気になる乾燥対策 口(ドライマウス) ~食事がしみるのもドライのサインです~
- 更新日:2016/05/27
- 公開日:2012/08/26

唾液が減ると口臭、虫歯、歯周病の原因にも
口の中がネバつく、口内炎ができやすい、などと感じることはありませんか?
実は、最近、30代、40代でも口の中の乾燥が気になるドライマウスの女性が増えています。
ドライマウスは、唾液の分泌量が減り、口の中が乾く病気。ドライマウスの原因はさまざまで複合的です。
なかには、病気が原因の場合もありますので、注意が必要です。
原因としては、加齢によって唾液を分泌する機能が低下することによるもの、精神的な緊張やストレスによるもの、糖尿病や腎臓病などの病気によるもの、抗ヒスタミン剤など薬の副作用によるもの、シェーグレン症候群(自己免疫の病気)によるものなど、さまざま考えられます。
●「口の乾燥度をチェック」
あてはまる項目が多ければ乾燥が進んでいる可能性があります。
□口の中がネバネバする
□口が乾いて話しにくい
□パサパサした食べ物が食べにくい
□よく水を飲む
□食事がしみる
□口の中がヒリヒリ痛い
□口臭が気になる
□味覚がおかしい
□口内炎ができやすい
□舌、唇が乾いて、傷つきやすい
ドライマウスの対策には…
症状がつらい場合は、膠原病内科、リウマチ内科、歯科などに行きましょう。最近ではドライマウス外来も増えつつあります。
ドライマウス対策には、日常生活のケアが大切です。規則正しい生活や口の中のケア、食事と睡眠、ストレスをためない工夫も重要。
歯磨き、うがい、保湿などには、低刺激の成分や保湿成分を使った製品が出ていますので、そういったものを選ぶことも大事。
また、ドライマウスで唾液が減ると、口臭や虫歯、歯周病も心配なので、まめなケアを心がけましょう。
①歯磨き 口腔内を傷つけないようにやさしく丁寧に
口の中が乾くと口臭が気になり、唾液が減っていると、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
まめな口腔ケアを行いましょう。歯磨きは口腔内ケアの基本です。もし、歯磨き粉がしみる場合は、低刺激のものや保湿成分を配合したものを選んでください。
歯ブラシは、普通~かためのものを使ったほうが、口腔内を傷つけにくいといわれています。
②うがい アルコールフリーや低刺激の洗口液を使って
特に、寝ている間は、唾液が減り、お口の中が乾燥して、菌が増えやすいときです。寝る前に洗口液を使って、ケアをしっかりしておくと、寝ている間の菌の増殖を抑え、翌朝のお口の不快感が軽減されます。
洗口液はアルコールフリーや保湿成分配合のものを使います。カルシウム、キシリトール配合のものは、虫歯予防にもなります。
③保湿ケア 保湿成分配合の製品で口内をマッサージ
口内保湿成分の入ったジェルや口の中に貼るシールなど、唾液の少なさを補う保湿ケア製品を上手に使います。
指でジェルを口内全体に塗り広げたり、舌で口内全体をマッサージします。舌を動かすことで唾液分泌にもつながるので、シュガーレスガムをかむのもいいです。
また、舌ストレッチもおすすめ。口を開けたまま、舌を思いっきり前に出す。舌先を唇と歯肉の間に入れ、ぐるりと1周動かす。
舌ストレッチは、唾液が出て口内がうるおうだけでなく、顔のリフトアップや小顔対策にもつながります。
ドライマウスを日常生活でケアするポイント
①よくかんで食べる
かむことで唾液腺が刺激され、唾液の分泌量がアップ。
②リラックスタイムをつくる
ストレスで緊張が高まると唾液が減少。趣味や入浴など1日の中でリラックス時間をつくることが大事。
③規則正しい生活を心がける
食事や睡眠が不規則になると、自律神経のバランスが崩れ、唾液の分泌量が減少します。
④刺激物は控える
香辛料、タバコなどは口内の粘膜に刺激が強く、症状が悪化しやすいので気をつけて。
⑤服用中の薬を確認する
口内乾燥の副作用がある薬を服用している場合があるので、医師に確認することも大事です。
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増田 美加
(女性医療ジャーナリスト)
女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。
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