更年期の耳鳴り

更年期に多いめまいと耳鳴りにどう対処する?

  • 更新日:2019/08/11

 1日中、耳鳴りがしているというわけではなく、仕事を終えて静かにしているときや、夜周囲が静かになってから感じる耳鳴り、耳の中でキーンまたは、ジーンといった音が聴こえる状態です。更年期には、今まで起きたことがなかった耳鳴りやめまいを感じる人が増えてきます。比較的症状は軽く、耳鳴りとめまいを一緒に感じる人もいます。初めてのことで、対処法がわからず不安になる人も。注意すべき点と対策をお伝えします。


軽いめまいと耳鳴りを一緒に感じる

めまい

 更年期に起こりやすいめまいは、体が宙に浮いているようなフラフラする感じが多いです。天井や壁がグルグル回るような回転性のめまいは、急に立ち上がったときに起こる立ちくらみのめまいと同様のことが多いようです。心配はいりません。


気をつけるべき耳鳴りやめまいもあります!

耳鼻科

 更年期にともなう、めまいや耳鳴りであれば、心配はいりません。ただし、急に大きな耳鳴りがしたり、回転性のめまいに耳鳴り、難聴がともなったりしたときは、メニエール病や突発性難聴などの可能性もあります。

 そのほか、中耳炎、脳腫瘍などでも、耳鳴りが起こります。腎臓病の治療薬の副作用などが原因になることもあります。


 症状を感じたら、1週間以内に耳鼻科を受診しましょう。時間が経ってしまうと、治療が困難になる病気もあります。できれば専門のめまい外来がよいでしょう。高血圧症や脳腫瘍、脳梗塞でも現れるので注意しましょう。


女性ホルモンの司令塔は自律神経系と関係している!

自律神経

 更年期によるめまいや耳鳴りであれば、自律神経の失調がおもな原因です。


 脳の視床下部下垂体に、女性ホルモンの分泌の指令を出すところがあります。卵巣の働きが低下し、女性ホルモンのバランスが崩れると、視床下部下垂体にある司令塔が「もっとホルモンを出せ」と指令を出し続けます。


 そのすぐ近くに、自律神経系の指令を出すところがあるため、とても影響されやすく、自律神経がすぐに反応してしまうのです。その結果、自律神経系に関係する、めまい、耳鳴りが起こりやすくなるのです。


更年期症状なら、自律神経調整剤や抗めまい薬、漢方薬なども

精神安定剤

ほかに病気がなく、更年期の症状としてのめまいであれば、ストレス、疲れ、睡眠不足など、心当たりのある原因を取り除いてみましょう。

 婦人科に相談し、精神安定剤や自律神経調整剤、抗めまい薬、漢方薬などによる治療を行うこともできます。


更年期の症状であれば、女性ホルモンが低下しているわけですから、女性ホルモンを補充するホルモン補充療法(HRT)もいいでしょう。


更年期は、体質的に弱いところに症状が出ます。人によってその症状は異なります。更年期に起こる症状は、あなたの心や体の弱点を知るチャンスでもあります。

プレ更年期の人は、将来やってくる更年期に備えるためにも、弱点を認識して、その防御法を少しずつ実践していきましょう。これこそ、先手必勝の予防法です。


体内の血液循環をよくするツボ、マッサージも

耳マッサージ

東洋医学的に考えると、耳は、腎とつながっています。体内の水はけが悪いと、めまいや耳鳴りの症状が出やすくなると言われています。

体内で水分が滞り、溜まって、うまく循環していない状態かもしれません。体内の血液循環をよくして、水はけをよくすると改善する可能性があります。


軽い運動もいいでしょう。また、ツボ押しやマッサージで血行をよくすることも試してみましょう。

頭、首、肩、耳の周りに、耳鳴りやめまいのツボがあります。首や肩をマッサージしたり、頭の耳脇のツボを押してみてください。症状が楽になることがあります。



▼バックナンバー

・頭痛がする、頭が重い…これも更年期?原因は?


・生理痛に悩むときのセルフケア ポイントはゆるめる、ゆるめる


・疲れがとれず、すぐにだるくなる…更年期特有の疲れにどう対処する!?


・生理痛、痛いのは病気!?「病院に行くべき?」の見極め方教えます


・女性ホルモンのエストロゲンの不足が不調を招いていた!?


  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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