女性のカラダ

妊活 若いからと安心しないで!

増田美加先生

森三中の大島美幸さん(34歳)が妊活のために、今春から休業を発表しましたね。大島さんは、2008年に流産の経験もしたそう。放送作家の鈴木おさむさん(41歳)とおしどり夫婦で知られていますから、ぜひふたりで妊活、頑張ってほしいですね。


今回は、妊娠、出産について、3人の30代前半の女性の声をご紹介します。みなさんは彼女たちの声をどのように感じますか?


「結婚1年。赤ちゃんはほしいけど、まだふたりだけの時間を楽しみたい。旅行もしたいし、仕事も忙しいし…。不妊や卵子の老化の話も聞くけれど、まだ30歳だしもう少し先でもいいかと。時間的にも余裕があるかしら? と思っています」

(Kさん・30歳・既婚)


「不妊治療が発達していて、高齢出産も可能な時代だと思います。40代で出産している有名人もいるし、職場の先輩も42歳で出産。結婚6年目ですが、いざとなったら不妊治療をすればいいかなあと思っています。それよりも今、夫も私も仕事が忙しくて、それどころじゃないって感じです」

(Hさん・36歳・既婚)


「子どもは絶対欲しいけれど、不妊治療は体への負担もかかるし、自然がいちばんいいって思います。食生活にも気をつけているし、煙草も吸わないし、リラックスした生活を送るように気をつけています。結婚4年目なので、そろそろ妊娠できるかな? とコウノトリが来るのを待っています」

(Y子さん・33歳・既婚)


30歳なら、あと5年で「妊娠適齢期」が終わる!?

ひと昔前からくらべると、今、30代の女性は若くて、仕事もプライベートも充実していますね。

年齢を感じさせない女性が増えていて、「健康なら妊娠できる」と思うのも無理ありません。でも、外見は若くても残念ながら、女性の体の機能は年相応に変化しています。

女性を取り巻く社会の状況は変わり、20代~30代前半で出産を決断するのは難しくなっているのはわかります。

でも、医療が発達しても、女性の体は、昔と同じように老化の推移をたどります。


女性のライフスタイルや人生設計が変わって、結婚適齢期はなくなりましたが、「妊娠適齢期」や「分娩適齢期」は、昔から変わりません。

平均寿命がいくら先に延びても、女性の生殖年齢は昔と同じで、生殖機能の働きを考えると、20代から35歳までが妊娠・出産に適した「妊娠適齢期」です。


女性は一生分の卵子を持って生まれます。その数は約40万個。

しかし、時とともに健康な卵子の数が減り、残っている卵子の活動も弱くなり、妊娠する力は、35歳を過ぎたころから急激に低下します。

もちろん、個人差はあります。35歳以降でも妊娠は可能ですが、それなりのリスクがあるのです。


「生理があるうちは妊娠できる!」と勘違いしている人が多いようですが、閉経(日本女性の平均は50.5歳)の10年くらい前から規則正しい排卵がなくなって、妊娠しづらくなります。

閉経前は、卵の周囲の細胞が10年ほど女性ホルモンをつくり続けるので、排卵していなくても生理があるだけという状態なのです。

それを考えると、一般的には41~42歳が妊娠の限界です。

もちろん、閉経は人によって10年ほどの差があるので、妊娠可能な年齢にも個人差があります。

けれども35歳から、健全な卵としての限界(適齢期)がくるのは、ほぼ間違いありません。

脅かすようですが、30歳になったら、あと5年くらいで「妊娠適齢期が終わる」「妊娠力が低下する」と、覚悟しておいたほうがいいと思います。

30代後半になって「妊娠しづらく後悔した」「もっと早くチャレンジしておけばよかった」と後悔する女性の相談を受けます。

ですから、「まだ大丈夫」と安心せず、パートナーがいて子どもが欲しいと思っている人は、早目に妊活をスタートすることをおすすめします。

森三中の大島さんは、とても賢明に重要な人生の選択をされたと思います。がんばって!

  • 増田 美加(女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

女子力アップ

編集部ピックアップ

女子カレとは?

今週のお悩みQ&A

広告掲載について

Facebook

Twitter

ページTOPへ