更年期特有の疲れ

疲れがとれず、すぐにだるくなる…更年期特有の疲れにどう対処する!?

  • 更新日:2019/07/14

 更年期特有の疲れは、程度が軽くてもいつまでも続きます。若いころ激しい運動をしたあとや、根を詰めて仕事をしたあとの強い疲労感とは、違います。更年期女性の7割が悩まされるという疲労感や倦怠感。更年期特有の疲れの改善法をお伝えします。


疲れがとれず、いつもだるいと感じるのも更年期症状

だるさ

 すぐ疲れやすい、疲れがなかなかとれない、体がだるい、だんだん体力が落ちているのを感じる、また睡眠不足だと翌日に響く、などは更年期によく見られる症状です。


 寝不足でも、若いときはなんとかもったけれど、今は寝不足が続くだけで風邪を引いたり、だるくなったり……、仕事の能率が上がらなくなることが増えてきます。


 また、食べたあとに疲れが出ることもあります。食べると眠くなって、寝てしまうなんてことありませんか。食事をして胃腸が働くと、血流がそこにいって、エネルギーを使います。すると、疲れてだるくなるのです。

夕食のあとに、疲れてソファーから動けなくなって、「どうしてそんなに寝てばかりいるの」と家族から指摘されたことはありませんか?


 疲れて、睡眠時間が長くなりがちなのも、更年期の疲れの表われです。


女性ホルモンの低下が原因です

女性ホルモンの低下

 体力が低下して、疲れやすくなるのは、更年期の兆候です。

女性ホルモンが低下すると、疲れやすくなって、疲労回復が遅れます。すると意欲まで減退し、やる気も出なくなります。

特に、更年期世代は仕事でも家庭生活でも役割が多く、人生の中で忙しい年代。

そんななか、今までどおりに仕事や家庭生活がこなせないと、実際以上にすごく体力が落ちたように感じられます。


 でも、疲れや倦怠感も、更年期による女性ホルモンの低下や自律神経の変調が原因であることが大半。ホルモンや自律神経の一時的な変調を調整しようとして、体全体が反応して無理をした結果なのです。


 このようなときは、スローペースで過ごす時期と割り切って、焦らず無理をしないようにしましょう。一過性ですから、時期が来れば体も心もまた元気になります。気長に気楽に構えましょう。


病気が原因のこともあります

女性の病気

 疲労感や倦怠感は、貧血や内臓の病気、甲状腺の病気、うつ病などでもおこります。病気が隠れていないか、内科や婦人科で検査を受けましょう。検査で病気が見当たらない場合は、更年期によるものと考えて良いでしょう。


 検査で異常がないのに、症状が良くならない場合は、更年期障害が考えられます。婦人科で相談をしてみましょう。

 自律神経調整剤や精神安定剤、ホルモン補充療法(HRT)、漢方療法などによる治療が行われます。場合によってはカウンセリングもよいかもしれません。


エストロゲン剤は女性を元気にします!

エストロゲン剤

女性ホルモンのひとつであるエストロゲン剤を使った治療がホルモン補充療法(HRT)です。

エストロゲンは、意欲を出す、気持ちを明るくする、集中力を高めるなどの心の作用もあることがわかっています。

ヨーロッパでは、長年、女性の健康のために女性ホルモンが使われています。


また閉経前の女性なら、低用量ピルを使ってもよいといわれています。1~2か月使ってみて、疲れなくなったら、女性ホルモンが低下していた証拠にもなります。

低用量ピルを飲み始めて、疲れなくなって、元気が出て、やる気も出てきたという人は多いのです。


セルフケアでできることもあります

セルフケア

 生活リズムを整えることは大切です。十分な睡眠を確保します。疲れやすい状態であることを家族にも伝え、夜はできるだけ決まった時間に寝るようにして体調を整えましょう。


 また、体調が悪いときは、仕事量はできるだけ少なめに工夫して、こまめに休みます。仕事も家事も1日の量を今までより少し少なめにしてゆとりのあるスケジュールにしましょう。疲れは、更年期の症状を強くします。頑張らずにいきましょう。更年期の一時が過ぎると、また元気になります。


 体を動かして筋肉をつけることは、人生100年時代の一生の財産になります。疲れがとれないからと、ゴロゴロ休むばかりではなく、むしろ体を動かすと気分がすっきりして、メンタルにもいい効果が期待できます。手軽にできるウォーキングなど、長続きする自分に合った運動を見つけるには、更年期が最もいい時期です。



▼バックナンバー

・生理痛、痛いのは病気!?「病院に行くべき?」の見極め方教えます


・女性ホルモンのエストロゲンの不足が不調を招いていた!?


・更年期障害ってならない人もいるの? 症状は日によって変わるって本当?


・閉経に向けて、生理はどんなふうに変わっていくの?


・顔がほてる、汗をかきやすい。最も多い悩み“ホットフラッシュ”の改善策


  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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