
産後では遅い!?出産前に必ず夫と共通認識を持っておくべき3か条【#72】
- 更新日:2020/04/20
- 公開日:2020/04/20
初めての出産・育児は、経験してみないとわからないことばかり。しかし、なかには出産後では遅く、ぜひとも出産前から準備しておきたいことがあるのです。
もうじき予定日を控えている人はもちろん、まだまだ先という人にもぜひお伝えしたい、今のうちに夫と共有しておくべき3つのことをご紹介します。
3か条その①出生届は夫が出すもの

子どもが産まれたら、産まれた日を含む生後14日以内に、産まれたところ、または父母の本籍地の市区町村役場に出生届を出さなくてはいけません。
14日以内と聞くと、少し猶予があるようにも感じますが、出生届には出産した病院の医師や助産師による「出生証明書」のほかに、印鑑と「母子健康手帳」が必要です。産院にもよるかもしれませんが、私が出産した病院の場合、母子健康手帳は退院時に渡されることになっていて、帝王切開の場合、生後9日間ほどは入院になるので、提出期限までの残りの日数が限られてきます。
いずれにしても、基本的に新生児は、生後1カ月間は感染症などから守るためにも外出しないことと産院で指示されますし、母親も産後の体の回復に努めなければならない時期。出生届は、どうしても無理な場合を除き、夫が出すものと考えておくといいでしょう。
義姉のひと言でハッとする
しかし、一人目のときは夫も私もそこまでの認識がなく、出生届の話をしていたら夫に途中で「まあいいや、いいように出しておいて」と言われました。それまで、役所での手続きなどは、自宅で仕事をしている私が平日に都合をつけて担う、というのが当たり前だったからです。私も深く考えず、「そうだね」と答えていたと思います。
ただ私の場合、ラッキーだったのはその場に義姉がいて、「何言ってんの、出生届はあんた(夫)が出すものよ」と指摘してくれたことです。義姉の家でも義兄が提出したそうで、そこから夫も「えっ、そうなの」と真剣に話を聞き始めました。
旦那さんが出す場合、必要なものや、母子健康手帳を渡すタイミングなど(産院によって、母子健康手帳は入院中に一時的に返してくれるところもあります)、あれこれ相談しておく必要がありますから、ぜひ相談しておいてくださいね。
3か条その②お披露目のタイミングは妻に聞くべし

出産後は、人にもよりますが母体はかなり厳しいものです。思った以上に消耗しますし、骨盤がガタガタでうまく歩けないという場合もあります。
このつらさは母親にしかわからないもので、ときに夫は我が子の誕生の喜びが大きすぎて、妻のつらさがどれほどのものか、気づかないこともあるのです。
ここで問題となるのが、我が子を義両親や親戚にお披露目するタイミングです。
里帰りから帰る、その足で義実家にお披露目
我が家の場合、里帰り出産をした東京から、出産1カ月後に新幹線で4時間、ドアツードアで6時間をかけて広島に戻りました。新生児を連れての大移動で、気を使ってへとへとになったのですが、夫は帰宅中のその足で義実家に子どもを見せに行く約束をしている、というのです。夫からしたら、なるべく早く孫を両親に見せたいし、一度帰って改めて都合を相談するよりは、帰ったその日に会わせたほうがスムーズだと思ったようです。
驚いたものの、義実家は自宅から車で5分の距離なので行くことにしました。しかし、思った通り私は疲れ果てていて、義実家から出る頃には気が遠くなりかけたほど。それでも育児はノンストップで続くのですから、「夫と事前にお披露目のタイミングをきちんと相談しておくべきだった」と後悔しました。
義実家や親戚にお披露目する場合は、事前に約束せずに、ぜひ母子の体調を見てからゆっくり決めてくださいね。
3か条その③母乳マターはデリケートに扱うべし

母乳の問題も、男性である夫にはなかなかわかりづらいものです。しかも、同じママでも母乳がよく出る人、出にくい人、出過ぎる人などさまざまで、悩むポイントも人それぞれ。ひと言では語れない上に、とてもデリケートな問題で、夫や周囲の何気ない言葉によって傷ついてしまうことがあります。
ということで、無駄に傷つかないためにも、以下のようなことを夫と共有しておいてはいかがでしょうか。
・母乳には出る場合と出ない場合、努力の末に出る場合などさまざまあることを伝える
・母乳が出なくても、「なんで出ないの?」など軽々しく口にしない
・母乳が出ているかどうか、義両親や友人などに世間話のように気軽に言わない
・授乳中でも女性なので、授乳シーンをまじまじと見ない、義両親からも隠すなどのエチケットを守る
・ミルクの場合、夫も積極的に授乳に参加する
育児によって夫婦の絆を深めよう

夫婦一緒に直面する大きな幸福であり、同時に難関でもある育児は、夫婦の絆を深めるチャンス。しかし、大変なときだからこそ、ささいなことで溝が生まれてしまったり、長く忘れられない恨みつらみにつながってしまったりする場合もあります。
もちろん、子どもが産まれてから夫婦で一緒に考えながら乗り越えるべき問題もたくさんありますが、ここで紹介した内容のように、出産前にこそ共有しておきたい問題もあります。
記事を参考に、ぜひこの3か条だけは、出産前に夫婦で話し合っておいてくださいね。
▼知っておきたかった妊娠・出産・育児のはなし|バックナンバー
・【#68】「子どもとずっと家にいて疲れた!」というときを乗り切るヒント・【#69】知っておきたかった「子どもの名づけ」あるある
・【#70】想像とは違う「“かわいい”だけではない我が子」に出会ったら
・【#71】妊娠中、我が子を守り切るためにできること
▼鈴本りえさんの他の連載はコチラ
・『3人産んだ今だから言えること』我が家の少子化対策#1・【女たちのネット詐欺事件簿 #1】ネットオークションの落とし穴
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鈴本りえ
(ライター/エディター)
旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。
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