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夏の終わりのカラダケア
- 更新日:2016/05/23
- 公開日:2013/08/25

暑い日がまだもう少し続きそうですが、そろそろ夏の疲れが出てくるころですね。
今から、初秋に向けての対策が、美容と健康に大きくものをいいます。
夏のダメージを回復するケアをしておきましょう。
夏はエアコンと紫外線で、思っている以上に肌も髪も乾燥しています。
本格的な乾燥シーズンが来る前に、保湿をしっかりして、肌と髪のバリアを回復しておくことが大切です。
肌には、しっとりタイプのクリームや美容液をたっぷり塗ります。
夜の保湿も大事ですが、朝たっぷり保湿をしてあげることがバリア機能回復に役立ちます。
髪にも夜のシャンプー後だけでなく、朝もヘアクリームやオイルをたっぷりつけてあげましょう。
外側からのケアだけでなく、内側からのケアも忘れずに。
この時期、気づかぬうちに冷えている“内臓の冷え”を改善することも、肌と髪のケアにもつながります。
冷えが解消し、巡りがよくなれば、肌や髪にも栄養分が届きます。
それから、夏の疲れ、だるさを感じている人も、内臓が冷えています。
内臓の冷え対策はおすすめです。
まずは食。体を温める食べものを積極的に摂りましょう。
漢方的にいうと、食べ物は“五性”といって、5つの性質「熱・温・平・涼・寒」に分けられます。
このうち、体を少し温めるものは「温」。温める力が強いものが「熱」です。
「温」の食べ物には、生姜、ネギ、ニンニク、ニラ、シソ、玉ネギ、カボチャなどがあります。
「熱」の食べ物は、唐辛子、山椒、ゴマ、リンゴなどです。
いつもの食事のなかにひと品でも加えてみてください。
一方、体を冷やす食べ物は、「涼」「寒」。最後に中間でバランスの良い食べ物が「平」です。
「涼」の食べ物は、ホウレン草、セロリ、ナス、大根、白菜、イチゴ、スイカなど。
「寒」の食べ物は、トマト、キュウリ、冬瓜、レンコン、みょうが、フキ、キウイ、バナナなど。
「平」の食べ物は、キャベツ、サツマ芋、山芋、里芋、チンゲン菜など。
お豆腐でも、冬は温めて食べますが、夏は冷奴が多くなるなど、私たちは気づかぬうちに冷たいものを摂り過ぎています。
1日のうちに1回は、意識して温かいものを飲んだり食べたりしましょう。
たとえば、夏の終わりのおでんや鍋も、なかなかいいですよ。
漢方薬にも、体を温める力を持つものが多くあります。
たとえば、だるいなあ、疲れるなあと感じていたら、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、六君子湯(りっくんしとう)、十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)などは、夏の終わりに体を温めて、元気を取り戻すためには、いい漢方薬です。
私も今、夏の疲れが出てきているところで、内臓の冷えを感じています。
だからこの1週間、いつもの漢方薬に加えて、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を飲んでいます。
みなさんも、夏の疲れが…と感じたら、病院で漢方薬を処方してもらうといいと思います。
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増田 美加
(女性医療ジャーナリスト)
女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。
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