食事を摂る女性

【エクオール】大豆を摂ってもイソフラボンの恩恵を 受けられない人が50%も!

  • 更新日:2019/10/27

 「大豆が女性の美容と健康にいい!」ということは、よく知られている話です。大豆に含まれている大豆イソフラボンという成分が、女性ホルモンのエストロゲンとよく似た働きをするためです。ところが最近、大豆イソフラボンが“ある腸内細菌”によって、「エクオール」という物質に変わり、これがエストロゲンとよく似た働きをしていることが判明。しかも、“ある腸内細菌”を持っていないと、大豆イソフラボンをいくら摂ってもエクオールにはならず、体内でエストロゲンと似た働きを期待できない日本人が約50%いることもわかりました! ではどうすれば? にお応えします。


エクオールを体内で作れるかどうかで決まります

エクオール

 「日本女性は大豆製品をよく食べるため、更年期障害が軽い」「欧米人に比べ、日本人の骨粗鬆症の発症率が低いのは、大豆製品をよく食べることと関係している」

と、イギリスの医学専門誌に取り上げられたことがあります。

 

確かに日本人は他国の人に比べて、大豆製品をよく食べています。しかし、大豆に含まれる大豆イソフラボンをいくら摂っても、体内でエストロゲンと似た働きを期待できない日本人は、約50%もいたのです。


 この50%の人は、一生懸命、さまざまな大豆製品や大豆イソフラボンのサプリメントを摂っても、エクオールを産生できず、エストロゲンに似た体内作用の恩恵を受けられないのです。

 欧米人は、日本人よりもっとエクオール産生者が少なく、70~80%も作れない人がいるというデータもあります。

 

 ちなみに、エクオールを作る腸内細菌とは、おもに大腸に住む菌で、乳酸菌「ラクトコッカス20-92」などのほか、約15種類が見つかっています。


エクオールを作れるかどうか検査でわかります!

検査

 では、このエクオールを作る腸内細菌を持たない人は、どうすればいいのでしょう?


 大豆製品や大豆イソフラボンを摂るのではなく、エクオールそのものをサプリメントで摂るという方法があります。

 また、自分がエクオールを作れるかどうかは、尿検査「ソイチェック」でチェックすることも可能です。


 エクオールは体で作用した後、尿から排出されるため、尿検査で測定可能なのです。


 エクオールの検査は、専用の採尿キットを購入(通信販売などでも入手可能です)。そして、前の晩に大豆製品(納豆なら1パック、豆腐なら半丁)を食べ、翌朝一番の尿を採取します。返信用封筒に入れて、郵便ポストへ投函すれば、検査結果は約1週間後に届きます。


エクオールは骨粗鬆症予防やシミ、シワにも

シミ、シワ

 もしも、検査でエクオールを作れることがわかったら、大豆製品を食事から摂れば、エストロゲンに似た作用が期待できます。

 

 大豆製品の1日の必要量の目安は、木綿豆腐3分の2丁、納豆1パックです。毎日摂るのが大変な人は、大豆イソフラボンのサプリメントで摂ってもよいでしょう。


 最近、エクオールの体内での作用やメカニズムが急速にわかってきています。更年期症状をやわらげ、骨粗鬆症の予防や改善、シワの改善が報告されています。

 また、抗酸化作用によるシミの改善、美白、血管の健康を保つ、乳がんの抑制など。エクオールの嬉しい効果が続々とわかり、期待されています。


エクオールが作れない人は更年期症状が強く出る!

 エクオールが作れない人は、作れる人に比べて、更年期症状が強く出る傾向にあることもわかってきました。

 更年期症状が強く出るリスクを1としたとき、エクオールがある人に更年期症状が出るリスクは100分の7の確率に減ると言われています。

 

 また、別の研究で、ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)のある人がエクオールを12週間継続して摂った結果、明らかに改善したという報告もあります。


エクオールを作れないならサプリメントで

サプリメント

 大豆を乳酸菌で発酵させることで作られた、エクオール含有サプリメントが登場しています。

 成分は、大豆胚芽とほぼ同じです。エクオールを作れる人でも、エクオール含有サプリメントは有効です。

 大豆イソフラボンは、体内にとどまっていないため、エストロゲン作用を期待するなら、毎日、大豆製品を食べる必要があります。

 

 エクオールが作れない人はもちろん、エクオールが作れても毎日、必要量の大豆製品を毎日食べられない人にも、サプリメントは便利です。



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  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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