プレスリリースインフルエンザハラスメント

感染拡大!無自覚な「インフルエンザ・ハラスメント」に要注意

  • 更新日:2020/01/27

 いよいよインフルエンザ流行のピーク。対策としてシーズン前に予防接種済みという方も多いかもしれませんが、完全には防ぎようがないのが怖いところですよね。

 しかも、最近ではインフルエンザにかかっているにも関わらず出勤してきたり、完治していないのに出社を強要したりといった「インフルエンザ・ハラスメント」によって防げるはずの感染が広まっているのだそう。医療法人社団SECが実施した調査からその実態をご紹介します。


職場でインフルエンザが流行した経験のある人は8割以上

 まず、これまでに職場でインフルエンザが流行した時に感染者がどのくらいいたか調査した結果がこちら。


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 最も多かったのは「職場の1割以下」で86人(43%)という結果に。続いて「特に流行したことはない」47人(23%)、「職場の2割ぐらい」38人(19%)、「職場の3割ぐらい」17人(8%)、「職場の5割ぐらい」9人(5%)、「それ以上の感染者が出た」3人(2%)と続きます。


 以上の結果から「特に流行したことはない」を除いて、約4人中3人が職場でインフルエンザが流行するという経験をしていました。

「一人インフルエンザになると順番にうつっていって、結局全員がかかった。(30代:女性)」「感染者から同心円状に感染が拡大した(40代:男性)」といった意見からも、少人数の感染から職場全体に感染が広がることがわかります。


3割以上がインフルエンザの可能性があっても出社する

 インフルエンザの型にもよりますが、そこまで高熱が出ていないためにインフルエンザとは分からなかったというケースもよく聞きますよね。続いては、「インフルエンザかもしれない」と感じた際に出社するかどうか、集まった回答を見てみましょう。


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 最も多かった回答は、「出社しない(病院に行く)」で132人(66%)。次いで「症状が酷くない場合は出社する」という人が39人(19%)、「外せない仕事がある場合は出社する」が16人(8%)、「基本的に出社する(昼休みや仕事終わりで病院に行く人も含む)」13人(7%)となりました。


 意外にもインフルエンザの可能性があっても出社する人が多く、危機感の強い人と薄い人の二極化が顕著な結果となりました。

「体調が悪くなり早退。翌日回復し出勤したが、また時間が経つにつれ体調不良。もう1日同じことが起こり、病院に行ったらインフルエンザでした。(20代:女性)」「発熱が続き病院に行ったら既に治りかけのインフルエンザだった(40代:男性)」など本人は体調不良でも診断を受けず、知らず知らずのうちに感染を拡大させるケースも目立ちました。


インフルエンザにかかっても自己判断で

 続いて調査では、インフルエンザにかかった場合何日会社を欠勤するか聞いています。


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 結果は、「医師の診断に従う」が最多で97人(48%)。それ以外は「5~6日」が45人(22%)、「3~4日」が41人(21%)など、残りの半数近くが自己判断で欠勤の日数を決めているという事実が判明しました。


 以上の結果から分かるのは、およそ3割の人が「発症後5日を経過(学校保健安全法)」せずに出社しているということ。

「熱が下がった直後すぐに出社し、社内でインフルエンザを流行させた人がいました。週替わりで誰かが休んでいて大変でした。(20代:女性)」「同僚がインフルエンザと診断されたのに、1日休んだだけで平気で出社してきた。席が向かい側だったのでとても嫌だった。(60代以上:女性)」など、たとえ仕事が立て込んでいるとしても、自己判断での出社は周りに迷惑をかけていることがあります。

 また、会社の規定も出社禁止期間が短く設定されていることが多く、本人はルール通り休んでいるにも関わらず、感染拡大の原因となっているケースも見受けられます。


感染意識の低さは年齢や立場に関係ない

 前述の質問から、インフルエンザにかかっても自己判断で休む日数を決める人が多く存在することが分かりましたが、インフルエンザでも休まず出社してくる人はいるのでしょうか?


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 半数には届きませんが、なんと出社してくる人が「いた」が87人(43%)も。


「いた」とした人たちの回答を見てみると、どの立場であっても無理して出社してくる人がいるのがわかります。ただ、部署やプロジェクトの責任者は、他の人に比べ無理にでも出社する傾向にあるようです。

「社長が『マスクを2枚か3枚重ねてつければインフルエンザを他人にうつすことはない』と出勤していた。(30代:女性)」「熱っぽいというので後輩を病院に行かせたら、インフルエンザでした!と会社に帰ってきて報告してきた。うつしてしまうという認識が無いと思った。(30代:女性)」などのように、立場だけでなく罹患後の対応について理解していないケースも見受けられます。


無理に出社してくる〈無自覚ハラスメント〉

 会社側や周囲は休んそのでほしいと思っているのに、無理に出社してきて周りに迷惑をかけてしまうこともあるようで、以下その例を一部ご紹介します。


・納品前に、『休めないから』とインフルエンザにかかったディレクターが出社し、大勢の人が感染して欠勤者が続出。結果、納品も間に合わなくなってしまった。(30代:女性)

・同僚がインフルエンザにかかって出社してて辛そうな顔しながら仕事をしていた時、上司にものすごく怒られて帰らされていました。(30代:男性)

・上司が仕事中に受診してインフルエンザの診断を受けたのに、残務をずっとしていて、なかなか帰宅しなかった。(50代:女性)


罹患中でも出社要請してくる〈強要ハラスメント〉

 体調不良で完治していないのに、会社や上司が無理にでも仕事をさせようとする例がこちら。


・インフルエンザで高熱があったのに、人手不足で(資格者最低1人必置義務)出社するように言われ、出社したものの動けずに休憩室で横になっていたことがあります。(30代:女性)

・インフルエンザの疑いがある時に、診断が出ることを恐れて病院に行かせてもらえなかった(40代:男性)

・インフルエンザで休むと連絡してきた人のことを「普通は熱が無いなら出社するだろ」と影で言っているのを聞いてしまって以降すごく休み辛くなった(30代:女性)


医療法人社団SECの蓮池院長の解説

 なんとも信じがたい発言の例がたくさん寄せられていますが、インフルエンザの正しい予防、罹患後の対処についてはどうすればいいのでしょうか。

 医療法人社団SECの蓮池院長の見解をご紹介します。


プレスリリースインフルエンザハラスメント

蓮池 林太郎


「インフルエンザの感染経路はくしゃみや咳によって飛沫感染することがおもな原因です。ワクチンを接種したからといって、100%かからなくなるわけではありません。インフルエンザが流行する時期は、ちょうど仕事が繁忙期という方も多く、責任ある立場から『どうしても休めない』という方のお気持ちもよく理解できますが、罹患後は職場や人込みに行かないようにしましょう。『発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(学校保健安全法)』とも言われていますが、病状により異なりますので医師の判断を仰ぎましょう。予防接種以外では、うがい、手洗い、マスクの着用が予防になります。職場での感染を拡大させないためには、組織全体でインフルエンザに対しての共有認識を持ち、早期対応することが重要です。」


 調査結果からも、予防意識の高い人が多数派にもかかわらず、職場で流行することがわかります。一人ひとりがインフルエンザ感染について意識をすることが、社内パンデミックを防ぐ一番のポイントです。



 たとえインフルエンザでも「熱がないなら来るべき」といったような意見が見られましたが、こういった誤った考え方のせいで、無理をして出社をし、またはさせられ、さらなる感染者を増やすという二次被害が広がっているのは無視できない事態ですよね。ただでさえ流行シーズンの今、少しでも怪しいなと思った場合はすぐに医療機関にあたることが、自分を守ることはもちろん、周りに対するマナーになるのではないでしょうか。



【参考】

医療法人社団SEC

  • 女子カレ編集部

    女性のココロとカラダに寄り添うサービス『女子カレ』の編集部。主に「今」お届けしたい情報をお届けします。

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