妊婦

妊娠中、我が子を守り切るためにできること【#71】

  • 更新日:2020/04/13

「体力には自信があるし、このくらいなら大丈夫」。そんな油断は、妊娠中には禁物です!


長いようで、その後の育児生活から考えればあっという間の妊娠期間に、我が子をしっかり守るために覚えておいてもらいたいことを、経験からお話します。


「いつもの荷物」を持って切迫早産に

出産準備

初めて妊娠したとき、私は34歳でした。つわりも軽く、問題なく安定期を過ぎ、なんとなく「このまま無事に出産するのだろう」と思っていました。


とはいえ、もちろん無理はしないように気をつけながら生活していたつもりでした。そんなある晩、友人たちの集まりに呼ばれて出かけました。


友人宅から帰るとき、私の荷物を見た友人が「結構、荷物あるね。大丈夫?」と言ったのです。仕事の帰りで、メインの鞄とは別に、トートバッグに雑誌を何冊か入れて持っていました。私は日頃から荷物が多いほうだったので、「そう?このくらいはいつも持っているから平気だよ」と軽い気持ちで答えました。


帰りの電車では、途中まで同じ方向の妊娠中の友人から「少し遠回りして、始発に乗って座って帰ろう」と提案されたのですが、「え、面倒だからそのまま帰ろうよ。私は立っていられるから大丈夫」と答えました。


思いがけず「切迫早産」に

痛む妊婦

結局、友人も妊娠中なので、気を使って遠回りする提案に従いましたが、「ずいぶん気にするんだな」くらいに思っていました。


ところが、友人と別れて乗り換えた後、荷物を持ったまま、つり革を持って電車に揺られていると、なんだかお腹が張ってきたのです。痛い、というほどではないのですが、ググッとお腹が張ってきて、少し不安になりました。


これが直接の原因かはわかりませんが、その後しばらくして、切迫早産と診断されたのです。


妊娠前とは別の自分だと認識すべし

妊婦

自宅安静となり、布団に横になりながら「用心のしかたが足りなかったのかもしれない」「この子が早産で産まれて、何か障害でも残ってしまったら私のせいだ」と自分を責め続けました。自宅安静でじっとしていなければいけないということもあり、とても暗い気持ちでストレスをため込んでしまった覚えがあります。


切迫早産にはさまざまな理由がありますし、いくら気をつけてもなってしまう場合もあります(私はその後、2回の妊娠でも、よくよく気をつけていたにも関わらず切迫早産になりました)。しかし、「いつもこうだから大丈夫」と、自分を過信していると、後で自分を責めてしまうことにもつながります。


妊娠中は、妊娠前の自分とは別の自分だと考えて、用心に用心を重ねることが大切です。「あの人は妊娠中にこうしているから、このくらいは大丈夫」と、他の妊婦さんを指標にしても何の保証にもなりません。


妊婦の体調は本人にしかわからない

妊婦の体調

もうひとつ、夫や友人、同僚は、他の妊婦さんと比較することでしかあなたの状態を理解できません。もし夫の姉妹が妊娠中に何の問題も経験していなかったら、「うちの姉ちゃんは妊娠中でも普通に家事していたよ。なんでお前はしないの?」と、心ないことを言ってしまうかもしれません。


妊娠中の妊婦さんの体は、ひとりのものではありません。あなたとかわいい赤ちゃんのためで、その調子はあなたにしかわからないのです。


妊娠中の10ヶ月は、赤ちゃんの体が急速に作られている、とてもとても大切な期間です。自分が後悔しないためにも、「人にこう言われたから、ちょっと不安だけどやってみよう」と、頑張る時期では絶対にありません。


職場でも「ノー」と言う勇気を

働く妊婦

夫でもわからないのですから、職場の上司や同僚がわかるはずもありません。会議や重要な仕事、歓迎会、送迎会など、さまざまなお誘いを受けるかもしれませんが、少しでも不安があれば勇気を持って「ノー」と言ってください。


職場は変わることがあるかもしれませんが、育児は一生です。昇進は待ってくれるかもしれませんが、妊娠は10ヶ月間、待ったなしです。


通勤が心配なら時差出勤をする、自宅でできる仕事は自宅でするなど、働き方改革が叫ばれている時代だからこそ、自分で無理のない働き方を考えて提案してみるのもひとつの手です。そうした提案が、逆に評価につながることだってあるかもしれません。


もちろん、あなた自身が妊婦さんの同僚の立場なら、妊娠のために休みたいという同僚に「私は妊娠中、割と平気だったからさ」なんて、軽口でも言わないほうが身のためです。


周りの助けを求めよう

妊婦友達

私は妊娠中、義理の姉に、近くに住む義両親をいつでも頼ってほしいと言われました。「今、スイカが食べたい!とか、夕飯の買い物をしてきてほしいとか、何でもいいから頼んでね」と言われたのですが、「いやいや、そんなこと義両親に頼めるわけない」と聞き流していました。


でも、それは冗談ではなかったのです。義理の姉はつわりが重く、妊娠中に一度、かなりの出血をして自宅安静になったこともあり、私以上に妊娠中の大変さを実感していたのでした。


つわりが重ければ「スイカしか食べられない」ということだってあるでしょうし、スーパーへの買い物は、帰りに大荷物を持つことを考えれば妊娠中には冒険です。


自分を甘やかすのも我が子のため

買い物は夫に頼んで、自分は家でゆったりソファに座り、温かいものでも飲みながら映画三昧……。ぜひそんな風に、堂々と自分を甘やかしてください! せっかくなので、少なくとも夫には「私たちの大切な子どものためだから、どうか協力してほしい」としっかり話して、後悔のない妊娠生活を過ごしませんか。


産後は問答無用で寝る暇もない、てんてこまいの育児生活が始まるのですから、そのときに備えてゆっくりしておくのも手です。運動不足にならないように、ストレッチなどは心がけながら、観たかったドラマシリーズでも楽しんでみてはいかがでしょうか。



▼知っておきたかった妊娠・出産・育児のはなし|バックナンバー

・【#67】「子どもの自己肯定感を育てる育児」が、ママの自己肯定感も高めてくれる理由

・【#68】「子どもとずっと家にいて疲れた!」というときを乗り切るヒント

・【#69】知っておきたかった「子どもの名づけ」あるある

・【#70】想像とは違う「“かわいい”だけではない我が子」に出会ったら

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・『3人産んだ今だから言えること』我が家の少子化対策#1

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  • 鈴本りえ (ライター/エディター)

    旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。

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