妊婦と胎児にまつわるウソ・ホント part1
- 更新日:2013/11/07
- 公開日:2013/11/07
昔からの言い伝えや、ネット&ウワサでよく耳にする妊娠中のあれこれを徹底分析!
情報が氾濫する時代だからこそ正しい情報をGETして、心も体も健やかに妊娠生活を楽しんで♡
言い伝えには、経験に裏打ちされた真実も混ざっているかも?3人の先生が検証!
◆おなかが前に突き出ると男の子が生まれる
「迷信的に広く言われているようですが、実は医学的な根拠はありません。『おなかが丸くなると女の子』というのも同じです」by 三井先生
◆カフェインを摂りすぎると色黒になる
「飲み物が肌の色に影響することはありませんが、カフェインは鉄の吸収を阻害するので、摂り過ぎに注意!」 by 岡本先生
◆妊娠中に火事を見るとあざを持った子が生まれる
「火事を見ることで妊婦さんが興奮しないよう『妊娠中は心穏やかに生活しましょう』という戒めの意を込めた言い伝えではないでしょうか」by たつの先生
◆男の子だと顔つきがキツくなり、女の子を妊娠しているとやさしくなる
◆腰をさらしなどでしめておくと、赤ちゃんが安定する
「骨盤や筋肉が支えられるため、早産予防や腰痛予防になります。ただし、間違った巻き方は逆効果。助産師さんから、正確な巻き方を教わりましょう」by 三井先生
◆スクワットすると安産になる
「産道の筋肉や骨盤を鍛えておくと、出産時の産道の開きがスムーズになり、結果として安産になる場合も。 トラブルのない妊婦さんは安定期に入ったら始めてみてもいいでしょう。転んだりしないよう、椅子などにつかまってやりましょう」 by 三井先生
◆トマトやフルーツを食べたくなると女の子、お肉を食べたくなると男の子
「食べ物と性別に関係は全くありません。妊娠中、食べ物の嗜好が変わることなどがウワサになって広まったのではないでしょうか」 by 岡本先生
◆髪を毎日洗うと羊水がシャンプー臭くなる
「医学的根拠はありません。カラーリング剤やパーマ液は、ほんのわずかではありますが頭皮から吸収されるといわれていますが、赤ちゃんへの影響を心配する必要はないでしょう」by 三井先生
◆アワビを食べるとキレイな瞳を持つ子が生まれる
「アワビにはタウリンという疲労回復に効果があり、目の新陳代謝を促進する物質が含まれています。そのほかに含まれる亜鉛やビタミンAも目に関係があるのでこのような言い伝えになったのかも」by 岡本先生
◆妊娠は伝染する
「友達間で妊娠が偶然に重なることはあっても、残念ながら医学的根拠はなし。妊娠の喜びと幸せがみんなにも訪れたらいいのですが」by 三井先生
◆妊娠中の肌がキレイだと男の子、肌が荒れると女の子
「医学的根拠は全くありません。妊娠中はホルモンの影響により、肌の状態がよくなることが多いようです」by 三井先生
◆トイレ掃除をきちんとすると肌がキレイな子が生まれる
◆ミッキーにおなかをなでてもらうと安産になる
「安産には、心が穏やかでリラックスしていることがとっても大事。ミッキーのことが大好きで『なでもらうと安産になる』と思うのなら、効果はあるのかも」by たつの先生
◆自転車に乗ると逆子になる
「実は逆子って忙しい妊婦さんに多いんです。自転車に乗っている=忙しい人でもあるのかも。お尻をきゅっとしめて、下腹部に力が入ってしまうのはNG」by たつの先生
◆葬式に出る時は、おなかに鏡をあてなければならない
「妊婦さんがお葬式に出てはいけないといわれるのは、『死』を恐れ近づくのをタブーと考えられていたからです。鏡は魔除けとして、身につけると『穢れ』をはねかえすと考えられていたからでしょう」by 岡本先生
◆妊娠中に体を冷やすと、おなかの中の赤ちゃんが自分を守ろうと脂を体につけるので、出産時には脂の膜がはってある
「体を冷やす・冷やさないに関わらず、胎児はおなかの中で自分の肌を保護するため『胎脂』というバターのような脂で守られています。予定日くらいには自然に消失します」by 三井先生
◆妊娠中にセックスすると早産になりやすい
「後期になると、セックスが長時間に及んだり、激しい場合は、その刺激で子宮の収縮が起こり、破水してしまうことがあります。男性の精子自体に子宮を収縮させる作用も。また、避妊せずにセックスした結果バイ菌が膣内に入り、感染して破水し、陣痛→早産となってしまうこともありますので、無理のないセックスを心がけましょう」by 三井先生
◆オロナミンCを飲むと陣痛がきやすくなる
「医学的根拠はありませんが、精神状態はお産に影響を与えますから、信じ込んでいれば効果があることも。栄養ドリンクはカフェインを含んでいるので、気分を高揚させる作用はあるかもしれません」by 岡本先生
◆チョコをたくさん食べるとよく笑う子が生まれる
◆妊娠中に牛乳や卵を摂ると子どもがアレルギー体質になる
「今のところ医学的根拠は得られていませんが、その可能性はあります。体内にたんぱく質が入りすぎるとアレルゲンになる、という意見も。偏った食事をしないことがアレルギー予防につながります」by 岡本先生
◆妊娠中に家を建てたり、リフォームしてはいけない
「体力だけでなく、頭も使い神経が高ぶるので、妊娠中は避けた方が無難でしょう。頭を使いすぎるとおなかが張る原因にもなります」by たつの先生
★私たちが答えました ★
国立成育医療研究センター 周産期センター
三井真理先生
日本大学大学院医学研究科博士課程卒業。 現在は不育診療科医長として国立成育医療研究センター周産期センターに勤務。一児の母であり著書に『アラフォー安産』(経済界新書)。
Be born助産院 院長 助産師・鍼灸師・看護師
たつのゆりこ先生
北里大学病院、山西助産院など大学病院から助産院、自宅出産介助まで幅広い業務経験を持つ。 Be born助産院では、お産の介助、出産前後の女性の心身のケアを行っている。
管理栄養士 国際薬膳師
岡本正子先生
三児の母でありながら栄養士専門学校に入学、40歳で栄養士に。現在は東京都国分寺市の矢島助産院にて栄養士として勤務。 著書に『自然なお産献立ブック』(自然食通信社)など。
コンテンツ提供元 『赤すぐ・妊すぐ』
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