口臭ケア

気になる口臭。自分でケアするだけでは解決しない!? そのわけは?

  • 更新日:2019/09/15

周囲の人が気になる基準値オーバーの口臭レベルにある日本人は、およそ8人に1人という調査が発表になりました!(*1) その割合を男女で比較すると、基準値をオーバーした人の割合は、男性に比べて、女性が2倍以上も多いという結果です。年代別に見ると、女性40代以上の更年期世代では、約4人に1人が基準値を超える口臭レベルでした。気になる口臭、その解決策を探ります。


女性が男性の2倍!40代~60代女性の4人に1人に注意すべき口臭が!

驚く女性

 口臭測定スコアで基準値(口臭測定スコア50)をオーバーした人の割合が、男性8.3%に対し、女性は17.9%と、女性の方が2倍以上の割合に。

 性年代別では、中高年の男性が9.3%に対し、若年の女性が11.5%。中高年の男性より若い女性の方が“お口がにおう”という意外な事実が明らかとなりました。(*1)


 また、より口臭スコアが深刻なのは、40~60代の更年期世代とそれ以降の女性で、基準値を超えた人の割合は24.1%と圧倒的に多く、約4人に1人が基準値オーバーという結果に。(*1)


 周囲の口臭が気になる場面として、特に気になるのは、「仕事の打ち合わせ」「デート」です。

 割合が最も多かったのは、「仕事の打ち合わせ」69.6%、日本人の7割が口臭を我慢しながら仕事している? という結果に。

 デート中の相手の口臭に悩んだ経験が合う人は、男性が32.5%、女性が45.7%。特に、30代女性は、過半数(50.6%)が相手の口臭の悩みを経験。


女性の口臭の原因は、女性ホルモンの低下と歯周病菌!

女性の口臭

では、気になる口臭の原因は、なんでしょうか? 

 口臭は大きく分けて、2種類に分類することができます。

①「生理的口臭」は、起床時や空腹時、食事の後など一時的に口臭が強くなるもので時間の経過とともに減少します。

 問題なのは、②「病的口臭」。呼吸器系や消化器系の病気によるものもありますが、多くは歯周病など口腔内トラブルが原因です。


 女性が男性に比べ、口臭レベルが高いのは、歯周病リスクが高いことが関係しています。

 歯周病リスクが高い理由は、女性ホルモンのエストロゲンの分泌の減少が、口腔内の血液循環やプラーク中の細菌に影響を与えるからです。

 女性ホルモンのバランスが崩れることで、歯周組織が変化し、歯周病が悪化する恐れがあります。


 また、更年期にはドライマウスになりやすく、唾液の量と質が変わることで口臭の原因にもなります。

 また、女性は、膠原病のシェーグレン症候群の発症によるドライマウスや口臭ということもあるため注意が必要です。


女性は人生で3度、口臭リスクが高まる

更年期

 特に、思春期、妊娠・出産期、更年期の3つのタイミングで、歯周病リスクが高まりやすいと言われています。


 女性の口臭リスクが高まる時期と原因として、

・思春期は、ホルモンバランスが大きく変化する時期です。月経のときに歯ぐきが腫れやすくなることも。

・妊娠・出産期は、女性ホルモンの分泌が非常に高くなるため、細菌の一種の発育を促進させ、歯ぐきから出血を起こしやすい状態になります。

・更年期は、女性ホルモンのバランスが崩れ、歯周組織が変化し、歯周病症状が悪化する恐れが高い時期です。


 女性のほうが、口臭基準値をオーバーした人が多かったのも、この女性特有の歯周病リスクと少なからず関係していると考えられています。


 仕事、家事、子育てと男性以上に日々の用事に追われ、心身の状態に気づかう余裕を持ちにくい現代女性。

 口臭は、健康はもちろんのこと、対人関係にも大きな影響を及ぼします。一層適切なケアが大切ですね。


「病的口臭」の根本的解決には“プロケア”が不可欠!

歯医者

 歯周病の予防にはセルフケアも重要ですが、それだけでは磨き残しが出やすく、予防につながらないことも少なくありません。

 

歯磨き回数を増やしただけでは限界があることもわかってきています。 

 1日2回以下の歯磨きの人と3回以上の人で口臭測定をし、口臭の基準値をオーバーした人の割合を比べたところ、歯磨き回数が多い「1日3回以上」の人のほうが口臭が強いという結果が出ています。歯磨き回数と口臭レベルは必ずしも一致していませんでした。(*1)


 そこで、病的口臭の予防のためには、定期的に歯科で診察を受けることが大切です。3カ月に1回程度を目標に、歯科で歯のメンテナンスやカウンセリング、ケア方法についての指導を受けることが望ましいと言われています。

 セルフケアとプロケアの両輪を行うことで、口腔環境は格段に良くなります。


 口臭も、その原因となる歯周病も、特に思春期、妊娠・出産期、更年期世代の女性はハイリスクです。

 歯周病になってから慌てて歯科に駆け込むのではなく、歯周病にならないよう予防のために、定期的なプロケアに通うことが重要です。


■全国の歯周病専門医リストはこちらから


*1:ブレス・ハザードプロジェクト『口臭白書2019』データより



▼バックナンバー

・気になる口臭。自分でケアするだけでは解決しない!? そのわけは?


・プレ更年期・更年期世代の腹痛、おなかの張り


・更年期に多いめまいと耳鳴りにどう対処する?


・頭痛がする、頭が重い…これも更年期?原因は?


・生理痛に悩むときのセルフケア ポイントはゆるめる、ゆるめる


  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

この記事がいいと思ったら
いいね!しよう

Related関連記事

Pick Up編集部ピックアップ

Rankingランキング

#tag