生理カップ

生理の出血が多い人に朗報!「生理カップ」知っていますか?

  • 更新日:2020/09/13

 生理の出血量(経血量)が多くて悩んでいませんか? 特に薄着の季節は、ナプキンからの漏れが気になったり、ナプキンを換える頻度が多くなったり…。出血量は人と比べようがないので、「このくらいは正常なの? それとも多すぎるの?」とわかりにくいと思います。出血で悩んでいる人に、どのくらいなら「過多月経」かの情報をお届けします。そして、「生理カップ」を知っていますか? 生理(月経)の出血が多いと悩んでいる人には朗報です! 


過多月経かどうかを、チェックしてみましょう!

生理カレンダー

生理時の出血(経血量)が多くて、普段の生活に支障があるような場合を「過多月経(かたげっけい)」と言います。

 過多月経のおもな原因としては、ホルモン分泌の異常や、子宮などの病気の可能性があります。


 生理の出血量(経血量)を見極めるときの目安として、気をつけるのは、まず生理の期間です。期間が長ければ、おのずと経血量も増えるわけです。


□昼でも夜用のナプキンを使う日が3日以上ある

□普通のナプキン1枚では1時間もたない

□経血にレバーのような大きな血のかたまりが混ざっている

□以前より経血量が増え、日数も長くなった


 以上の項目に1つでも当てはまる症状があったら、過多月経の可能性が高いと考えられます。婦人科を受診して相談しましょう。


参考資料

生理のミカタ


経血量が急に変化した場合は、異常に気がつきやすいのですが、数年にわたって徐々にゆっくりと増加している場合は、自覚症状がないまま過ごしてしまうことがあるため、注意が必要です。


正常な生理の出血量の目安は?

 生理の出血量は、個人差が大きいです。また同じ人でも、ホルモンの状態によって、変化することもあります。

 今までと変化がなければ、神経質になることはありませんが、今までより出血量がどんどん多くなってきたり、極端に少なくなってきた場合は、何かのサインかもしれません。


 成人女性の目安は、1回の生理周期で20~140㎖くらいが平均的な出血量と言われています。量が多い生理開始1日目~3日目で、ナプキンを昼間2時間おきに換える程度であれば一般的です。


正常な月経の目安

月経周期日数:25日~38日

出血持続日数:3~7日間(平均5日間)

1周期の総経血量(総出血量):20~140㎖


 これはあくまで目安です。子宮は、人によって大きさが違うので、量も違って当然です。経血量の異常は、生理周期や期間の異常ほど、はっきりとした定義がないのです。


過多月経だと何が怖い?

 過多月経が怖いのは、経血量が多いため、「鉄欠乏性貧血」が起こっていることが多く、疲れやすい、めまい、立ちくらみなどの症状があります。

 貧血を放っておくと、体(特に心臓)に大きな負担がかかります。また、ほかになんらかの病気が隠れていて、それが貧血の原因の場合もあります。


貧血は、女性に多い血液の病気です。貧血では、症状がない人もいますし、めまいや疲れやすさなど、さまざまな不調が現れる人もいます。

 貧血を甘くみないで。実は心臓に負担がかかる怖い病気です。健康診断で貧血と言われたら、まずは医師に相談してください。


 血液の成分であるヘモグロビンは、臓器へ酸素を運ぶトラックのようなもの。これが少なくなるのが貧血で、貧血になると各臓器への酸素の供給が減って、さまざまな症状が起こります。

 また、酸素の薄い血液で、全身に酸素を送ることになるため、心臓は心拍数を増やして、送り出す血液量を増やそうとします。そのため、心臓に負担がかかり、長い間放置すると心不全につながる恐れすらあるのです。


 女性では、ヘモグロピン値がおよそ11g/dlになると治療が必要と言われています。


過多月経の人は、こんな貧血の症状ありませんか?

めまい

 出血量の多い過多月経症状のある女性は、貧血症状にも悩んでいるという調査もあります*1。


疲れやすい

体のだるさを感じる

めまいや立ちくらみ

動悸・息切れがする

頭痛や頭が重い感じがする

爪が弱い、割れやすい

脱毛、髪の毛が抜けて薄くなった

氷をバリバリと食べたくなる

脈が速い

味を感じにくい、料理の味が薄いと感じる


これらの症状が貧血の人によくある症状です。

 過多月経の女性は、このような貧血症状があると答えているのです。日常に潜むこのような症状はありませんか? もしあれば、貧血の可能性があります。


 貧血はゆっくり進行するため、体が慣れてしまい、平気で生活している女性が意外とたくさんいるのです。


*1「女性のカラダと意識調査レポート 生理のミカタ」


貧血の相談はどこに行く?

婦人科

まずは、婦人科と消化器科で相談をしてみましょう。


 女性の貧血は、生理の量が多すぎること(過多月経)による貧血が約6割、次に消化管の出血による貧血が約2割と言われています。

 ですから、まずは婦人科を受診するのがよいのでは、と言われています。そのほかの原因としては、鉄の摂取不足、吸収障害や腎臓、血液の病気などがあります。


 貧血の種類には、上記にあげた原因によって異なりますが、貧血の 90%以上が体内の鉄が足りなくなることによって起こる「鉄欠乏性貧血」です。


 婦人科を受診した場合、検査することは、子宮内膜増殖症、子宮体がん、帝王切開のあとによる過多月経、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮腺筋症、ホルモンの異常などの有無がないかどうかを確認します。具体的には、内診や経腟超音波で診ます。


 毎月、起こる生理による出血は、想像以上に多いのです。子宮は筋肉でできていて、ギュッと収縮することで、生理の出血を少なくします。この働きが弱くなるような子宮の病気はないか、何らかの病気がなくても生理の量が多すぎて、貧血になっていないかを婦人科で調べます。


「生理の量が多いくらいで病気なの?」「少しくらい量が多いのは生理だからしかたない」と思い込んでいる人も多いかもしれません。

 でも、それが過多月経の症状なら、背後に、女性特有の病気が潜んでいることが少なくありません。

 もしも、過多月経なら婦人科で原因を調べて、治療できます。過多月経でなければ、消化器内科を受診しましょう。


過多月経の救世主「生理カップ」とは?

生理カップは、鈴のような形をしていて、タンポンと同じように腟内に挿入しておくと、生理の出血を受けて、溜めておいてくれます。ラテックス(ゴム)や医療用シリコーンなどの素材で作られています。

カップに溜まった経血は、1日1回程度、トイレで捨てて、生理カップは洗って繰り返し使えます。


使い捨て生理用品のナプキンやタンポンに代わり、繰り返し使える生理用品として海外ではかなり一般的です。

 

「生理カップ」を使った女性たちからは、「以前は、寝るときに、おねしょシートやバスタオルをひいたり、スパッツやパンツを重ねばきしたりして、完全防備の態勢で寝ていました。でも生理カップを使うようになってから、その必要がなく快適に眠れるようになりました」

「生理中は常に漏れないか不安で、1~2時間に1回トイレでナプキンを替えに行く必要があったのですが、生理カップを使い出してその必要がなくなり、仕事に集中できるようになりました」

「生理の多い日でも、白いパンツを躊躇なく、はけるのがうれしい」などの声があります。


 生理カップを取り替える回数は、出血量(経血量)にもよりますが、生理カップの容量が大きいものもありますので、自分に合ったものを選べます。

 生理カップの容量は、ブランドとサイズによって、18㎖くらい〜42㎖くらいまでと、かなり幅があります。

 まずは小さいサイズから使い初めて、過多月経の人は、生理カップを使い慣れたころに、2つ目の生理カップとして容量の大きいカップを使う人もいます。


「DivaCup(ディーバカップ)」


「EvaCup(エヴァカップ)」


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  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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