女性のカラダ

タバコ・飲酒・カフェイン…妊娠中のNGについて

妊娠中に注意することを知っておきましょう

妊娠前には、普通にしていたことでも、妊娠中は、胎児に影響を及ぼすこともあると思うと、慎重になりますね。

あまり神経質になりすぎても、ストレスになりますが、最低限の知識として知っておいてほしいことをまとめました。

特に、妊娠初期は、自分で妊娠に気づいていないことが多いので、妊活中の人は、普段から頭の隅においておきたいですね。


煙草は絶対にNGです!

妊娠中のNG

妊娠中の喫煙は、早期破水・前置胎盤・胎盤異常の原因になります。さらに早産や妊娠期間の短縮も起こります。

胎児の成長が制限され、低出生体重(未熟児、脳の発達が不十分になるなど)の可能性が増加します。このほかにも、子宮外妊娠・自然流産・赤ちゃんの口蓋裂が指摘されています。

また出生後に、乳児突然死症候群(SIDS: Sudden Infant Death Syndrome)を引き起こす可能性も指摘されています。


喫煙は、妊娠そのものへの影響だけではありません。妊娠中の喫煙によって、胎児期の影響だけでなく、生まれてから乳児期、小児期、思春期へ至るまで、発達段階への影響も指摘されています。

乳児期の肺機能が低下する原因となり、下部気道の病気にもかかりやすくなり、小児期や成人期の呼吸機能の障害につながりやすい可能性が指摘されています。


女性の喫煙は、妊娠する能力の低下の原因となることも重大です。煙草を吸っている女性は、自分のためにも生まれてくる赤ちゃんのためにも、すぐにやめる努力をしましょう。


食事で気をつけるべきことは…

妊娠中は食中毒菌に感染しやすくなります。キッチンや食材の衛生に気をつけましょう。ナチュラルチーズ、パテ、生ハム、生肉などは食中毒菌の感染源となります。妊娠中は、控えたほうがよいと思います。

また、魚には、微量の水銀が含まれているものがあるので、摂り過ぎないように注意が必要です。詳しくは厚生労働省のWEBサイトでご確認しましょう。


それから、刺激物、塩分の強いものは避けましょう。妊娠高血圧症候群の原因にもなります。できるだけ、薄味を心掛けましょう。


葉酸は妊娠前から摂っておくとベスト!

葉酸は、日本人の若い女性に不足しがちと言われています。

ほうれん草、レバーなどにたくさん入っていますが、食事だけでは十分に摂取することが難しい栄養素です。上手にサプリメントで補うのもいいでしょう。

妊娠前から摂っておくとよいのですが、妊娠してからでもぜひ摂ってください。


妊娠を計画している女性は、神経管閉鎖障害の発症リスクを低減させるために、妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間、葉酸をはじめ、その他のビタミンなどを多く含む栄養のバランスがとれた食事が大切です。

野菜を1日350gくらい摂るなど、いろいろな食材をバランスよく摂っていれば、1日0.4mgの葉酸の摂取が可能と言われています。

また、食品から摂る葉酸に加えて、サプリメント(栄養補助食品)から1日0.4mgの葉酸を摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクが低減することが期待できます。

ただし、サプリメントは、過剰摂取にならないように十分に気をつけましょう。高用量の葉酸摂取は、ビタミンB12欠乏の診断を困難にします。ドクターの管理下にある場合を除いて、葉酸摂取量は1日当たり1mgを越ないようにします。


葉酸を多く含む食品を紹介しておきます。

分量(g) 葉酸(μg)

からし菜  1本   50  155

菜の花菜  2本   40  136

ほうれん草  2株  60  126

アスパラガス(緑) 3本  60  114

春菊  3株     60  114

ブロッコリー  2房  50  105

たか菜  2株    50   90


もちろん、食事は普段からバランスよく、いろんなものを食べることが原則です。神経質になりすぎず、バランス良く、を心がけてくださいね。


薬やサプリメントは医師に必ず相談を!

妊娠中のNG

薬の使用は、産婦人科で必ず相談して使いましょう。市販薬を自己判断で服用するのは絶対にやめましょう。特に、妊娠10週までは影響を受けやすい時期です。


妊娠中は飲み薬だけでなく、塗り薬や湿布薬、点鼻薬でも赤ちゃんに影響があることも。

湿布を使う場合は、子宮の収縮を促す「インドメタシン」が入っていないものにしましょう。病院で妊娠していることを伝えて処方してもらうようにします。


特に、気をつけなければならないと言われているのは、妊娠4〜10週。この時期は、さまざまな器官が形成される時期なので、最も注意が必要です。

「知らないうちに妊娠していて薬を飲んでしまった」ということを防ぐためにも、基礎体温をつけておくことが大切。

14日以上、高温期が続けば、妊娠の可能性があります。早い段階でわかっていれば、薬をもらう際に「妊娠の可能性」を話して安全な薬を処方してもらいましょう。


免疫力が落ちているので、感染症にも注意しましょう

風疹だけではなく、「水ぼうそう」「麻疹(はしか)」「おたふく」「りんご病」など、子どもに多い感染症も、妊娠に影響が全くないとは言えません。

もしも、家族が発病してしまったら、感染防止のため可能であれば、実家などへ行って、感染した家族と一時的に離れて生活することをおすすめします。


インフルエンザや風邪が流行する時期は、妊娠中は免疫力が落ちているため、感染しやすく、こじらせやすいのです。人ごみにはできるだけ行かないこと、手洗いやうがいを徹底することをおすすめします。


アルコールとカフェインは…

妊娠中のNG

妊娠中の飲酒は、発育障害を起こす「胎児性アルコール症候群」のリスクを高めます。妊娠がわかったらお酒もやめましょう。


カフェインは、コーヒーや紅茶を1日1〜2杯程度なら問題ありません。カフェインは気分をリラックスさせる効果があるので、1日1~3杯のコーヒーや紅茶なら、いいと思います。

しかし、大量に飲酒すると、胎盤を通って胎児に届き流産や早産、低体重児の原因になると言われています。

妊娠初期に、コーヒーを1日8杯以上飲む妊婦は、妊娠の継続に重大な悪影響がある可能性があり、4~7杯飲む妊婦でも、その危険が2倍も高まるというデータがあります。

ノンカフェインのコーヒーもあるので、上手に利用するのもいいのでは。


乗り物、アロマ、運動などで注意すべきこと

妊娠中のNG

妊娠中の長期の旅行はできるだけ控えて、近くの温泉などでのんびりくらいにしましょう。妊娠中の飛行機での長距離移動はおすすめできません。国内線程度なら時間も短く、妊娠初期、または後期の乗車に制限がある時期を除いては、利用してもいいでしょう。

旅行で利用する乗り物は、電車がおすすめ。車に長時間乗り続けることは、姿勢の関係で負担になりますが、電車なら自由に立ち座りできて、社内を移動することもできますね。


アロマやハーブの中には、妊娠中に気をつけたいもの、禁止されているものがあります。妊娠かもと思ったときには、使用を控えましょう。妊娠中でも使えるアロマもありますので病院で相談しましょう。


運動は、激しい運動や人との接触が起こる可能性のあるもの(バスケットボールなど)、転倒の恐れのあるもの(スキー、スノーボードなど)はやめておいたほうがいいでしょう。

安定期(妊娠16週、胎盤ができるころ)は、短期間の旅行やスポーツなら、ほぼ大丈夫と言われています。

ただ、無条件にOKというわけではなく、不安要素や体調が万全ではないという場合はやめましょう。マタニティスイミングなども、医師の許可を得て始めましょう。自己判断せず、事前に医師に相談してください。



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  • 増田 美加(女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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