女性のカラダ

子宮頸がんが進んだとき、どう治療する?

子宮頸がんが進行したら

今回は、子宮頸がんにかかったときのお話をあえてしたいと思います。子宮頸がんについて知っておくことも、がんを予防するためにも、万が一がんにかかってしまったときのためにも役に立つと思うからです。


HPVに感染してがんになるまでには約10年かかる

がんになるまで約10年

まず、正常な細胞がHPVに感染したとします。でも、そのほとんどが免疫力などで自然に消滅し、細胞は正常に戻ります。
けれども、HPVに感染した細胞のうち、約10%がHPVに持続感染します。
さらに、HPVに持続感染した細胞のうちの約10%が“前がん状態(異形成)”となります。この異形成には、軽度、中等度、高度という段階があり、軽度異形成では自然消滅することも多いですが、高度異形成に進むと、がんになる可能性が高まります。
前がん状態の細胞が、がん細胞になる確率は、約10~30%。
正常な細胞が、がん細胞になるまでの期間は、平均10年はかかると言われています。


前がん状態で発見すれば簡単な治療で済みます

病院で治療

この前がん状態(軽度、中等度、高度)は、子宮がん検診で発見することができます。がんになる前に、検診を受けていれば、わかるのです。前がん状態の段階では、まったく自覚症状はありませんので、自分で発見することは不可能です。
中等度までは自然消滅する可能性があるので、経過を見ていきますが、高度異形成になったら、治療をします。
でもまだ、がんになる前の段階なので、治療も簡単です。がん細胞のある子宮頸部をレーザーメスなどで切除する円錐切除術を行います。外来や1泊程度の入院で済む治療で、子宮はもちろん残りますし、その後の妊娠出産も可能です。


子宮頸がんは進行しないと自覚症状はありません

自覚症状

万が一、がんに進んでしまっても、早期ならば、同じように妊娠出産可能な手術ができる可能性が高いです。早期の子宮頸がんは、検診では発見できますが、自分で感じられる症状はまったくありません。
自分でわかる症状が出るのは、子宮頸がんが進んでしまってからです。がんが進むと、性交時出血、不正出血、褐色やピンク色のおりものなどが起こります。おりものは、がんの進行にしたがって、肉汁や膿のようになって量も多くなります。がん特有の悪臭もします。
痛みは、がんが大きくなってからでないと現れません。かなり進行すると腰、下腹部、足などに強い痛みが起こることがあります。
このように自分でわかる症状が起こるほど、がんが進行してしまうと、子宮だけでなくその周りの組織を大きく切除する手術になってしまいます。放射線療法や抗がん剤治療などが必要な場合もあります。


だからこそ検診とワクチンを!

ワクチン接種

子宮頸がんは、検診とワクチンを受けていれば、ほぼ100%予防できるがんです。万が一、がんになってしまっても早期であれば、命に大きな危険を及ぼすことはありません。
ぜひ、検診を1~2年に1回、定期的に受けてください。そして、がんにかからないために、ワクチンを接種してほしいと思います。



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  • 増田 美加(女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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