里帰り出産

里帰り出産する?しない?メリットとデメリット【#27】

  • 更新日:2019/07/09

特に東京都在住の場合、妊娠がわかったらすぐに産院を決めなければいけません。産院がとても混んでいるため、予約がいっぱいで出産難民……なんてことにもなりかねないからです。

そこで、妊活中から考えておきたいのが、「里帰り出産するのか、しないのか」という問題。夫婦間はもちろん、実家の両親とも事前に話し合っておく必要があるので、メリットとデメリットを知って検討してみてくださいね。


里帰り出産のメリット① 家事負担が減る

里帰り出産のメリット

里帰り出産では、出産の1、2カ月前に里帰りし、産後1カ月ほどで自宅に戻るというケースが多いようです。産前産後を通しても、臨月と産後1カ月は最もつらい時期なので、このときに日常の家事を実母や義母に任せられる、あるいは分担できるというのは本当に助かります。


妊娠中でも、調子がよければ7、8カ月くらいまでは余裕があったりするものです。仕事を続けている人も多いので、そういう先輩たちを見て「ふむふむ、お腹が大きくても結構元気そうに動いているな」という印象を持っている人もいるでしょう。


しかし、臨月になると話は違います。お腹は靴下一枚はくのも一苦労なほど膨れ上がり、ちょっと歩いただけで息が切れるわ、夜な夜な腰痛や頻尿に苛まれて寝不足になるわ……なんてことも。妊娠の状態に問題があったり、上の子がいたりするとさらに大変です。


里帰り出産のメリット② 新生児期に助けてもらえる

そしていよいよ出産し、大きなお腹からようやく解放されるかと思えば、今度はさらなる大波に襲われます。出産によって身も心もボロボロの中、やれ母乳が出ない、やれ子どもが寝てくれない、やれ悪露(産後、1カ月ほど続く生理のような出血)が止まらないどころか大出血した、などなど、次から次へと課題が発生する終わりのない育児プロジェクトがはじまるわけです。


心身ともに一番大変な産後の1カ月に、旦那さんが仕事に出ている日中を新生児と1対1で過ごすのと、身近でサポートしてくれる家族がいるのとでは、大きく違います。


私は1人目の里帰り出産で実家から自宅に戻る際、思わず電車の中で号泣してしまったほど、心身ともに支えてくれた両親への感謝の気持ちでいっぱいになりました。産後の新米ママはこのくらい不安定だからこそ、サポートが必要、ということですね(笑)。


里帰り出産のメリット③ 夫に頼れなくても喧嘩にならない

海外では、妻が出産すると夫が数週間の休みを取ってサポートするというケースも多いようです。そりゃ、それができれば一番ですよね。日本でも男性の育休取得が奨励されていますが、さすがに一カ月は無理、という人がほとんどでしょう。


数日のみ育休をとり、あとは「定時に帰って手伝うからね」と約束したとしても、予期せぬ仕事上のトラブルなどで帰りが遅くなってしまうこともありますよね。夫は、「ごめんごめん、これからは頑張るね」くらいの気持ちかもしれませんが、新生児と2人きりで待ちぼうけをくらった出産直後の妻は、涙ながらに鬼の形相で待ち構えていることでしょう。こうした産後の協力具合によって、修復できないほど夫婦間でもめてしまう、ということもあるのです。


里帰り出産なら、とりあえず一番大変な産後一カ月は実家のサポートを受けて乗り切ることができます。もちろん、里帰り出産を選ばない場合は、夫婦でもめることがないようしっかり旦那さんと話し合っておけるといいですね。


里帰り出産のメリット④ 地元の友人や親戚に祝ってもらえる

自宅と実家が離れている場合、里帰り出産をすることで地元の友人や親戚に出産を祝ってもらえるというメリットもあります。特に第1子の場合、人生初の感動に包まれていると思いますから、たくさんの人に祝ってもらえると喜びもひとしおでしょう。


以上のように里帰り出産はメリットがたくさんありますので、実は私は里帰り出産を3度経験しています。しかし、すべてのケースで里帰り出産がおすすめなわけではありません。


里帰り出産のデメリット① 移動が大変

移動

私の場合、自宅が広島で、実家が東京です。新幹線ならドア・ツー・ドアで6時間。飛行機でも時間に余裕を持って動けば同じくらいかかります。


妊婦の状態でもちょっとしんどいですが、気をつかうのは新生児を連れて帰るとき。生まれすぐはあまり外に連れ出さないほうがいいといわれている中、生後1カ月過ぎているとはいえたくさんの人が乗っている新幹線や飛行機に乗せると「何か悪い病気でももらったらどうしよう」と緊張します。さらに、周りの人の迷惑にならないよう、泣き出したらすぐ通路に出られるようスタンバイしておかなければいけません。夫に一緒に移動してもらうのはもちろん、新幹線なら通路に出やすくてトイレや多目的室に近い席を選ぶ、座席は余裕を持って確保するなど、しっかり下準備して挑みましょう。


里帰り出産のデメリット② 準備が大変

移動の準備だけでなく、自宅ではないところに長期間滞在するわけですから、あれこれ準備が必要です。育児アイテムも含めると、事前に宅配で送るにしてもかなりの量になるでしょう。


ベビーベッドやベビーバスなどの大物も実家と自宅で両方いることになります。実家にいる間は、大物はレンタルする、ベビー布団は座布団などあるものでしのぐなど、工夫してみるといいかもしれません。


里帰り出産のデメリット③ 実両親ともめることも

たとえ実の両親でも、大人になってから長期間一緒に暮らすとぶつかることもあるでしょう。しかも、新生児育児で余裕のないときに、アドバイスのつもりであれこれ指摘されたりすると、「好きなようにさせてほしい」と思うケースもあるようです。


これはお互いの性格や関係性にもよります。里帰り出産は受け入れるほうの両親にとっても大変なこと。両親の年齢、体力、健康状態、仕事の状況などを改めて確認し、体が疲れていたり余裕がなくなったりしたときにもめごとにならないかどうか、冷静に考えてみてください。


里帰り出産は感謝の気持ちを忘れずに

里帰り出産

妊娠がわかってから「妊娠したよ。里帰り出産してもいい?」と突然聞くよりも、妊活中から両親にも考えておいてもらえると判断しやすいですよね。そのとき、新生児用にベビーベッドなどを入れなくてはいけないことや、産後は家事などを手伝えないかもしれないことなどしっかり話しておくといいでしょう。出産は人によってさまざまなので、実の母親であっても理解してもらえるとは限りません。もし実母が産後も比較的元気だったタイプで、当然、普通に家事も手伝うものと考えていたとすると、つらくて手伝えなかった場合に不満に思われてしまうかもしれません。


そしてもちろん、里帰り出産した場合は実の両親であっても感謝の気持ちを忘れずに。当たり前と思わずに、お礼の品や言葉などでしっかりと感謝の気持ちを伝えられるといいですね。



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・【#24】非常識すぎ!?出産した友人のお見舞いに行くときの注意点

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  • 鈴本りえ (ライター/エディター)

    旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。

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