F check

卵巣年齢チェックキット「F check」メーカーさんに謝りついでに話を聞いてみた!

  • 更新日:2020/03/28

『日本初!在宅でできる卵巣年齢チェックキット「F check」発売開始』。


このリリースが女子カレLOVABLE編集部に届き、即座に「これって、妊活を食い物にしている怪しいサービスなんじゃない?」と、悪事を暴く勢いで「F check」の発表会に足を運び、実際に商品を編集部のスタッフが使用した結果を先日公開させていただきました。

気になる卵巣年齢チェックキット“F check”を編集部の3人で使ってみた![#1]

結論から言うと、「F check」は(散々ディスってしまいましたが)、「不妊治療の現場でよく用いられている卵巣年齢検査(AMH※1を測る検査)が、自宅で簡単にできる、優れもの」だったのです。怪しいとか言ってすいません!! 

ということで、今回は、謝りついでに「F check」を開発したメーカーさんにお話をうかがいました!


今回お話をうかがったのは…

FTreatment白社長

株式会社F Treatment

代表取締役 白 正寛(はく まさひろ)氏

子どもを望む方々の“人生設計のために、まずは自分の体を知ってほしい”という思いから、不妊のリスクを知らないことで機会を逃してしまわないよう情報発信と商品開発を行う。

運営サービス

卵巣年齢チェックキット『F check』

不妊治療情報提供サイト『不妊治療net』


医師から「F check 試したけど、すごい商品だね」と言われることも!

――きちんとした医学的エビデンスがある商品なのに、ディスってしまいすいません!

白 正寛さん(以下、白さん): 笑。大丈夫です。実際に医療従事者でも、「なんだこれ、うさんくさい商品が出て来たな」って最初は思っていた、って方もいらっしゃるくらいなんで。「うさんくさい商品だな、スタッフに試してもらおう」と病院のスタッフさんに試してもらった、という話も二、三回聞いていますし。

ある医師からは、「試してみたらすごいしっかりした商品でびっくりした。すごいね」と言われて、あ、知らないうちに試されていたんだな、と思ったりしたこともあります(笑)。


不妊の悩みをなくしたい。そのために必要なのは、「自分事」だと感じてもらうこと

FTreatment白社長

――「F check」を作ろうと思ったきっかけについておうかがいできますか?

白さん: もともと不妊の悩みをなくしたいという思いがあり、「不妊治療net」というメディアで情報発信を行なっていたんです。ですが、ネットで情報発信するだけでは、妊活や不妊治療を課題視していて、わざわざ自分から検索して情報を取りに来る人にしか、正しい知識を届けることができないですよね。
不妊の悩みをなくすためには、まだ妊活や不妊治療について考えていない人にも、情報を届ける必要があります。
じゃあ、どうしたらもっと広く情報を伝えることができるのか、と考えたときに、一般的な妊活情報は他人事だと思われてスルーされてしまうけれど、「あなたの情報ですよ」ってダイレクトに伝えることができたら、自分事として考えるきっかけになるんじゃないか、って思ったんです。


開発まで2年! 紆余曲折後、権威ある医師から応援してもらえる商品ができるまで

――なるほど。たしかに、「一般的には○歳から妊活を始める方がいいですよ」と言われるのと、「あなたの卵巣年齢は○歳ですよ」と言われるのでは、刺さり方がまったく違います。そこで、自宅で簡単に卵巣年齢がチェックできる「F check」を開発しようと思いつかれた、と?

白さん: はい。「F check」の最初の案が出たのは2017年です。でもなかなか開発はスムーズには進みませんでした。やるからにはちょっとでも疑わしいものは作りたくなかったですから。精度の高いものを作りたかったので、最初は一緒に開発してくれるパートナー企業を見つけるのも苦労しました。それこそ女子カレさんが記事内でおっしゃっていたみたいに、怪しい会社だな、と思われたり(笑)。


――ほんとすいません……。パートナー企業を見つけるのに苦労されたということですが、監修者の医師の方の場合はどうでしたか?

白さん: 齊藤英和先生に最初お話するときはかなり緊張しました。権威のある先生だし、ちょっとビビりましたが、いや、せっかく作るんだから、トップオブトップに認められるくらいのものを作らないとダメだ! と、思いの丈をぶつけました。そしたら先生は、「こういうことは民間がやるべきだよね。どこまで力になれるかわからないけど、応援させてもらうから」とおっしゃってくださり、検査周りの監修にご協力頂きました。

別の先生からは最初、「卵巣年齢」というネーミングがちょっと……と言われてしまったのですが、AMHや卵巣予備能という言葉では、一般の方は「?」となってしまう、正しい知識を知るためのとっかかりとして、卵巣年齢という言葉を使っているんです、と説明し、理解していただくことができました。


――たしかに、AMHや卵巣予備能という言葉は一般の方には馴染みがないですよね。監修者の医師である齊藤先生・浅田先生には「F check」の意義はすぐに理解していただけたようですが、医療従事者の方の中では、「F check」のようなキットがあったほうがいいよね、という認識があったのでしょうか?

白さん: そういった声が医療の現場であることは事実です。僕らも、医療従事者のみなさんも、「不妊をなくしたい」という思いはひとつなんです。僕たち民間企業は、病院ができないアプローチで不妊を減らしていく必要がある、と思います。


『究極、僕らの商品を使わなくていいんです』、不妊で悩む人を減らしたい

――「F check」発売後の反応はいかがですか?

白さん: 業界関係者、医療従事者、妊活周りのベンチャーには「すごくいい商品作っているね」と言われます。いろんな企業の方々から「協業しましょう」と言っていただけるなど、僕たちの思いが伝わっているな、と感じることも多くて、嬉しいですね。

一般のユーザーの方や、周囲にいる不妊治療に悩んだ経験がある方からは、「こういう商品があるべきだよね」と言っていただけたりもしています。
ただ、一方で、ちゃんと伝えたい人に伝わっていないな、と感じることも多いです。働く女性でいつか子供がほしいとなんとなく思っている人は多いですよね。そういった「仕事を休んで病院に行くのはハードルが高い」と感じている忙しい女性にこそ、「F check」を使って、いつ産むかなどの参考にしてほしい、という思いがあるのですが、まだまだ認知度は低いので、そこが今後の課題ですね。

究極、僕らの商品を使わなくていいんです。「卵巣年齢を測ることができるのか、じゃあ、病院に検査いこう」と思ってくれてもいい。それで不妊を防ぐことができるなら、とても嬉しいことです。僕らの商品を知ってもらうことは、卵巣年齢を測るAMHという検査があることを知ってもらうことに繋がりますが、現状、知らない方が多いですよね。より認知度を上げることが、不妊を減らすことにも繋がると考えているので、AMHを含めた妊活のリテラシー向上のために、これからも尽力していきたいと考えています。


――貴重なお話、ありがとうございました!


本記事を読んで、初めてAMHについて知った方もいらっしゃるかもしれません。AMHは「今現在、卵の在庫はどのくらいあるのか」を知ることができる検査です。気になった方は、病院、または「F check」を使って確認してみてはいかがでしょうか?


※1 AMHとは
AMHはアンチミューラリアンホルモンの略で、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンのこと。AMHの値は、卵巣内にどれくらいの卵の数が残っているかを反映する。ただし、AMHの数値が表すのはあくまでも卵の在庫の目安であり、卵の質とは関係がない。
これまでAMHは病院で調べなければ知ることができなかったが、2019年、キットを使うことで、自宅で簡単に調べることも可能になった。


  • 今来 今 (フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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