プレスリリース巣ごもり便秘

毎日便通があっても要注意!外出自粛中の「巣ごもり便秘」とは?

  • 更新日:2020/04/24

 全国的に外出自粛の傾向にある今、身体的にも精神的にも注意したいことはたくさんありますが、実は「便秘」もそのひとつ。「毎日排便しているから自分は大丈夫」と思っている方も多いかもしれませんが、毎日便通があるからといって問題ないとは限らないのだそう。今回は「大腸劣化」対策委員会が警鐘を鳴らす、自分では気付かないうちになっているかもしれない「巣ごもり便秘」についてご紹介します。

「巣ごもり便秘」とは

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 消化器学の専門家であり『大腸活のすすめ』の著者でもある、 帝京平成大学教授 松井輝明先生は、巣ごもり便秘について以下のように注意を促しています。


 私たちが一般的に便秘と呼んでいるのは「慢性便秘」で、原因によりいくつかの種類に分けられます。ストレスや生活習慣の乱れもその原因のひとつで、これらにより大腸が痙攣し、便をスムーズに排出できなくなります。腸が痙攣していると、そこで便がつまりやすくなるため慢性的な便秘になってしまうのです。

 また、運動不足も便秘の原因となります。じっとして動かない時間が長いと、大腸は動きません。動かなければ便秘になり、有害菌が作り出す毒素が大腸内に増えてしまいます。つまり、なかなか家から出られない「巣ごもり」状態が続けば、運動不足やストレスにより、いつもよりも便秘が起こりやすくなってしまうことになるのです。


 毎日出ているから自分は便秘でないと思っている人もいるかもしれませんが、そうとも言い切れません。「慢性便秘症診療ガイドライン」によると、便秘とは「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」。つまり、たとえ1日に3~4回排便があったとしても、残便感があればそれは便秘とみなされるということ。外出を控えて巣ごもりをしている間に、自分では気付かぬうちに「巣ごもり便秘」になっている可能性もあるのです。それでも、「便秘くらいならそれほど問題ではないから放っておいていい」と考えるかもしれませんが決してそうではないようです。


便秘が引き起こす弊害

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 便秘の何がよくないのか、簡単にいうと便を留めておくと「腸内細菌」の中の悪玉菌が作り出す毒素が腸管に悪影響を及ぼしてしまうのです。溜まった便が腸壁に押しつけられる状態が続けば、腸壁は長く毒素にさらされるので大腸がんを発症するリスクも考えられます。便秘は体内に毒素が溜まっている証拠で「大腸劣化」のわかりやすいサインでもあるため、全身のトラブルにつながる前に対処することが大切なのです。

 便秘を放置したままにしていると、肌あれや集中力、免疫力の低下など、全身に様々な悪影響が出るようになり、やがて深刻な病気を引き起こす危険性があるのです。


大腸ケアで巣ごもり便秘対策

【善玉菌のエサを継続的に摂取】

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 しかし、この1ヶ月の巣ごもり期間で自分は便秘なのかもと思い始めた人も長年便秘で悩んでいる人も、手遅れということはありません。腸内環境は2週間で変化を感じられるからです。

 腸内環境の改善のため、ヨーグルトや漬物、納豆などの発酵食品を上手に取り入れましょう。食事として摂った善玉菌は、そのほとんどが定着せず便と一緒に体外へ排泄されてしまうため、継続的に摂り続けることがポイントです。また、大腸にすむビフィズス菌などの善玉菌がエサとして好む水溶性食物繊維・オリゴ糖・ラクチュロースなどを積極的に摂るとより効果的です。腸内フローラは一人ひとり異なりますから、同じ菌種を2週間ずつ続けて摂取し、便通や便の色・ニオイなどの変化を観察しながら、まずは自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。


【運動の習慣化】

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 感染防止のためなるべく外出は控えなければいけないため、ジョギングやウォーキングは難しいかもしれませんが、排便時に「いきむ」には腹筋が必要になります。スクワットや腹筋運動、お腹を刺激する「の」の字マッサージや腹式呼吸、からだをねじるなどの運動を行いましょう。特別な運動ではなくても習慣化することが重要です。


【生活リズムの改善】

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 日常生活が戻ってくるのがいつになるか、まだ先が見えない状況なので、生活リズムを整えるのも簡単ではありませんが、今できることだけでも取り組んでみましょう。まず、できるだけ規則的な生活サイクルを保つために、同じ時間に起床するよう心がけてください。朝起きたらコップ一杯くらいの水分と朝食を必ず摂りましょう。朝食を食べることは眠っている大腸を起こして動かす意味で重要で、快適な便通をもたらす一番のポイントとも言えます。朝食後には必ずトイレに行き、排便するトイレタイムの習慣をつけましょう。


【ストレス解消】

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 巣ごもり状態が続き、ストレスを感じているときや不規則な生活で睡眠不足になってしまった時は交感神経が優位になりやすく、腸の動きが悪くなります。腸と脳とは連動しているので、好きな音楽を聴く、テレビ番組を見て笑うなど、自分なりのストレス対処法を見つけ、毎日少しでも気分よく過ごせる時間を持つようにしましょう。



 毎日便通があるからといって「便秘」の心配がないとは限らないというのは盲点だったという方も多いのではないでしょうか? 便通はあるけどどこか残便感がある、今までと少し違う気がするという方は、「巣ごもり便秘」の可能性もあるため、腸内環境の改善や自宅でできる運動の習慣化など、できることから始めてみてくださいねると良いかも。



【参考】

「大腸劣化」対策委員会


【松井輝明先生プロフィール】

帝京平成大学 健康メディカル学部 健康栄養学科 教授 健康科学研究科 健康栄養学専攻長 専攻長

日本大学医学部卒業。医学博士。1999 年 日本大学板橋病院消化器外来医長就任。

2000 年 日本大学医学部講師、2012 年 准教授。

2013 年 帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科教授就任、現在に至る。

  • 女子カレ編集部

    女性のココロとカラダに寄り添うサービス『女子カレ』の編集部。主に「今」お届けしたい情報をお届けします。

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