
基礎体温でわかる体のリズム、妊娠&避妊のこと
- 更新日:2020/01/22
- 公開日:2020/01/22
生理不順は危険信号です

基礎体温を測っておくと、体のリズムがわかるだけでなく、心配な病気が隠れていないか、などがわかります。
特に、生理不順がないかどうかは、排卵がきちんと起きているかどうかである程度、見極められます。
基礎体温が「低温期」と「高温期」に分かれていれば、排卵が起きている証拠。排卵が毎月起こっていれば、生理周期が多少ずれても心配はいりません。
でも、排卵が起きていない場合は、要注意です!
20代~30代で無排卵(排卵していない状態)が続くと、不妊症や子宮内膜増殖症などを引き起こす可能性があります。一度、婦人科を受診しましょう。
妊娠しやすい時期は?

基礎体温が、妊娠や避妊に役立つことを知っている人は多いですね。
でも、正しい基礎体温の見方を知っている人は、意外と少ないかもしれません。
妊娠しやすいのは、排卵日の3~4日前から、排卵後の1~2日の間です。この時期が、妊娠しやすい時期といわれています。
基礎体温で、なぜ妊娠の目安がわかるのかというと…。
妊娠は、卵巣から飛び出した卵子(排卵)が、卵管で精子と出会い、子宮内膜のベッドに着床することで起こります。
ということで、排卵のあとが最も妊娠しやすい時期といえます。
基礎体温をつけていると、生理が始まってから「低温期」だった体温が、グーンと上がり「高温期」に入るのがわかります。これが排卵のサインです。体温が低かった最終日の前後4~5日間が「排卵期」で、妊娠しやすい時期になります。
基礎体温は妊娠すると、変わります。「高温期」が16日以上続くときは、妊娠している可能性があります。
それから、排卵の前後以外は、妊娠しづらいので避妊をしなくても大丈夫というのは間違いです。基礎体温だけで、避妊をするのは危険。正しく使うことで99%以上の高い避妊効果があるのは、低用量ピル(OC)か、子宮内避妊用具(IUD)です。コンドームだけでは、高い避妊効果は期待できません。でも性感染症予防のために、コンドームも併用することを忘れずに。低用量ピル、または子宮内避妊用具とコンドームを両方使うことが、正しい避妊法です。
▼著者:増田美加さんの人気コラム▼
・生理周期と女性ホルモンのこと知っていますか?・【妊活】もう一度、不妊について知る基礎知識
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増田 美加
(女性医療ジャーナリスト)
女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。
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