめの鉄分の多い食品や、効果的な摂り方をご紹介します。



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  • 増田 美加(女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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