
不妊治療を始める前に知っておきたい、治療法によって異なる通院回数!
- 更新日:2020/07/06
- 公開日:2020/04/23
こんにちは、漫画家の赤星ポテ子です。
不妊治療を始めようと思ってはみたものの、どのくらいの頻度で通院するの?
フルタイムの仕事を続けられない程、通院回数が多いって本当?
一口に不妊治療といっても、タイミング法や体外受精など様々な方法があり、それによって、生理周期あたりの通院回数が変わってきます。
そこで今回は、「不妊治療を始める前に知っておきたい、治療法によって異なる通院回数」についてお伝えします。
1回では終わらない「不妊検査」

不妊治療を始めるにあたって、不妊の原因を調べる不妊検査(基本検査)を下記の流れで行います。1周期で少なくとも4回、多くて5・6回も通院することになります。
また、卵子の発育状況や生理周期により、検査できる内容が変わってきます。
一回の通院では不妊原因を調べることはできないため、基本検査とはいえ、何度も足を運ぶことになります。
生理中
初診は、生理開始3日目~5日目までに受ける検査
●基礎体温
●内診・経腟超音波検査
●子宮がん検診
●血液検査(ホルモン検査、感染症、AMH)
生理終了~排卵前
●子宮卵管造影
●子宮通水検査
●フーナテスト
排卵後
●血液検査(ホルモン測定、高温期採血)
●頚管粘液検査
排卵後 2週間
●妊娠判定(不妊検査と同じ周期にタイミングを行った場合)
生理関係なく行う検査
●精液検査抗精子抗体
タイミング法(2~4回程度)
エコー検査とホルモン値測定(血液検査)の検査結果をもとに、医師から妊娠しやすい時期の指導を受け、その期間に夫婦生活を数回おこないます。
月5回 程度(生理開始~妊娠判定日まで)
●生理3~5日目
●排卵日前~排卵日に数回
●排卵後
●妊娠判定日
排卵予測時期に夫婦生活を少なくとも2回おこないます。
卵子の成長スピードが予測がつかない場合は、「また明日来てください」と医師に指導され通院回数が増えることもあります。
人工授精(3~6回程度)
排卵日に事前に採取した精子を子宮の奥に注入し、より妊娠の確率を高めます。
人工授精はタイミング法とさほど通院回数は変わりませんが、排卵日の通院が加わります。
月6回 程度
●生理3~5日目
●排卵日前(1から2回)
●排卵日
●排卵後
●排卵日~妊娠判定日の半ば
●妊娠判定日
体外受精・顕微授精(6~8回程度)
体外受精・顕微授精のステップに進むと、さらにまた通院回数2から4回程度増えます。
採卵日までのスケジュール
排卵誘発剤によっても通院回数が大きく異なります。
卵巣刺激 「自然周期」
自然周期 月6回 程度
排卵誘発剤を使わないため、通院回数は人工授精とさほど変わりません。
卵巣刺激 「低刺激・高刺激周期」
低刺激周期 月6回程度
高刺激周期 月8回程度
誘発させる注射の回数分、通院回数が増えます。
刺激法によっては、一週間連続で通院するケースもあります。
自己注射により通院回数を抑えることもできます。(※クリニックによる)
採卵日~妊娠判定日までの通院回数(移植時期による)
受精卵を移植する場合
+3~4回 程度
翌周期以降に受精卵を子宮に戻す場合は、採卵日(排卵日)後に、受精卵の成長確認のため、一度通院します。それ以降はお休みとなります。
●生理3~5日目
●排卵日前(1~2回)
●排卵時期( 採卵)
●排卵後(受精確認、移植意思確認)
●排卵日~妊娠判定日の半ば
●妊娠判定日
翌周期以降に移植する場合(●回程度)
+3~4回 程度(翌周期)
翌周期以降に受精卵を子宮に戻す場合は、採卵日(排卵日)後に、受精卵の成長確認のため、一度通院します。それ以降はお休みとなります。
●生理3~5日目
●排卵日前
●排卵時期(移植)
●排卵日~妊娠判定日の半ば
●妊娠判定日
最後に

不妊治療は治療法がステップアップするにつれ、通院回数が増えていきます。
治療をはじめる年齢や不妊検査結果によって、体外受精からスタートすることも…⁉
クリニックによつても通院回数も異なるので、事前によくシュミレーションをすることが大切です。
不妊治療をはじめる前に「こんなに通うことになるなんて…...!」とならないためにも、費用面だけでなく、治療の計画も立てましょう!
▷▷連載を1話から読む
▷▷人生崖っぷち母ちゃん|バックナンバー
・#33『婚活と妊活を同時進行!?今どきのアラフォー婚活事情』
・#34『不妊治療でかかった費用は確定申告で取り戻そう! 医療控除になるもの、ならないもの』
・#35『いつかパパになりたいアナタへ 「精子」の不都合な真実』
・#37『アナタはいくつ知っている? 妊活をオブラートに表現する「妊活隠しことば」』
▼赤星ポテ子さんの作品はコチラ!▼
-
-
赤星ポテ子
(イラストレーター&漫画家)
武蔵野美術大学卒。不妊治療を経て一児の母に。いつか息子と海外移住できることを夢みている。 著者「ベビ待ちバイブル」「子どもにちゃんと伝わるお金の「しつけ」」(共著)など
この記事がいいと思ったら
いいね!しよう
Related関連記事
Pick Up編集部ピックアップ
Rankingランキング
-
1
ヘルスケア
プレ更年期・更年期世代の腹痛、お腹の張り
-
2
ヘルスケア
更年期障害にならない人もいるの? 症状は日によって変わるって本当?
-
3
ヘルスケア
『高齢出産だからこそ、2人目を産んだほうがいい理由』我が家の少子化対策#8
-
4
ヘルスケア
不妊だけじゃない!「30歳からの4つのリスク」を知っておこう ひとり妊活#22
-
5
ヘルスケア
【妊活】卵巣力をあげる!日常生活でできることって?
-
6
ヘルスケア
妊娠って何週目で気付くもの?妊娠初期症状・つわりに関する調査
-
7
ヘルスケア
更年期治療のホルモン補充療法(HRT)いくらかかる? やめどきは? 気になる
-
8
ヘルスケア
女性に増えてくる「パンプスが履けない!」原因は、骨と筋力の低下です!
-
9
ヘルスケア
更年期に増える頑固な肩こり、首こり。突然起こる腰痛、背中痛に悩んでいませ
-
10
ヘルスケア
婦人科医は男と女どっちがいい?各々のメリットを考える 独女のひとり妊活#8