プレスリリース親ががんになった時子どもにできること

親ががんになった時子どもにできること。がん患者の本音は?

  • 更新日:2019/10/09

 がんは、一生のうちに2人に1人がかかるとされている病気。自分だけでなく、親ががんになるというケースも無視できません。しかし、ここまで身近な病気であるにも関わらず、いざ親ががんと診断されたら、どう声をかければよいか戸惑う人も多いのでは?

 そこで今回は株式会社主婦の友社『親ががんになったら読む本』より、がんになった人の本音など、内容を少しだけご紹介したいと思います。


親の気持ちを汲み取るヒントは、がんになった人の生の声

 親ががんと診断されたら、子どもは大きなショックを受けるでしょう。病状はどう進み、治療はどうなるのか、看病のために何をしたらいいのか、親にどんな言葉をかけたらいいのか。戸惑う人も多いでしょう。


 親自身も、表情や言葉にはあまりあらわさないかもしれませんが、心身ともにダメージを受けて大きく動揺しています。


感情を表さない親

親は表情や言葉にはあらわさないかもしれません


 子どもとしてはなんとか親を元気づけようとしても、励ましやなぐさめの言葉が逆効果になることもあります。「がんばって」の言葉が思ったように届きません。

 一方で、気をつかって腫れ物に触るように接すると、かえって親が孤立感を深めることになってしまいます。

 プライドを大切にしている親なら、病気に関して、子どもには心を開かないこともあるかもしれません。遠くに離れて住んでいる親子ならなおさらです。親のことは、子どもは案外何もわかっていないものです。


 それでも少しでも親の力になりたい……そんな人は、がんになった人の生の声に耳を傾けることが、親の気持ちを汲み取るヒントになるでしょう。


がん患者の悩みの約半数は「心の苦悩」

がん患者の悩みの約半数は心の苦悩

離れて住んでいる親子ならなおさら、親のことは何もわかっていないかもしれません


 過去数十年にわたって、1万人以上の患者さんから集めた声や悩みについて調査研究を行った静岡県立静岡がんセンターによると、がん患者さんの悩み全体の約半数を占めるのが「心の苦悩」(不安などの心の問題)でした。また、注目したいのは「子どもや家族が心配」「子どもや家族に迷惑をかけたくない」という声が非常に多いことで、悩み全体の順位で第3位に位置していたのだとか。がん患者さんの生の声を、本書から抜粋してみました。


親ががんになったら読む本p38

『親ががんになったら読む本』p38ー39


 がんになった患者さんを看病する家族にとって、一番大切なのは、患者さんの心のうちを理解することです。親の気持ちをよく理解して、その心に寄り添い、ともに歩いていくつもりで接することができればベストでしょう。


 ありがちなのは、心配するあまり子どもが医師の代弁者のようにふるまうこと。

「先生が我慢するしかないって言ったでしょ!」

「効果が出るか出ないかやってみないとわからないでしょ!」

という突き放した言い方は、誰のためにもなっていません。


 患者さんに寄り添うとは、じっくり聴くこと。気持ちを受け止めるだけでいいのです。アドバイスはいりません。家族が苦しみを分け合うことで、患者さんの闘病意識が高まるのだそう。


見守るということはつらいこと

じっと見守るということは、大変つらいことかもしれません


 時として、そばに寄り添って、じっと見守るということは、家族にとっても大変つらく、子ども自身の心も傷つくかもしれませんが、患者さんにとってはそれが大きななぐさめになりパワーになるのです。


親ががんになったら読む本

 『親ががんになったら読む本』は、患者家族支援における先駆者として評価される、静岡がんセンターの経験をもとに書かれています。2015年刊行の同名の書籍に、「診療プロセスの中で家族と患者さんが知りたいと思うこと」など最新の話題をプラスして再編集されたのだとか。がんになった人の心の支え方を中心に、高齢者のがん治療や、信頼できる情報収集源リストなど最新情報を盛り込んだ、きめこまかい内容の1冊です。



 がんは現代においては珍しくない病気であるため、いつ身内から患者が出てもおかしくありません。治療は可能なのか、完治するのかといった問題は人それぞれだと思いますが、死に至る可能性のある病気であるため、「がん」という言葉を聞いただけで家族側も身構えてしまいますよね。本書のような書籍を通じてがん患者の生の声を聞くことで、万が一親ががんになった時のために自分に何ができるかシミュレーションしておくことも今後必要となってくるかもしれません。



参考

株式会社主婦の友社

  • 女子カレ編集部

    女性のココロとカラダに寄り添うサービス『女子カレ』の編集部。主に「今」お届けしたい情報をお届けします。

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