妊活

「妊活したい」。パートナーへのベストな伝え方と始め方【#88】

  • 更新日:2020/08/10

「妊活を始めたい」という気持ちをパートナーに伝えるのは、簡単ではありません。どんなところに注意するべきなのか、経験者たちの声をもとにまとめました。


妊活に欠かせないスタートライン

夫婦のスタートライン

人生において、子どもを持つか持たないか、望むか望まないかという決断はとても大きなものです。そして、それを夫婦やカップルがお互いに、同じタイミングで決断するというのはさらに難しい。「いつかは子どもがほしいと思うけど、今はまだピンとこない」ということもあるでしょうし、そのときは全然ほしいと思わない人が、2、3年後に突如子どもがほしくてたまらなくなるということもあります。


ひと昔前のように、誰もが当たり前に結婚して、結婚したら子どもを望むのが当然という時代ではないだけに、どちらかが仕事に打ち込みたい時期と被るなど、お互いの気持ちやタイミングを合わせるのが難しいこともあるでしょう。


しかし、意図的に、効果的な妊活をするには、やはりパートナーに自分の気持ちを伝えて、共通の目的意識を持っておくことが不可欠です。妊娠できても、相手は「今じゃない」と思っていた、ということにならないためにも、事前の話し合いは必要でしょう。


繊細で傷つきやすい男心

悩む男性

妊活という言葉が一般的になり、妊娠は誰もが自然にするものとは限らないこと、妊活には男性の協力が不可欠であることなどは、男性の間でも以前より浸透してきていると思います。


ただし、こと妊活という場面で思うのは、男性にあまり「頼りがい」を求め過ぎてはいけない、ということ。妊娠や出産、育児は女性ひとりでするものではないとはいえ、やはり妊娠・出産の当事者が女性である分、女性がリードすることが多いようです。


私の友人には、「奥さんと妊活しているのだけど、なかなか気分が乗らなくて」という男性が何人かいました。妊娠するには当然、ことを為さないといけないわけですが、妊娠という目的のために、タイミングを合わせて「この日にお願い」と言われることが続くと、どうしても萎えてしまう、と言うのです。「つきあっているときならまだしも、結婚して家族になった奥さん相手に、そんなにいつでも都合よくその気になれるわけではない」とか、「強制されるとムードもなくて」と、力なく話してしました。


もちろん、その友人も子どもがほしくないわけではなく、その後、無事に授かったあとは娘さんを溺愛していましたが、妊活中は奥さんに引っ張られているというか、「引きずられている」という雰囲気でした。別の友人には、「どうしてもタイミングよく気分が乗らないから、病院で処方してもらったバイアグラを使って行為に及んでいる」という男性もいました。


妊活では、検査や通院回数が多くなりがちな女性にとって大きな負担となります。しかし、こうした話を聞いて、「男性も結構繊細だから、妊活となると大変なんだな」と思いました。まだ若くて、奥様のことを愛していても、気分を盛り立てて維持していくのは大変なようです。


▼男だって「妊活」はつらい!

・男だって「妊活」はつらいよ!夫婦で向き合う不妊治療


回答を急いではいけない

ある友人女性は、40歳を目前にどうしても子どもがほしくなり、おつきあいしていたパートナーに「結婚前提で妊活しよう。ダメだったらお互いに他の相手を探すのか、子どもを持たない人生でもいいと考えるのか、そのとき判断しよう」と相談したところ、フラれてしまったそうです。


ただ、のちに復縁し、彼女の言うとおりに妊活して子どもを授かり、結婚しました。男性側はこのときのことを、「自分は常々、女性をリードしたいと思っているのに、女性からいきなり主導権を求められて、正直、ひいてしまった」と言っていたそうです。しかし、その後、男性自身でもアラフォーで子どもを授かるのは当たり前ではないことを調べ、女性が言っていることを最もだと納得し、改めて女性と向き合うことにしたそうです。


このケースでは復縁できてよかったですが、人生の決断なのですから、あまり回答を急ぐと、せっかくのパートナーと離れてしまうことにもなりかねません。


きちんと説明する機会を作ろう

夫婦話し合い

私たち夫婦の場合、結婚を決めたときは同じ34歳で、お互いに結婚するからには子どもがほしいと願っていました。


しかしその思いが強すぎて、ある日の夜、おそらく結婚を考え始めた彼から「あなたは、子どもは産めるの?」と聞かれ、ドン引きしたことがありました。「さあ、そんなの産んだことないからわからないよ」とだけ答え、割と最近まで彼の失礼過ぎるセリフとして記憶していたのですが、よくよく考えればこれも、言い方はともあれ、彼にしたら真剣な言葉だったのだと思います。


今の私たちなら、「じゃあ、結婚前の健康診断(ブライダルチェック)をお互いに受けよう」という話につなげられたかもしれません。しかし、お互いにきちんとした知識がなく、しかも妊娠・出産というデリケートで重大な問題に対すると、どうしても問いかけも返答もぶっきらぼうになり、建設的な会話になりにくいという問題があります。

 

だからこそ、唐突にボールを投げて、うまくいかなければ投げっぱなしにして終わるのではなく、きちんとお互いの気持ちを説明し合う機会を持つことが必要です。


お互いの気持ちを確認し合う

まずは、今、子どもがほしいのか、今ではないと思っているのか。結婚前なら、結婚したらすぐに子どもがほしい派なのか、1、2年は2人で楽しみたいと考えているのか。もし子どもを授からなくても、お互いに夫婦として生活していきたいかどうか。費用と心身の負担をかけて、妊活したいと思うかどうか。


怖いですが、もしどちらかが「妊活を始めたい」と考えているのであれば、しっかり話し合いましょう。その上で、望んでもすぐに妊娠しないこともあることや、どんなに妊活しても授かれない場合もあることを、もし相手が認識していないようであれば、自分の知っていることを共有しましょう。


すぐに同意が得られなくても、「待つ」ことも必要です。まずはお互いに、自分がどんなふうに考えているのかを伝えましょう。


同意が得られるかどうかより、お互いの気持ちに拒絶反応を示してしまうようであれば、妊活よりも前に、パートナー関係を見直すべきかもしれません。


気持ちを合わせて妊活に取り組もう

妊活

どちらがリードするにしても、「奥さん(彼女)が言うから」ではなく、お互いに子どもがほしいという気持ちを持って積極的に取り組まないと、妊活は続きません。


いきなり「今すぐ妊活を始めたい」と伝えるのではなく、まずはゆっくりと時間を取って、お互いの気持ちを伝え合うことから始めてみてはいかがでしょうか。



▼知っておきたかった妊娠・出産・育児のはなし|バックナンバー

・【#83】子どもに何て呼ばれたい?「パパ、ママ」「お父さん、お母さん」それぞれのメリット・デメリット

・【#84】親バカ万歳!いつでも「自分の子が一番」と思っていたい理由

・【#85】自粛中に見つけた「大切にしたい親子時間」

・【#86】私は出産前後に●●になった!知らなくて思わず焦ったこと6選

・【#87】妊娠中のマイナートラブルとMy対処法6選

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・『3人産んだ今だから言えること』我が家の少子化対策#1

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  • 鈴本りえ (ライター/エディター)

    旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。

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