
知らないと逆効果のリスクも!? アロマテラピーの基礎知識 〜後編〜
- 更新日:2019/03/28
- 公開日:2017/01/23
こんにちは、ホリスティックビューティーアドバイザーの山口奈里子です。
前編ではアロマテラピーの基本的な楽しみ方をご紹介しました。
後編ではひきつづき、正しく効果的に使うための、“リスクと基礎知識”をご紹介します。
◎精油の光毒性
お肌に使用する場合には、“日中の使用”を控えたい、精油があります。精油の中には、高濃度で肌についた状態で紫外線に当たると、皮膚にダメージを与えてしまう光毒性を持つものがあるのです。
一部の精油に含まれるフクロマリンという成分は、紫外線のエネルギーを蓄積し、皮膚内で一気に放出させる性質を持つため、短時間で肌が強い日焼け状態を起こしてしまう可能性が。
この場合、シミや肌ダメージの原因になることがあります。
◎光毒性をもつ精油
覚えておきたい、『光毒性』をもつ代表的な精油は、次の4つ。
ベルガモット(0.4%)
アンジェリカ・ルート(0.78%)
レモン(2.0%)
グレープフルーツ(4.0%)
※カッコ内は、光毒性を発揮する希釈濃度です。
一般的に「柑橘系の精油には光毒性がある」という表現されますが、マンダリンやオレンジスイート、ネロリには光毒性はありません。
注意したいのはオレンジビター。強い光毒性があるため、通常肌への使用はしません。
ただ、アロマの普及と一般化にともない、リスクに対する知識が不足した業者が販売しているケースもあるようなので注意してください。
◎セルフトリートメントをする場合
サロンでは知識のあるセラピストがブレンドしてくれるので安心ですが、セルフトリートメントを行う場合は、濃度を守らないと逆に肌にダメージを与える場合もあります。
フェイシャルにも使用される精油の中で、最も強い光毒性を持つのは『ベルガモット』。たった0.4%の濃度でも光毒性の可能性があります。
自宅ではもちろん、サロンなどでも日中にトリートメントを受ける場合は要注意。
ベルガモットFCF(フロクマリンフリー)という、光毒性の成分を取り除いた精油もあるので、お肌に使う場合はこちらを選ぶと、日中でも安全に使えてオススメです。
◎購入する際の注意
アロマ関連のショップや雑貨屋さん等に、容器が精油に似ていても、“芳香用”の合成香料の場合もあるため注意が必要です!
これらの品名は、通常「ポプリオイル」「アロマオイル」という名前で販売されており、アロマテラピーには使用できません。
精油を購入する際は、アロマテラピーに使用できるかどうか、品名を必ず確認しましょう。
店頭ならショップ店員さんに相談できますが、ネットショップなどで購入する場合は注意が必要になります。
信頼できるブランドや「AEAJ表示基準適合認定精油」として認定された精油を選ぶことをお勧めします。
参考
※日本アロマ環境協会
※エッセンシャルオイル(精油)の光毒性について - tea-treeの森
※IFRA国際香料研究協会
Written by Nariko Yamaguchi
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山口 奈里子
(モデル)
ホリスティックビューティーの観点から"内外美容"を追求。ストレスフリーで持続可能な心と体の健康美を提唱。『ココロ・カラダ、キレイ』をモットーに、各種メディア出演、講演、レシピ監修を行い美の発信を行う。
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