女性のカラダ

乳がんは身近な病気、他人事ではありません。

乳がん

私はたくさんの乳がんの女性のインタビューをしたり、多くの乳がん治療の医師に取材をしてきました。

乳がんを体験した女性は、どなたもとても快く熱心に、お話をしてくださいました。


きっとそれは、

「乳がんを身近に感じてほしい」

「なるべく早く見つけて、命にかかわらない段階で治療してほしい」

「早期発見のために、検診を受けてほしい」

「乳がんになったことが、みなさんの早期発見に役だつなら」

という願いからだったと、思います。


こんなに、たくさんの乳がん体験をした女性にお会いしてお話を聞いていたのに、当時の私は「たぶん、私は乳がんにはならない」と何の根拠もないのですが、思っていました。

ですから、「乳がん」とわかったときには、とてもショックでした。乳がんの女性が身近にいた私ですら、「乳がんは他人事」だったんです。


たぶん多くのみなさんも、当時の私と同じ、他人事と思う方も多いのではないでしょうか? 


「胸が小さいから、私は乳がんにならない」

「うちは、がん家系ではないから大丈夫」

「子どもを産んで、授乳もしたから、乳がんにはなりにくい」

などなど…、という人もいます。


「胸が小さいから、乳がんにならないのですよね?」

いいえ。胸の大きい小さいには関係ありません。

乳がんは、おっぱい工場である“小葉”とおっぱいの通り道である“乳管”にできる、がんです。胸の大きい、小さいは、脂肪や筋肉が多いか少ないか、です。

乳がんは、脂肪や筋肉にはできません。胸の大きい人も小さい人も同じようにある、小葉と乳管=乳腺にできるのが、乳がんです。

乳腺は少しですが男性にもありますので、男性の乳がんもごくわずかですが、あるのです。


「がん家系ではないから、乳がんにかかりにくいですよね?」

確かに、遺伝性乳がんもありますから、がん家系の人のほうが乳がんにはかかりやすいですが、親戚にがんの人がいなくでも、がんにはかかります。

私も、血縁にがんで亡くなった人はいません。がん家系でもなく、乳がんなどにかかった親戚もひとりもいません。

がん家系でなくても、乳がんにはなるのです。


「子どもを産んで、授乳もしたから、乳がんにはなりにくいですよね?」

確かに、ひとりも子どもを産んでいない人は、多少乳がんのリスクがあがります。でも、子どもを産んだからといって、乳がんにかからないとは言えません。

昔の女性のように6~7人子どもを産んでいれば、女性ホルモンとの関係で、今ほど乳がんにかかるリスクは高くなかった時代もありました。

でも今は産んでも、ひとりかふたり。授乳していても乳がんにならない、と安心しないほうがいいと思います。


今、日本では16人にひとりの女性が乳がんにかかっています。毎年、5万人以上の女性から、新たに乳がんが発見されているのです。
乳がんは早期発見なら、命への危険もないですし、乳房を失うこともありません。
ぜひ身近な病気と思って、乳がん検診を受けてください!

次回は、早期発見について詳しくお話します。


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  • 増田 美加(女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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