人生崖っぷち母ちゃん

不妊治療のやめ時を決断することは、はじめるより辛い決断

  • 更新日:2019/11/26
マンガ

夫が突きつけた‟治療のやめどき”

「次で不妊治療は終わりにしよう」ある日、突然夫が突きつけた「不妊治療のやめどき」。

自分で決断をする前に、まさか夫から先に言われるなんて……。夫のこの一言がきっかけで、3年ほど前に不妊治療にピリオドを打ちました。漫画家の赤星ポテ子です。


●体外受精・顕微授精を繰り返しても妊娠しない

●年齢的に続けても見込みが低い

●経済的・精神的に続けられない


そんな理由から自分でも「やめる決断」の時期が近づいていることを漠然と感じていました。「治療の終わりを決める」ことは、‟赤ちゃんを授かれるかも”という淡い期待を手放すこと。まだ治療を続けたかった私は夫の言葉を素直に受け止められず、しばらく大失恋をしたような喪失感を味わいました。


一度登ったら降りられない「不妊治療の階段」

「ステップダウン」とは

タイミング法 ⇒ 人工授精 ⇒ 体外受精(もしくは顕微受精)、これが治療の王道の流れ。


この治療の段階が上がっていくことをステップアップと呼んでいます。段階が進むにつれ、金銭的、時間的、精神的な負担が増えていきます。反対に、負担が軽い治療に切り替えることを「ステップダウン」と言います。体外受精はもうやらないと決め、人工授精・タイミング法で治療を続けていく人も中にはいます。


ステップダウン、やる?やらない?

ステップダウンをしたら未練を断ち切れなくなる……治療をやめるならばバッサリと。

ステップダウンを夫に提案する選択肢もありましたが、治療をはじめた時からしないと決めていたので、夫には相談しませんでした。


私の喪失感を救ってくれたもの

治療をやめると決めてから立ち直るまで、一週間くらいかかりました。あんなにやめたいと思っていた不妊治療。やめ時が見えたときは、朝晩毎日思い出しては泣いていました。


二人目をあきらめた先輩たちからの「ありがたい言葉」

大失恋※を経験した、年上の先輩からのアドバイスが、私を絶望から救ってくれました。(※治療をやめた)

進学時期にさしかかり、子どもにお金がかかるようになった。治療にお金をだいぶ費やしてしまったので、あの時本当に治療をやめてよかったと思える。

一人っ子だからこそ、子どもにいろいろな経験をさせてあげられる。


見えてきた10年後の息子の将来

今までなんとかなる!と思い、考えないようにしてきた「息子の教育資金」がより現実的なものとなり、不妊治療をやめることができました。


夢に描いていた「家族のカタチ」 とは別のカタチを受け入れはじめた

不妊治療をやめてから早いものでもう3年が経ちました。

私は今シングルマザーで、実家に戻って子育てをしています。子どもの頃からずっと描いてきた、夫婦仲良く子ども二人の生活。年齢を重ねるほど、ちょっとずつズレていってしまった「家族のカタチ」。


二人目を断念してからしばらくは、二人目を望めない現実をふと思い出し、辛くなる日もありましたが、別居から離婚、生活の立て直しと日々慌ただしい日々がはじまり、気づいたら二人目に対する未練はなくなっていました。


あれほどまでに執着していた家族のカタチが、今では「これが私サイズの家族のカタチ」と思えるようになるほど肩の荷が下りました。


やまない雨はない

晴れない心のモヤモヤはない



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#1『ポチャッと小太り赤星ポテ子です』


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#26『不妊治療をはじめる前に知っておきたい4つのお金の話』


#27『不妊治療を決断しない子に「今しないと後悔するよ」は善意の押しつけ!?』


#28『赤ちゃん見るのが辛い(泣)友達の出産祝、行くべきか 行かざるべきか』


#29『妊活の友情はもろくて儚い!?』


#30『二人目不妊の私が息子に「兄弟欲しい!」と言われた』



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  • 赤星ポテ子 (イラストレーター&漫画家)

    武蔵野美術大学卒。不妊治療を経て一児の母に。いつか息子と海外移住できることを夢みている。 著者「ベビ待ちバイブル」「子どもにちゃんと伝わるお金の「しつけ」」(共著)など

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