
大寒が過ぎましたが、朝晩の寒さがまだまだ厳しいですね。
さて、こんなに寒くなってきているのに胸から上がカーッと火照るという方、意外に多いのではありませんか?
温かい室内で火照って顔が赤い、首の後ろや脇に汗をかく。
それなのに手先や足先、おしりやももなどは冷たい…。
これが女性にとても多い冷えのぼせの症状です!
健康な時は「頭寒足熱」

東洋医学の健康な状態とは寒熱のバランスが整っていることを指します。
身体の巡りが良い状態のことです。
・気…温かいエネルギーのようなもの、身体を温め動くためのエネルギーとなる
・血…血液のようなもの、身体を温めたり栄養を届けたりする
・水…身体の水分、身体を冷やしたり潤したりする
人間はこの気・血・水が身体を巡っているのです。
身体の上の方下の方、深い所浅い所、滞ることなくグルグルと巡っています。
そして健康な巡りの良い状態になると、結果として「頭寒足熱」になるのです。
頭はサッパリと涼やかで足元はポカポカと温か。
そうです、冷えのぼせ、胸の上が火照って下半身が冷えるとは真逆の状態ですね!
つまり冷えのぼせは体調不良のサインです。
この冷えのぼせの原因は何でしょう?
巡りの勢いが足りない!
身体を温めるのは主に気、そして血とされています。
しかしこの気と血がしっかり働くにはある程度の量が必要です。
たとえるなら、神田川と利根川の差でしょうか。
神田川の様に、川の水量が少ないと川の流れの勢いも弱いですね。
利根川くらいの水量になると、川も勢いよく流れていきます。
しっかりと休息、バランスの良い食事をして、気と血を充実させたいところです。
巡りの障害物がある!
しっかりと巡るためには障害物があってはいけません。
しかし女性の体はこの障害物ができやすいのです。
瘀血(おけつ)という血の滞りや、足のむくみなどの水の滞りなどがそれです。
瘀血も足のむくみも、おへそから下、つまり下半身の長い間の冷えが原因です。
寒い冬だけではなく、春夏秋と普段の生活の中で下半身が冷えないようにしましょう。
効率よく温める!

さて冬の初めのこの時期に、すでに冷えのぼせの症状が出ている方は効率よく身体を温めて巡りを回復させましょうね。
オススメはお灸です!
冷え症状の強い足首の内側やおへその周りをじんわりと温めます。
また「首」がつくところ、首・手首・足首などを温めるのも効率が良いです。
最近では専用のウォーマーがありますね。
冷えのぼせは冬の寒い時期に症状が強くなりますが、その原因となるものは春夏秋からの普段の生活での積み重ねがあります。
ぜひ冬にしっかり身体を温める習慣をつけて、1年を通してその巡りの良い健康な状態が続くようにしてみて下さいね。
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