
これって更年期の始まり?みんなのお悩みに答えます!
- 更新日:2020/09/25
- 公開日:2020/09/25
更年期かな?のお悩みに答えます
過去に女子カレで生理に関するアンケート調査を行い、700件近いお悩みが寄せられました。そのなかで、更年期に関する不安や疑問がたくさんありました。
今週も、更年期のさまざまなお悩みに答えていきたいと思います。
生理の間隔が短くなってきた…これって閉経の準備?

「年齢を重ねるごとに、生理と生理の間隔が短くなってきて量も少なくなってきました。そろそろ閉経の準備かしら…」
(既婚・41~45歳)
年齢とともに生理の感じが変わってきますよね。
生理の間隔が短くなったり、出血量が減ったりするのは、閉経に向かっているのかもしれませんが、まだ45歳未満でしたら、疲労やストレスなどによる女性ホルモンのバランスの崩れかもしれません。栄養と睡眠をたくさんとって、女性ホルモンのバランスを立て直すことも大事です。
閉経の平均年齢は、50.5歳ですが、これはあくまで平均ですので、45歳で閉経する人も、55歳でもまだ生理がある人もいます。
ただ、45歳未満で閉経してしまうのは、もったいないです。というのも、生理があるのは、女性ホルモンが分泌されている証拠でもあるから。
女性ホルモンのバリアで私たち女性は、守られている部分がたくさんあります。肌も粘膜も、骨も筋肉も、内臓も血管も…。
閉経して女性ホルモンがほぼゼロになると、守ってくれていたバリアがなくなり、いろいろな不調や病気が起こりやすくなります。
健康のためにも美容のためにも、45歳未満で閉経しないほうがいいのです。
大豆製品を多めに摂るようしてみてはいかがでしょう。大豆には、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きがあるイソフラボンが多く含まれています。試してみてください。
閉経前の更年期に気をつけることはありますか?

「閉経なのかなと思っていると、突然生理が来ます。婦人科で検査したところ、不正出血ではなく、生理だと言われました。閉経に向かっている途中のようです。まだ、更年期の不調はあまりないですが、何か気をつけることはありますか?」
(既婚・51~55歳)
更年期に、不調は何も感じずに過ごす人もいれば、つらい不調に悩まされる人もたくさんいます。不調は軽い人も重い人も、感じる症状もさまざまです。
不調がないのは素晴らしいこと。きっと生活リズムが整っているのですね。
45歳からは女性ホルモンが急激に低下します。今までと同じ生活を送っていると、さまざまな病気にかかりやすくなります。10年かけて少しずつでいいので、食事と運動、睡眠をさらにブラッシュアップしていきましょう。
気をつけることは、まず食事です。できるだけ3食食べるようにします。最も大事なのは、朝食。ビタミン、ミネラル、タンパク質をたっぷり摂るようにしてください。いい油を摂ることも大事。オメガ3のα-リノレン酸(亜麻仁オイル、エゴマオイル、アボカドオイルなど)、EPA、DHA(青魚の油)は、美容オイルとも言われ、更年期にはとくに大事。
避けたい油は、トランス脂肪酸でマーガリン、ショートニング、植物油脂、コーヒーフレッシュなどです。スーパーやコンビニで買うときにも、原材料に入っていないかチェックしましょう。
運動は、好きなことをなんでもいいです。簡単にできるのは、ウォーキングですね。
睡眠も少しずつ11~12時には寝るようにしましょう。やはり10時~2時のゴールデンタイムにかかる時間に熟睡していることは、美容にも更年期対策にも大切です。
更年期って、つらいもの、いやなもの、と思っている人も多いかもしれませんが、私はますます体がいとおしくなり、人生が楽しくなりました。体の声がよーく聞こえるようになりました。きっと、これからの人生を益々楽しくしてくれると思って、体をいとおしんで、丁寧にひとつひとつ点検しながら過ごしています。
▼更年期についてもっと知る
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増田 美加
(女性医療ジャーナリスト)
女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。
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