妊娠を望む女性

予防できる?「卵子を老化させる6つの原因」とは

  • 更新日:2020/09/15

「加齢と共に卵子も老化する」という知識は、ここ数年で急激に広まりました。

ですが、卵子を老化させる原因は加齢だけではありません。


今回は、産婦人科医・金谷美加先生著『30代までに知っておきたい卵子の話』を参考に、何が卵子を老化させる原因となるのかを解説していきます。将来の出産を望んでおり、なるべく卵子を老化させたくないと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。


卵子を老化させる6つの原因と予防法とは?

金谷先生によると、卵子を老化させる最大の要因は、「酸化ストレス」だといいます。

そもそも、なぜ卵子は老化するのでしょうか? 


その原因となるものは「活性酸素」です。活性酸素を生みだす要因はたくさんあります。タバコ・お酒・睡眠不足・運動不足・強いストレスなど生活習慣に起因するものに加えて、紫外線や放射線の影響によっても「酸化ストレス」は発生します。


そこで重要なのが、「酸化ストレス」を防ぐために、「抗酸化力」を高めることです。では、「抗酸化力」をどのように高めればいいのか、ここからは具体例と対策について解説していきます。(参考P.86-141)


卵子を老化させる原因1:タバコ

金谷先生は、「喫煙年数と本数によりますが、タバコを吸っている人は、卵子の質が悪く、実年齢より5歳は老化が進んでいるといっても過言ではない」ため、妊娠を望むなら禁煙するべきだと言い切っています。


また、パートナーにも禁煙してもらう必要があります。なぜなら、「副流煙は、喫煙者自身が吸い込む煙の数倍から数十倍以上の有害物質を含んでいるため、卵子の質を下げてしまう危険性がある」からです。


卵子を老化させる原因2:不規則で偏った食事

卵子を老化させないためには、「添加物に気をつけ、糖化ストレスのない食事」を心がける必要があります。


「糖化ストレス」とは、「酸化ストレス」や心身のストレスなどと並び、卵子を老化させる原因になるものであり、食べ物からの過剰な糖がタンパク質と結びつき、変性させてしまう反応をいいます。


「糖化ストレス」を抑えるためには、糖分を多く含む食べ物(スイーツなど)を控えるとともに、食べ方にも気をつける必要があります。おすすめの食べ方は、「血糖値が上がりやすい食品を後に食べる」方法です。たとえば、サラダ→野菜の煮物→肉魚→最後にご飯、といった感じです。野菜を最初に食べる習慣をつけるとよいでしょう。

また、季節の食材を食べること、トランス脂肪酸をとりすぎないことにも気をつけましょう。


卵子を老化させる原因3:肥満とやせすぎ

やせすぎの人は標準体型の人の4倍妊娠しにくいともいわれています。また、肥満は排卵機能に悪い影響を与え、無排卵や無月経の原因にもなります。


女性の肥満が妊娠にとって好ましい影響を与えないということは知っている方は多いでしょう。あまり知られていないことですが、男性の場合も注意する必要があります。


肥満は高血圧や高脂血症、糖尿病などのリスクを高め、それらの病気は男性の生殖機能を弱めるのです。


卵子を老化させる原因4:精神的ストレス

精神的なストレスを感じると、活性酸素が発生するため、体が酸化ストレスにさらされ、卵子の老化を早めてしまいます。


とはいえ、完全にストレスフリーの生活を送ることは不可能ですから、ストレスとのうまい付き合い方を自分で模索していく必要があります。


卵子を老化させる原因5:睡眠不足・睡眠障害

睡眠不足も、活性酸素を増やす原因になります。そのため、卵子の質をできるだけ良い状態にしておくためには、睡眠は欠かせないのです。

卵子の発育を促し、卵子の傷の修復をおこなうのに必要な成長ホルモンは、睡眠時に脳から分泌されています。


成長ホルモンを分泌させる質の良い睡眠をとるために、「食事は就寝の3時間前までに済ませること」「入浴は就寝の1時間前までに済ませること」「寝る前にカフェインはとらない」「寝るときは真っ暗にして、起床時には太陽の光を浴びること」「遅くとも12時までには就寝すること(成長ホルモンのゴールデンタイムは午後10時から午前2時まで)」を心がけましょう。


卵子を老化させる原因6:運動不足

運動不足が続くと筋肉量の低下だけでなく血流の流れも悪くなり血行障害や冷え性など、さまざまな弊害が出てきます。そうなると、卵子の質も良い状態に保てなくなってしまいます。


いずれ子どもを授かりたいと思っているなら、毎日の生活に少しずつ運動を取り入れていくべきでしょう。


▼ドクターが語る「卵子のお話」

・浅田先生が語る①「卵子の老化」「卵子の数」についての誤解とは?【ドクターインタビュー】

・浅田先生に聞く②「卵巣年齢と実年齢」それぞれ何歳まで妊娠できますか?【ドクターインタビュー】

・浅田先生に聞く③「卵子の数が減る」のを遅らせる方法ってありますか?【ドクターインタビュー】


さいごに。生活習慣を見直し、卵子の老化を早める原因を取り除こう

活発な女性

今回は卵子の老化の原因を6つご紹介しました。


卵子は加齢とともに老化しますが、生活習慣が卵子の老化をより加速させることもあります。


将来子どもを授かりたいと考えているなら、卵子の老化を加速させないために、

・禁煙

・糖化ストレスのない食事を規則正しくとる

・肥満ややせすぎを防ぐ

・ストレスとうまくつきあっていく

・適切な睡眠をとる(12時までに就寝する)

・日常的に運動する

という6つの点を心がけましょう。


▼卵子のこと、どれくらい知っていますか?

・卵子の年齢、知ってますか?【産める体をつくる習慣】

・10代のうちから知ってほしい卵子の話

・スマホの電磁波は妊活に悪影響?【卵子・精子活性化のためのヒント】


今回ご紹介した本

『30代までに知っておきたい卵子の話』

著者:金谷美加

出版社:WAVE出版


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  • 今来 今 (フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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