更年期の肌対策

乾燥、かさつき、かゆみ、こんなことなかったのに…。今までと違う更年期の肌対策

  • 更新日:2019/12/15

 季節的に顔の乾燥、かさつきが気になり始める時期ですが、更年期になると、それだけでなく、腕、脚、腰周り、背中など、体の皮膚のかさつき、かゆみが出始めます。今まで、そんなに敏感肌ではなかったのに、下着やストッキング、ナプキンにかぶれてしまったりすることも。つい、かいてしまって、肌に傷をつけたり、かき痕が残ってしまったり。ひどくなると、アトピー性皮膚炎に近い、湿疹や蕁麻疹、赤みが出やすくなる人もいます。更年期世代の肌対策をまとめました。


エストロゲンの低下とともに、皮膚の新陳代謝が低下し、コラーゲンも減少!

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 皮膚のいちばん外側にある角質層は毎日少しずつはがれて、新しい表皮細胞が押し上げられます。ターンオーバーといって、これをくり返して皮膚が生まれ変わるのです。アカやフケが出るのは、皮膚が生まれ変わった証拠です。


 女性ホルモンが低下して、新陳代謝がスムーズに行なわれなくなると、ターンオーバーのサイクルが遅くなるので、角質層が厚くなります。また、肌の弾力を保っているコラーゲンも女性ホルモンが減少することで少なくなるため、肌に弾力がなくなり乾燥し、肌トラブルが増えてくるのです。


 コラーゲンが減り、皮膚の弾力が失われることで、少しの刺激にも敏感に反応するようになります。さらに皮膚の潤いを保つ脂肪や水分を補給する皮脂腺の働きも低下します。かゆみ、かぶれ、しっしんができやすいのもそのためです。


 注意したいのは、糖尿病や甲状腺機能の病気、膠原病、肝臓の病気でも、しっしんやかゆみ、赤みが出ることがあります。検査して原因となる病気がないかどうかを確かめることも大切です。


女性ホルモン剤は皮膚にも力を発揮します

 皮膚の乾燥症状にも、女性ホルモン補充療法(HRT)は効果があります。女性ホルモンのエストロゲンを補充することで、肌のかさつきがなくなったという人は少なくありません。


 女性ホルモンのひとつであるエストロゲンには、コラーゲンを生成する作用があります。エストロゲン剤などの女性ホルモンを使用している人は、乾燥、しわといった皮膚トラブルが少なく、弾力ある肌に近づいたという報告もあります。


 しかし、皮膚の老化予防だけを目的としたホルモン補充療法の治療は、行われていません。更年期のほかの症状軽減の対策を目的としてホルモン補充療法を行ったら、皮膚トラブルも改善した、ということです。


今すぐできるスキンケア! ゴシゴシこすらない、がポイント

スキンケア

 まず保湿です。顔も体も保湿が大事。それぞれの部位にあった保湿ケアを行いましょう。

 体の保湿ですが、入浴の工夫も大切。入浴時に目の粗いナイロンタオルなどでゴシゴシ肌をこするのはやめましょう。肌の脂分が少なくなるのですから、更年期になったら、こすらずなぜる程度に。


 お湯はぬるめにして、長湯を避けることも大事です。長湯をしたり、熱いお風呂に入ると皮膚の脂分が失われます。かゆみも増すので注意しましょう。


 硫黄入りの入浴剤は、使わないようにします。硫黄は皮膚の脂分を奪って乾燥させ、皮脂の低下を招きます。保湿成分の入った入浴剤を使いましょう。

 入浴後にすぐ保湿ケアをすることも重要。入浴直後の肌は、保湿成分が浸透しやすくなっています。肌に湿り気のあるうちに、顔はもちろん、体も保湿ケアしましょう。


日常の丁寧なケアは想像以上に効果があります

加湿器

 加湿器を使うなどして、部屋の保湿にも気をつけます。

肌に直接つける下着や衣服は、肌を刺激しない木綿やシルク素材のものを選ぶことも大事です。


 睡眠を十分とることや規則正しい生活も大切。食事は、お肌のためにも栄養のバランスを考えて。ビタミン、ミネラル、タンパク質も大事です。もちろん、タバコは、肌老化を進めるので、肌のためにもよくありません。


 強い紫外線や寒風にさらされるのも、肌老化を早める一因につながります。季節にかかわらず、UVケアを心がけましょう。



▼バックナンバー

・口が乾く、舌が痛い…、ドライマウスは更年期から急増!シェーグレンとの見極めが大事


・エストロゲンの減少で、目のうるおいが低下。ドライアイや目疲れ、老眼も更年期に進む!


・経験したことのない手先足先のしびれ!更年期症状だけではありません


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・更年期の性交痛は、腟にうるおいがなくなることで起こります!


  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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