不眠障害

不眠、寝つきが悪い、眠りが浅い…更年期によく起こる不眠障害をどう乗り越える?

  • 更新日:2020/02/09

 寝つきが悪くて、やっと眠れたと思ったら、夜中に目が覚めてしまう。寝たのが遅かったのにもかかわらず、朝方、早くに目が覚める。疲れているはずなのに、ぐっすり眠れない。夢をよくみて眠りが浅い、などなどの不眠の訴えは、更年期に非常によく起こる症状です。更年期障害の症状として、代表的な不眠。その乗り越え方をまとめました。


不眠を軽く見ないで! 更年期症状でない場合も

不眠

 心配事やストレスが溜まると誰でも睡眠障害になりやすくなります。たまに起こる不眠は、誰にでもよくあることですが、今までになく頻繁に起こり、普段の生活にも支障をきたすようなら不眠症といえます。


 うつ病など精神疾患の一症状として起こることもあります。不眠を甘くみてはいけません。

 不眠が続くと、昼間疲れやすく、だるさ、頭痛、イライラなどが生じて、思考力やいろいろな能力が低下します。

 逆に、不眠さえよくなれば、ほかの不調もずいぶん楽になります。


自分の不眠パターンを知りましょう

不眠パターン

 不眠は、早いうちに医師に相談しましょう。更年期に起こる不調のために、不眠が起こることもあります。たとえば、夜寝入ってから、急にのぼせや寝汗をかいて目覚めたり、手足の冷えがひどくて眠れなくなるなどです。


 不眠には、いくつかのパターンがあることが知られています。

1 入眠障害。寝つきが悪い。

2 中途覚醒。深夜に目覚めて、長時間眠れなくなる。

3 早期覚醒。朝方目覚めて、そのまま眠れない。

 

 これらが重なることもあります。また、これらに加えて、寝ても熟睡感がないという場合もあります。

 特に、うつ病では、早朝覚醒型が多いと言われています。

 睡眠薬を処方してもらう場合も、これらの不眠パターンは、医師への大切な情報となります。


こんな病気が原因のことも

医師

  更年期にうつ症状が出ていると、不眠は多くの場合、一緒に起こります。うつの場合は、更年期でなくても不眠を起こしやすいと言われています。


 また、不眠に、睡眠時無呼吸症候群が隠れていることもあります。まずは、かかりつけの医師に相談しましょう。


更年期障害の治療でよくならなければ…

しいたけの中華麺

 不眠が更年期によるものと考えられる場合は、婦人科ではホルモン補充療法(HRT)など、更年期障害に対応した治療が選択できます。


 ホルモン補充療法であまり効果が感じられないなど不十分なら、睡眠薬など向精神薬が提案されることも。軽い場合は、更年期の治療とともに診てもらえますが、場合によっては精神科を受診したほうが良い場合もあり、婦人科から紹介してもらうこともできます。


 向精神薬の服用には、信頼できる医師と相談しながら行うことが大切です。服用して心配なこと、不安なことがあれば、医師に遠慮なく尋ねることが大事。

 向精神薬はよく効くことが多いですが、薬で少し元気になったところで、自分の生活を振り返り、無理していたこと、こだわりが強すぎたことに気づき、生活を変える作業が必要と言われています。


 医師、カウンセラーなどの専門家のカウンセリングを受けることもいいでしょう。また、友人、家族などに話を聞いてもらうことも大切です。


寝る前のリラックスタイムを上手に過ごす

ハーブティー

 不眠が気になるという人は、次のことも試してみましょう。日常生活のこまめなケアも思っている以上に有効です。


・夜寝る前の準備も大切です。就寝前にぬるめのお湯にゆっくりとつかり、体温を少し上げて、心身をリラックスさせると、眠りにつきやすくなります。アロマオイルを湯舟に数滴たらして入浴し、アロマオイルの香りで寝室を満たして、眠りのための準備を整えましょう。


・気にしすぎない、焦らない。眠れないことを気にしすぎると、ますます眠りが妨げられます。横になっているだけでも体は休まると考え、気持ちをゆったり構えることで、不眠の悪循環から抜け出すせることがあります。


・テレビやパソコン、スマホなども早めにオフに。パソコンやスマホのブルーライトは良質の睡眠を妨げます。


・夜はカフェインのある飲み物は避け、温かいハーブティ(眠りを誘うカモミール、セントジョーンズワート、パッションなど)をゆっくり飲みます。寝酒のようなアルコールは体を冷やし、飲みすぎると眠れなくなるので控えましょう。アルコールは夕食のときに適度に楽しむ程度にするのがコツ。



▼バックナンバー

・意味もなくイライラして人にあたる。逆に、落ち込んで気分がふさぐ…。両方とも更年期の心の症状です


・薄毛、抜け毛、髪のコシがない、爪が割れやすいのも更年期のせい?


・ピーンと張っていた肌がいつのまにか…年々気になる、たるみ、シワ、シミ、くすみにどう対抗する?!


・乾燥、かさつき、かゆみ、こんなことなかったのに…。今までと違う更年期の肌対策


・口が乾く、舌が痛い…、ドライマウスは更年期から急増!シェーグレンとの見極めが大事


  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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