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早期発見のために大切なこと
- 更新日:2016/05/27
- 公開日:2012/10/28

乳がんを早期に発見するためには、「40歳から、2年に1回マンモグラフィ検診を受ける」。
これは、日本はもちろん、乳がん検診のグローバルスタンダードです。エビデンス(科学的根拠)のある乳がん検診は、今のところ、40歳以降のマンモグラフィ検診だけです。これはあくまで、症状がなくだれもが同じく受けるべき“検診”です。
40歳以降でももし、気になる症状があったら、乳腺科医、乳腺外科医のいる病院の外来を受診しましょう。専門の医師がいる病院では、マンモグラフィだけでなく、超音波ほかの検査も組み合わせて、診察し、説明も丁寧にしてくれます。
では20代、30代の乳がんの早期発見はどうすればいいのでしょうか?
確かに、日本では近年、35歳くらいから乳がんが増えてきています。けれども現状では、エビデンス(科学的根拠)のある“乳がん検診”はまだ確立されていません。
でも、家族に乳がんになった人がいて心配、と思う人もいるでしょう。
また、乳房や脇の下にしこりがある、痛い、皮膚に赤みやくぼみがある、乳首から分泌物が出ていた(ブラジャーが汚れた)など、気になる症状がある人もいると思います。
もし、血縁に乳がんにかかった方がいたり、気になる症状があったら、20代、30代でも「乳腺科」「乳腺外科」の外来を受診しましょう。“乳がん検診”ではなく、乳腺科医のいる病院の外来を受診して、診察してもらうことが大切です。
若い人の乳房には、マンモグラフィだけでなく、超音波検査を組み合わせたほうがいい場合もあります。
乳がん検診は、40歳以上の誰もが受けるべき検診です。
40歳以降でも症状があったら、乳腺科医のいる病院を受診しましょう。
20代、30代で血縁に乳がんの方がいる、気になる症状がある場合も、乳腺科医のいる病院を受診しましょう。
これが早期発見のために大切なことです。
乳がんは、日本で非常に増えています。今、16人にひとりの女性がかかる病気になっています。毎日30人もの日本女性が乳がんで亡くなっているのです。
他人事と思わず、ぜひ定期的に乳がん検診を受けてください。そして気になる症状があったら、乳腺科医を受診してください。
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増田 美加
(女性医療ジャーナリスト)
女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。
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