花粉症② 症状がひどくなってしまった人へ

  • 更新日:2016/05/19

花粉症① 漢方でケア。大量飛散する前に今すぐ飲み始めるのがポイント

薬を飲むなら症状が出る前から、が原則

医療ジャーナリストの増田美加が毎週お伝えしている『女性の心と体』のコラム。今週は前回もお伝えした花粉症撃退法について。

花粉が飛び始めた地域が増えてきましたね。くしゃみ、鼻水、目のかゆみ…と花粉症の人には悩ましい季節です。

前回紹介したように、花粉症は、早めの対策(初期療法)が、“少量”の西洋薬や漢方薬で症状を抑えるコツになります。


花粉症のお薬の抗アレルギー剤や漢方薬などの内服薬は、花粉飛散前、症状が出始める前から飲むことがとても大事です。そうすることで症状を軽減し、効果を高め、薬の飲みすぎも抑えられます。

「今年こそは治っているかも…と思って」と症状がつらくなるまで飲まずに我慢するのはNG。かえって、薬の量が増えてしまったり、強い薬じゃないと効かない…ということに。


でも、「薬を飲み忘れていて、つらい症状が出てしまった」「花粉症の症状すぐになんとかしたい!」という人に朗報です。

花粉が大量飛散し始めてからでも間に合う、副作用の少ない治療をご紹介します。


花粉マスクいらずで、化粧崩れの心配もなし

「ボトックス○R」の点鼻薬は、重症の花粉症に即効性ある治療法として、今、注目されています!


美容皮膚科などのクリニックを中心に、シワ治療で使われている「ボトックス○R」を使った花粉症治療が行われています。


針は使わず、鼻腔に点鼻するだけなので痛みはなく、麻酔ももちろん不要。副作用もないと言われています。早い人では、点鼻当日に症状を抑えることができる最新の治療法です。マスクを着けなくてすむので、化粧崩れなどを気にしなくてすむというメリットも。


ボトックス点鼻(花粉症)は、しわ治療などに使われている「ボトックス○R」を点鼻して、花粉症の症状(鼻水・鼻づまり・目のかゆみなど)を副作用なく、すぐに軽減させる治療法です。


ボトックス○Rを点鼻すると瞬時に軽減できます

この治療法をもう少し詳しく説明すると…。

「ボトックス○R」の神経伝達物質(アセチルコリン)の放出をブロックする働きを応用して、鼻の粘膜の神経の働きを抑制し、鼻水などの分泌を止め、花粉症の症状を軽減させます。


実際、クリニックでどのように行われているかというと…。

横になった状態で、少量のボトックスを細いシリンジで点鼻。針を使わないので痛みはありません。飲み込まないように数分こらえてから、鼻をかんで終了。軽くうがいをして、すぐに帰えることができます。治療後の痛みもなく、当日から飲酒や入浴などの制限もなし。


点鼻したボトックスが流れて少量飲み込んでしまっても、喉の粘膜や嗅覚への影響もないとされています。鼻炎薬特有の口や鼻の乾き、眠気、だるさが出ないため、仕事や車の運転など、日常生活に支障をきたす心配もないとか。


安全性の高いボツリヌストキシン製剤を使用した場合、副作用もほとんどなく、アレルギーテストは不要。抗アレルギー薬の内服も併用できます。


1回の点鼻で約2~4週間持続します

効果はどのくらい持続するかといえば、多少の個人差はありますが、1回の点鼻で約2~4週間程度。

2~3回の治療で1シーズンの花粉症の症状を抑えることができて、治療回数を重ねても、効果が低下することはないと言われています。抗アレルギー薬、漢方薬などの内服も併用できます。

治療数時間後から効果があるため、大切な会合やプレゼンなどの前に治療するという手も。


気になる費用ですが、自由診療なので病院によって異なりますが、あるクリニックではボトックス○R点鼻1回、両鼻腔が約15,000円でした。

おもにボトックス○Rを使い慣れている美容皮膚科で行われています。

  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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