更年期サプリメント

更年期に選ぶべきサプリメントは? エクオールで更年期症状がやわらぐ!

  • 更新日:2020/07/26

 更年期世代は、女性ホルモンの分泌が低下して、体調の変化を感じやすいとき。サプリメント選びも、更年期世代に合ったものを選びたいですね。数多くあるサプリメントの中から、効率よく必要最小限のものを選びたいですね。更年期に減少するエストロゲンの作用の底上げを期待するサプリメントを紹介します。


エストロゲンに似た作用が不調対策に!

エストロゲン

 更年期になると、減少してしまう女性ホルモンのエストロゲン。自然界の中にもエストロゲンに類似した物質がいろいろあります。そのひとつが「大豆イソフラボン」です。

 大豆イソフラボンは、エストロゲンと似た作用があって、更年期の症状が和らぐと言われています。


 「大豆が女性の美容と健康にいい!」ということは、私たち日本人にはよく知られている話ですが、アメリカでも、大豆イソフラボンはホットフラッシュ、自律神経失調症状を緩和し、更年期症状に効くと、女性たちが注目し、サプリメント業界は大きな市場になっています。

 「日本女性は大豆製品をよく食べるため、更年期障害が軽い」「欧米人に比べ、日本人の骨粗鬆症の発症率が低いのは、大豆製品をよく食べることと関係している」と、イギリスの医学専門誌に取り上げられたこともあります。


 ところが最近の研究で、大豆イソフラボンがある腸内細菌によって、「エクオール」という物質に変わり、これがエストロゲンとよく似た働きをしていることが解明されたのです。


大豆を摂ってもイソフラボンの恩恵を受けられない人が50%も!

イソフラボン

 さらに、この腸内細菌を持たず、大豆イソフラボンがエクオールに変わらない日本人が約50%いることもわかりました。

  この50%の人は一生懸命、大豆製品や大豆イソフラボンのサプリメントを摂っても、エストロゲンに似た作用の恩恵を受けられないのです。

 欧米人は、日本人よりさらにエクオール産生者が少なく、70~80%も作れない人がいます。


▼イソフラボンの恩恵を受けられない人はどうすればいい?

・【エクオール】大豆を摂ってもイソフラボンの恩恵を受けられない人が50%も!


エクオールを作れるかどうかは、尿検査でわかります!

 また、自分がエクオールを作れるかどうかは、尿検査でチェックすることも可能です。


 エクオールは、体で作用した後、尿から排出されるため、尿検査で測定が可能なのです。専用の採尿キット「ソイチェック○R」で、前の晩に大豆製品(納豆なら1パック、豆腐なら半丁)を食べて、翌朝一番の尿を採取します。返信用封筒に入れ、郵便ポストへ投函すれば、検査結果は約1週間後に届きます。


「ソイチェック○R」の採尿キットは、ホームページから購入できます。

エクオール検査「ソイチェック」

エクオールは骨粗鬆症予防やシミ、シワにも

 検査で、エクオールを作れることがわかったら、大豆製品を食事から摂ればOKです。1日の必要量の目安は、木綿豆腐なら3分の2丁、納豆なら1パック程度です。

では、このエクオールを作る腸内細菌を持たない人は、どうすればいいのでしょうか?


 エクオールを腸内細菌で作れなかったり、エクオールが作れたとしても、毎日大豆製品が摂れなかったり、更年期ケアの基本として摂りたい人は、エクオールのサプリメントを利用する手があります。


 最近、エクオールの体内での作用やメカニズムが急速に解明されてきています。


 エクオールは、更年期症状をやわらげ、骨粗鬆症の予防や改善、シワの改善効果が報告されています。

 また、抗酸化作用によるシミの改善、美白、血管の健康を保つなど、女性に嬉しい作用が期待されています。


顔面の骨は40代から減ってくる!

40代の顔

 さらに、詳しくわかってきたのが、骨への影響です。

更年期以降、エストロゲンの低下によって骨密度が減少し、骨粗鬆症になりやすいことは知られています。

 けれども、これまで顔面の骨密度に注目することは、ほとんどありませんでした。ところが、肌を支える顔面の骨の骨密度も、例外ではなく、40代から減っていくのです。


 米国のある研究で、年代別に、腰椎(腰の骨)と顔面骨(上あご、下あご)の骨密度を比較しました。その結果、腰椎よりも顔面骨のほうが骨密度の減少が激しいことがわかりました。


 さらに、腰椎の骨密度の減少は、61歳以上で起こるのに対し、顔面の骨密度の減少は41歳~60歳の更年期世代で起こっていることが明らかになっています。


顔面の骨が減ると老け顔に!

 顔面骨は、顔の筋肉、脂肪組織、肌組織の全ての土台です。その土台が萎縮すれば、必然的に、肌はたるみます。特に、目の周りの骨が萎縮すると、くぼんで老け顔に見えます。


 骨粗鬆症や老け顔予防のために、骨密度の減少を抑えるためにも、大豆製品やエストロゲンに似た作用のある大豆イソフラボンを摂ることで補います。


 大豆イソフラボンに含まれる成分ダイゼインが腸内細菌で代謝され、産生されるのがエクオールです。

これがエストロゲンに近い働きをする成分です。大豆イソフラボンを意識して摂ることで、全身はもちろん顔面の骨密度減少も防ぎましょう。


エクオールを腸内で作れない人は更年期症状が強い!?

更年期症状が強い人

 エクオールが作れない人の、更年期症状が強く出るリスクを1としたとき、エクオールが作れる人は、更年期症状が強く出るリスクは100分の7の確率に減ると言われています。

 

 また、別の研究でホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)のある人が、エクオールを12週間摂った結果、明らかに改善したという報告もあります。


 大豆を乳酸菌で発酵させることで作られた、エクオール含有サプリメントは、さまざま売られています。成分は、大豆胚芽とほぼ同じです。


 エクオールを作れる人でも、大豆イソフラボンは体内にとどまっていないため、毎日大豆製品を食べる必要があります。


 大豆製品の1日の必要量の目安は、木綿豆腐なら3分の2丁、納豆なら1パック程度です。大豆製品を必要な量だけ、毎日、摂れない人にも便利です。



▼バックナンバー

・今までと同じはNG。更年期は食事の見直しが大切です


・更年期のメンタルの治療で使う薬の不安。どんな薬? 副作用は?


・更年期障害じゃなかった! 更年期症状と間違えやすい心の病気とは?


・更年期に起こりやすい心の不調。その乗り越え方は?


・漢方薬で、更年期の症状を改善する方法とは?



▼更年期障害の治療ってどんなもの?

・更年期治療のホルモン補充療法、いくらかかる? どのくらい続ける? 気になる質問に答えます!

・更年期障害は治療できる! ファーストチョイスとなるホルモン補充療法(HRT)とは?

・【更年期】ホルモン補充療法(HRT)の思わぬメリットとは!?

・更年期障害の治療のファーストチョイス。気になるホルモン補充療法の副作用は?



  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

この記事がいいと思ったら
いいね!しよう

Related関連記事

Pick Up編集部ピックアップ

Rankingランキング

#tag