中年女性痛み

更年期に増える頑固な肩こり、首こり。突然起こる腰痛、背中痛に悩んでいませんか?

  • 更新日:2020/07/02

 更年期になると、頑固な肩こりに悩まされる人が少なくありません。そればかりか、これまで肩こり知らずの人にも、肩こりが出てくることがあります。また、腰痛や背中痛に悩む、という人もいます。これらの痛みは、ただの老化でしょうか? もちろん、首や肩、腰、背中の筋肉が衰えてきたことが一因ですが、それだけではありません。更年期に起こるこれらの不調は、女性ホルモンも関係しているのです。そのメカニズムとケア方法をお伝えします。

▼知っておきたい、更年期の気になる症状まとめ

・更年期の性交痛は、腟にうるおいがなくなることで起こります!

・プレ更年期・更年期世代の腹痛、おなかの張り

・更年期に多いめまいと耳鳴りにどう対処する?

・更年期に起こりやすい心の不調。その乗り越え方は?

・不眠、寝つきが悪い、眠りが浅い…更年期によく起こる不眠障害をどう乗り越える?


女性ホルモンの減少が原因なら

中年女性痛み

 更年期世代の女性に起こる肩こりや首こりの原因は、女性ホルモンの急激な減少によって、自律神経が乱れて、血液循環が悪くなることが考えられます。

 これまで肩こりはほとんどなかったという人も、更年期に入って血行が悪くなり、「今まで経験したことのない、つらい肩こりに悩んでいる」という話をよく聞きます。


 肩こりや首こりだけでなく、ほかにも「更年期の症状かしら?」と思うものがあったら、婦人科に相談して、更年期障害の治療をするという手もあります。


 婦人科では、ホルモン補充療法(HRT)や漢方薬、痛み止めなどで、更年期の症状や更年期障害の治療をしてくれます。肩こり、首こりだけでなく、更年期のほかの症状も同時に良くなることもまれではありません。

 つらい肩こり、首こりに悩まされている人は、一度相談に行ってみてはいかがでしょうか?


▼更年期初期のサイン、知ってますか?

・更年期のはじまりのサインとは? 症状から見る“更年期指数チェック”


更年期障害だけではない!こんな病気が原因のことも

肩こり

 更年期世代の女性の肩こりや首こり、頭痛の原因は、眼精疲労や老眼であることも多いと言われています。


「新聞の文字がかすむ」「夕方になると見えにくい」など目の症状があったら、眼科を受診しましょう。40歳以降は、緑内障のリスクも上がります。緑内障は、初期は自覚症状がほとんどなく進行するとも言われています。早期発見のためにも、40歳以降になったら定期的な眼科受診がすすめられています。


 ほかにも、肩関節周囲炎や頸椎の病気、高血圧症、心筋梗塞などの病気の症状として起こる肩こりもあります。

 頑固な肩こりが続いたり、頻繁に起こる場合は、整形外科を受診しましょう。

 肩こり以外の自覚症状もあるときには、内科を受診して相談するのがいいでしょう。


肩こり対策、自分でできること!

肩こり対策

 血行が悪くなっていることで起こる肩こり、首こりなら、温めると症状が緩和します。蒸しタオルやホットパックで、肩を温めるのはいかがでしょうか。

 湯船で全身を温めることも、おすすめです。


 また、血液循環を良くするには、運動が即効性があります。ウォーキングなどは手軽にできる方法です。

 首を左右に倒して首の筋肉をストレッチしたり、肘を曲げたままゆっくり腕を回して肩甲骨を動かしたりするだけでも十分ストレッチになります。

 筋肉の緊張をほぐして、血液の循環を良くすることが症状緩和に役立ちます。


 更年期世代以降は血行が悪くなりがち。血行を良くするために、日常生活の中でも体をよく動かすように心がけましょう。


腰や背中が痛い人は骨粗鬆症チェックを

骨粗鬆症チェック

 更年期世代、特に閉経後に腰痛や背中痛が起こる人は、一度は骨粗しょう症チェックをしましょう。

 閉経後、エストロゲンの減少によって、骨粗しょう症のリスクが上がります。更年期になって一度も検査をしたことがない人は、この機会に行いましょう。婦人科でもできます。


 腰や背中の痛みは、姿勢が悪い、ハイヒールを履く時間が長い、肥満傾向にあるなど、腰に慢性的な負担をかけている人にも見られます。

 特に、更年期世代からは、骨や軟骨などの老化や背筋などが衰えるために、腰痛や背中痛が起こりがちです。女性ホルモンの減少により、血液循環が悪くなっていることも症状を進行させる一因です。


こんな病気が原因のことも

胃痛

 注意しなくてはいけない病気もあります。

 背中の痛みは、胃腸、膵臓など内臓の病気で起こることもあります。また、腰痛は、子宮筋腫や子宮、卵巣の病気で起こる場合もあります。


 また、整形外科の領域では、脊椎の変形で神経の一部が圧迫されて起こることもよくあると言われています。

 姿勢や動作で痛みが変化する場合は、整形外科を受診してください。


太りやすくなる更年期。肥満予防も大切

 更年期は、エストロゲンのバリアがなくなるため、太りやすくなります。肥満を予防、改善して、同じ姿勢を長時間続けない、中腰の姿勢をなるべくとらないなど、腰に負担をかけない生活を心がけることも大事です。

▼関連記事

更年期になると“太る!”をくつがえす方法はあります!


 また、若いとき以上に、腰を冷やさないことも大切。血行を良くするために、体操やウォーキングなども日課にできるといいですね。



▼更年期障害の治療ってどんなもの?

・更年期治療のホルモン補充療法、いくらかかる? どのくらい続ける? 気になる質問に答えます!

・更年期障害は治療できる! ファーストチョイスとなるホルモン補充療法(HRT)とは?

・【更年期】ホルモン補充療法(HRT)の思わぬメリットとは!?

・更年期障害の治療のファーストチョイス。気になるホルモン補充療法の副作用は?


  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

この記事がいいと思ったら
いいね!しよう

Related関連記事

Pick Up編集部ピックアップ

Rankingランキング

#tag