妊活!
- 更新日:2016/05/23
- 公開日:2013/06/02

私自身、不妊症で不妊治療を経験し、たくさんの女性の妊娠・出産や不妊体験を20数年にわたり取材してきました。
ここ2~3年、女性誌『GINGER』『美的』などで「女性ホルモン力」や「妊娠力」の記事を書いたところ、いずれも読者の女性たちの反響が大きく、続編やパート2の記事を執筆しました。
“妊活”や“妊娠力”が社会に浸透してきて、妊娠に前向きに努力する女性たちが増えてきています。私の予想以上に“妊活”への意識が高いことを知り、驚いてもいます。
最近も木村カエラさん、永作博美さん、小雪さん、木村佳乃さん、松嶋尚美さんなど、あげたらきりがないほど、有名人の妊娠・出産ニュースが相次いでいます。
また、東尾理子さんと石田純一さん夫妻や無精子症という男性不妊を告白したダイヤモンドユカイさんのように、不妊治療をカミングアウトする有名人が増えてきているのも、妊娠に前向きに立ち向うこと(これも“妊活”!)に、エールを送る時代になったのだなあと、感慨深い思いがあります。
以前は、私たち一般人だけでなく、有名人も仕事か子どもかの二者択一で、「結婚、妊娠したら引退」が女の花道という感じでした。
私の周りの未婚女性たちのあいだでは、
「結婚したらできるだけ早く子どもがほしい!」(28歳・独身)
「結婚そのものへの憧れよりも、子どもがほしいから結婚したいのよね」(30歳・独身)
「彼はいないけれど、今のうちに卵子凍結はできないものかしら?」(35歳・独身)
という声も。
妊娠適齢期の女性たちに話を聞くと、身近な問題として、妊娠・出産を考えているというのが伝わってきます。
また、
「早く赤ちゃんが欲しいけれど、結婚して3年。まだできないので悩んでいる」(30歳・既婚)
「妊娠に適齢期があるって知らなかった!? 35歳過ぎると妊娠率が落ちるって知って、焦っている…」(36歳・既婚)
「不妊治療をはじめて3年。まだできなくて…悩んでいます」(39歳・既婚)
などという切実な声も聞きます。
高齢出産はリスクが高いことや、不妊治療をしても40代になると妊娠率、出産率ともに、かなり低くなることを気づかずにいる女性たちが少なくありません。
だから“妊活”の情報は大事ですね。
私は、妊娠に関する正しい知識をもって、妊娠したいときに妊娠できる健康な体づくりを行うことを、“妊活”だと考えています。
もちろん私もそうですが、産まない人生、だってあります。産む・産まないにかかわらず、自分らしい人生の選択であってほしいと願っています。
将来、産みたいと思っている人や、今すぐ妊娠したいと思っている人に、正しい便利な情報を届けられたら、と思っています。
まずは、妊活の第一歩として、自分の体に敏感になってほしいと思います。
小さな不調は体と心からの大事なメッセージと思ってください。
妊活のためにも、不調は放っておかないで、小さな不調のうちに解消しておきましょう。
また、妊娠・出産のメカニズムや女性ホルモンと生理周期の正しい情報を入手することも大切。
妊活は、大げさなことではなく、まずは日々の小さなセルフケアから始めることが大事ですね。
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増田 美加
(女性医療ジャーナリスト)
女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。
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