女性のカラダ

寝苦しい夏こそ重視したい!睡眠の質の重要性

眠れない女性

睡眠不足だと太る?腰痛や肩こりとも関係が?

まだ7月前だというのに、蒸し暑くて眠れないほど夜も気温が高い日が続いています。エアコンの冷房をつけて寝ているという方も多いのではないでしょうか。

不眠はそれだけでつらいですが、最近の研究で「睡眠不足や睡眠の質が悪いと、体重増加や肥満と関係する」「腰痛や肩こりを起こしやすい」という結果も出ています。

いい眠りって、健康と美容に直結するんですね。


そもそも快眠とは、どういうことを指すのでしょうか?

「寝つきが早い」「睡眠中に起きない」「朝の目覚めがいい」の3つがそろって快眠です。そして、睡眠時間は6時間半から8時間が理想で、この時間を寝ている人のほうが、寿命が長いということもわかっています。これより、長くても短くてもよくありません。


不眠の背後に隠れた病気をチェックしましょう

チェック

不眠の背後に隠れた病気には、以下のようなものが考えられます。


□特に理由も原因もなく、眠れない

「不眠症」 特に原因がないにもかかわらず、眠れない、眠りの質が悪い、夜中に目覚めるなどの症状が起こります。30代~50代に多いと言われています。


□更年期障害の症状がある

「更年期に伴う不眠」 女性ホルモンの分泌が低下することで、更年期障害の症状のひとつとして起こる不眠です。ほかにも更年期の症状がある場合は、更年期を疑います。


□うつ、不安など心の不調の症状がある

↓ 

「心因性不眠」 不安、落ち込み、うつなどメンタルの不調があることによって起こる不眠です。原因となる心の不調を治療することが大事です。


□糖尿病、五十肩、頻尿、睡眠時無呼吸などがある

「病気による不眠」 これらの病気が背景にあることで起こる、身体因性の不眠です。原因となる病気を治療しつつ、不眠の治療を行うことも必要です。


不眠の原因はなんですか?

不眠の原因

隠れた病気や特に原因が見当らないのに、眠れない、睡眠が浅くなる…。こんな不眠症は更年期世代の女性に少なくありません。

それは加齢によって、メラトニンやセロトニンという睡眠にかかわる物質を体内でつくりにくくなることが背景にあります。


メラトニンは、睡眠ホルモンで、暗くないとつくることができません。夜、完全に陽が沈むと分泌量が増え、午前2時にピークに達します。

一方、脳の覚醒を促すセロトニンは、太陽光を浴びることで活発になるホルモンです。心と体のバランスを保ち、情緒を安定させる働きがあります。


ふたつのホルモンの分泌をバランスよく促すために、日常生活の改善やセルフケアが質の良い眠りを得るポイントとも言えます。


クリニックではどのように治療しますか?

クリニック

生活改善のためのアドバイスだけで即、不眠解消! といかないことが多いのも事実です。

不眠は、体にも心にもつらいものです。ほかの病気を誘発しないためにも、早く眠れるようにすることが大事です。


精神科、心療内科、睡眠外来では、生活改善のアドバイスに加えて、睡眠薬による治療を行います。

不眠を多く診ている医師は、不眠のタイプによって薬を使い分けて処方します。睡眠薬の依存性、習慣性やボケるなどと不安がる人がいますが、そういった心配のない薬を処方しますので、正しく適量を飲めば心配ありません。


精神科、心療内科の医師は、

①寝つきの悪いタイプ、

②夜中に目覚めるタイプ、

③熟睡感がないタイプなど、

不眠タイプによって睡眠薬を使い分けて処方します。


これらに抗うつ剤や抗不安剤をプラスすることもあります。「心の病気?」と心配する人もいますが、そうではありません。

抗うつ剤などは、不眠はもちろん、痛みや緊張を抑えるためにもよく使うお薬です。薬を早くやめたいと焦って自己判断してしまうと、せっかく改善した症状が再燃することもあります。薬の調整は、必ず医師に相談してください。


漢方薬も不眠に効果的です

また、漢方薬を組み合わせる治療も効果的です。

その人のタイプを見ながら、抑肝散(よくかんさん)、酸棗仁湯(さいそうにんとう)、加味帰脾湯(かみきひとう)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)ほかが使われます。


不眠には、生活改善とともに、睡眠薬がよく効きます。怖がらずにきちんと飲めば、薬を使わず眠れるときがきますので、医師に相談してください。

次回は、生活のなかでできる不眠改善法を紹介します。



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  • 増田 美加(女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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